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コンビニ人間

3.8 3.8 (レビュー34件)
著者: 村田 沙耶香
定価: 1,404 円
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    「コンビニ人間」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      面白い。

      主人公は「どこかズレた」人間で、親からどうしたら「治る」のか気にされながら生きてきた。

      そんな彼女もコンビニバイトを始めて、生まれ変わった。

      人間としてのズレは他のコンビニ店員の模倣でカバーし、コンビニ店員として18年間生きてきた。

      しかし、ひょんなことからズレを治すために行動を起こした彼女だが…。


      とにかく人間の描写が面白い。
      人間というものを社会学的、心理学的方面からよく観察していて、読んでいて心地良い。

      彼女の視る世界は、生きるのには不便かもしれないけど、ある意味真理を突いていて学ぶべきところが多い。

      人間は、自分が理解できない物事を排除したり、理解できるように勝手に意味を与えたりする。
      けど、それは思考の停止もいいところ。
      自分の枠に収まって安心したいだけで対象をまるで理解しようとしていない。

      彼女はそういった人間の心理が頭では分かっても理解できず、周りに併せようとするがたまに「ズレて」しまう。

      彼女のような人間が周りにいたら面白そうだなぁ。


      コンビニ店員の仕事もちょくちょく書かれていて、彼女の仕事に対する姿勢も面白い。
      活き活きと働いていて、とても充実しているように見えた。

      そういう仕事と出会えるなんて幸せだなー。


      ページ数も少なく、スラスラ読める内容でした。
      ただ、白羽という人物の発言には苛立ちを覚える読者が多いかも。
      そんな彼も、器が小さすぎて逆に面白いんだけど(笑)
      >> 続きを読む

      2019/05/22 by

      コンビニ人間」のレビュー

    • 評価: 3.0

      星3.5(主人公の気持ちがもっと理解出来ていれば星4以上いっていたと思う)
      私には考えの及ばない主人公の見る世界が描かれていて、とても独特な表現。難しい単語が無く、読みやすい文体だった。
      周囲とは受け取り方の違う主人公で、幼少期、小鳥が死んでいたのを見つけると、他の子達は泣いていたのに、自分はその死体を母親に持って行って「これ、食べよう」と言う。
      逆に周囲が可哀そうに思う気持ちが理解できない。そこらへんの花をちぎって小鳥のお墓を作っているのが滑稽に見えた。
      その他にも、妹の子供が泣き出してあやす姿に、ナイフを見て静かにさせるだけならとても簡単なのにと、これまたぎょっとする。
      人とは違う感性を持つ恵子に、家族もどうすれば『治る』のか悩む。
      そんな周りの様子を見て、自分がおかしく見えないように合わせようとする恵子。他人を観察する目は持っているらしい。マニュアル通りに動けばいいコンビニのバイトは周囲から見て正常な自分でいられる場所だった。
      それに加えて、同じコンビニで働く同年代の女性(口調、服装)を真似ておかしくないように振る舞う。
      マニュアルや人の仕草・格好をすぐに取り入れてモノにする所は私より器用だと思った。
      店内の無数の音や客の細かい仕草や視線で身体が自然と動く様子が描かれ、そこに無機質、機械的なイメージを受ける。
      しかし、36歳でコンビニバイト、独身はおかしいと周りから思われてしまう。
      それから、白羽という世間から見ればこれまた異端(30代半ばで無職、恋愛経験無し)な男と一緒に生活をする。恋愛感情は無く、特に親しいわけでもない。白羽の食事を作る時も「そろそろ餌の時間かあ……」とまるでペットのようだ。この白羽の声が私の中で三四郎小宮の声に再生された。
      本人がまったくその必要性を感じていないのなら、未婚だろうがバイト(よほどの金持ちとかなら)だろうが、人の生き方に口を出すのは煩わしいだろうなと思う。友人で彼氏無し未婚がいるが、「結婚しないの?」とか無神経なこと言えないなぁ。
      >> 続きを読む

      2019/02/04 by

      コンビニ人間」のレビュー

    • 結婚しないことを聞いても聞いた側に悪意がないことが伝われば相手は傷つかないと思いますが、そんな状況にするのは難しそうですね。 >> 続きを読む

      2019/02/04 by 月岩水

    • コメントありがとうございます^^
      遅くなってしまい、すみません><

      受け取り方も人それぞれですからねー。
      結婚してないとわかれば、向こうから話さない限り、
      それ以上つっ込まない方が無難なのかもしれません。
      >> 続きを読む

      2019/02/11 by May

    • 評価: 5.0

      他の方のレビューを読んでの感想を書きます。

      この本は「コンビニ」という環境。=舞台装置を通して、主人公が「社会」との関わり方の塩梅を見つける話のようだ。
      その時に自分と「常識」、「基準」(物差しや量り)との差、違いを感じはするが違和感を覚えない感覚で日常を生きているらしいことが把握出来る。

      そして話が進むにつれ、自分なりの感覚(行き過ぎた合理主義)と「社会」の秤とのすり合わせをしていくことによる行動様式や思考様式の確立がされ、最終的には、「コンビニ」という聖域で働くという、「社会」との自分なりの関わりあいかたを見つけることになるのが、この本の結末の様です。

      この本は読後感が悪く、「普通」という「感覚」に違和感を持つくらいの問題提起を受ける話のようなので、その感覚にどれだけの実感を感じられるかが、この本の深みを決める決め手なのかなぁ。そこがこの本の面白味の深まりを決めてしまう要素なんだろうなぁと思う。

      私が好きな『偏人(その人の個体差を辿るようにしか生きられない偏った人)』が主人公の本なので、(マジョリティの)「感覚を再現性豊かな文体で意識する、感覚を実感する本」を読んで自分がどう思うのかを愉しむことが出来そうなので、図書館で借りてみようかと思います。
      >> 続きを読む

      2019/01/03 by

      コンビニ人間」のレビュー

    • 文庫本がコンビニにあったので買いました。今日、実行力を身につけたいと思い立ったので、この本を読むことで行動する力をつけるきっかけにしたいと思っています。 >> 続きを読む

      2019/01/21 by 月岩水

    • 評価: 5.0

      人は「基準」とか、「普通」を拠りどころにして生きているのかもしれない。自分自身も自分がどうありたいのか考えるとき、社会のなかのある「基準」や「普通」に対して、自分はどうなのか、寄り添って生きているのか、外れているのか、そんな見方ばかりをしているような気がする。親が兄弟が、友達が同僚が、上司が組織が、社会が「こうあるべき」と暗に突きつけ、それに応えるのが「普通」で誠実な行為であり、だからそれに背けば罪悪感さえ感じることもある。
      いつ「普通」という概念そのものを教わったのかは忘れてしまったが、「普通」が身についてしまった人間が、「普通」から受けている影響力は計り知れないように思う。
      主人公は「普通」を知らないまま、ラストで自分の生き方に戻れたという点で、私はハッピーエンドだと感じた。
      >> 続きを読む

      2018/12/02 by

      コンビニ人間」のレビュー

    • 匿名
      評価: 3.0

      私はコンビニでバイトしているある意味コンビニ人間です。

      世の中の訳わからないルールや風潮についていけないところは共感しました。
      人生にもマニュアルがあれば良いのですけどね。
      そういった意味ではコンビニはマニュアル通りに仕事をこなせば良いので。

      結末の話をすれば、離れてみて気がつく大切なことってあるんだなーって思いました。 >> 続きを読む

      2018/09/17 by

      コンビニ人間」のレビュー

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