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容疑者Xの献身

4.2 4.2 (レビュー18件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 660 円
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第3回 本屋大賞 / 4位

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

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    「容疑者Xの献身」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      再読しました。
      映画も見て、堤真一さん演じる石神の顔がピタッと当てはまります。
      花岡靖子と娘の家庭環境はどうにかならなかったのか、と辛くなります。
      助けてくれる人がいて、それに縋り付くしかなかったのか、と。

      2022/01/08 by

      容疑者Xの献身」のレビュー

    • 評価: 4.0

      再読。
      直木賞受賞作。
      天才数学者兼高校教師の石神が、元夫である富樫を殺害してしまった花岡靖子を救うために完全犯罪を企てる倒叙物ミステリ。
      石神が通勤途中で見かけたホームレスを「缶男」と名付けるが、この「〜男」というネーミングを見かけるたびに無性に嬉しくなる殊能ファンは僕だけではないだろう。
      本作のトリックは衝撃的で初めて読んだときには、ヒソカがバンジィガムで引き寄せたオーダスタンプ人形の頭部に強打されたクロロみたいに激しい目眩がした。
      さて本作に関しては二階堂黎人氏から「この作品は本格ミステリではない」という問題提起がなされ笠井潔氏からは「本格ミステリとして難易度が低い」という指摘がされるなど、作家や評論家の間で様々な議論が交わされた。
      「エックス論争目次録」というサイトでまとめられているので、興味のある方はご覧いただきたい。
      この「容疑者エックスの献身」が本格ミステリなのか、という論争に関しては僕なりの見解があって、それは本格ミステリを厳密に定義づける行為自体が「この作品は本格ミステリ『ではない』(故にレベルが低い)」という結論に至る本格ミステリファンの無意識の驕りがあるのではないか、ということである。
      僕は本格ミステリ界隈の閉鎖性が以前から気になっていた。
      小説でも本格ミステリにしか興味がなく本格ミステリしか読まない、という読者が散見されるのである(僕も他ジャンルは純文学くらいしか読んでいないので、偉そうなことは言えないのだが)。
      小説しか読まずノンフィクションは読まない、という人もいるみたいである。
      ちなみに、僕の本格ミステリの定義は殊能将之のそれと同一で「伏線がある小説」というものである。
      まとめるとー(宋世羅の声で)当該小説が本格ミステリであってもそうでなくても面白ければそれでいいのではないか、ということである。
      本作のラストシーンでは「有吉の壁」で、ゆりやんレトリィバァが披露した「バレないからといって悪いことをしてもいい・・・というわけではないのさー、天知る、地知る、人は知る、天網恢恢疎にして漏らさずってねー」という磯野カツオの物真似を連想した。
      >> 続きを読む

      2021/09/18 by

      容疑者Xの献身」のレビュー

    • 評価: 評価なし

      弁当屋で働く花岡靖子と中学生の娘の美里は、自宅に押しかけた横暴な前夫を、行きがかりから殺害してしまう。アパートの隣室に住み、ひそかに靖子に恋慕する冴えない風貌の中年数学教師である石神は、その異変に気付き自ら犯行の隠蔽に協力することを申し出る。事件を担当することになった刑事の草薙は、靖子に不審な点を感じながらも証拠を掴むことができず、大学時代からの友人で物理学准教授の"ガリレオ"こと湯川学に相談を持ちかける。湯川は事件を通して、やはり大学の同期で天才的な数学の才能をもつことで有名だった"ダルマ"こと石神が数学教師になっていたことを知る。石神に接触する湯川。ここに、天才物理学者と数学者の二人が、殺人事件を介して対峙する。

      初めて読む、有名作家の代表作でした。事件発生後に警察の捜査が開始されてから中盤までは「AがBのもとを訪れて会話をする」が延々と繰り返され、「これが本当に人気作品だろうか?」と疑うほどの単調さから不安も感じたのですが、終盤の約50ページほどの展開で作品への印象が一気に好転しました。通読してみれば、サスペンスと人情ものの要素をうまく組み合わせた作品として、人気にも納得しました。映画版で美男美女が出演していることから洒落たイメージが強かったのですが、実際には中年男女の恋心や所帯じみた事情が中心に描き、犯行をめぐる出来事にも派手さを狙わない落ち着いた内容でした。個人的には往年のTV番組の『火曜サスペンス劇場』も連想しました。
      ----------
      <主要人物>
      【石神】
      四十過ぎの男性。大学時代は天才的な数学の才能を高く評価されていたが、現在は高校の数学教師として一人で暮らしている。ずんぐりとした体形、丸顔で目は細く、異性に好まれる容姿ではないとされる。アパートの隣室に住む靖子にひそかに想いを寄せる。
      【花岡靖子】
      弁当屋で働く女性。以前は錦糸町のクラブで働いていたが、弁当屋を経営しはじめた常連客の誘いから現在の職に就く。過去に二度の離婚歴がある。現在は一人目の夫との娘である中学生の美里とアパートで暮らしている。
      【富樫慎二】
      靖子の前夫。美里とは血の繋がりはない。高級外車のセールスマンだったが使い込みがバレて会社をクビになったあと、靖子に暴力をふるいギャンブルに明け暮れるようになり、靖子の意思により離婚する。富樫自身は靖子に未練があり、たびたび復縁をせまる。
      【湯川学】
      帝都大学物理学科の准教授。本作の探偵役。ガリレオとも呼ばれる。大学時代は石神と草薙の同期生だった。
      【草薙】
      事件を担当する刑事。帝都大の社会学部卒。大学時代の湯川とはバドミントン部で知り合った。
      【岸谷】
      草薙の後輩刑事。
      【間宮】
      草薙たちの上司。
      【工藤邦明】
      小さな印刷会社を経営する。妻子との三人暮らし。クラブ時代の靖子の馴染み客だった。
      >> 続きを読む

      2020/11/18 by

      容疑者Xの献身」のレビュー

    • 評価: 5.0

      伏線の張り方が見事です。何気ない風景を描いた冒頭が、ラストでピタリ繋がって、ゾクッとしました。作者はすべて計算しているのですね…。容疑者目線で描かれているので、結末で大きなどんでん返しはないと思っていましたが…いい意味でやられました。読み終わってからも、何度も読み返したくなる作品です。東野圭吾さんのファンになりました。

      2019/03/11 by

      容疑者Xの献身」のレビュー

    • 評価: 5.0

      ガリレオシリーズ第3弾であり初の長編。

      とにかく本自体が売れに売れまくった作品であり、東野さんに直木賞までもたらした。

      数学者の石神が住むアパートの隣で起きた殺人。
      それには靖子と娘が関わっており、石神は刑事の手から逃すため策略を講じる。
      一方石神は湯川と同じ帝都大学のOBであり、二人は久々の再会を果たす。

      トリックにしても動機にしても常人では予想しえない領域に。
      それはもちろん石神という男の天才ぶりと献身に他ならない。

      数式のように組み立てられた完全犯罪を破るのは、愛情であるというラストが非情な程切ない。
      湯川というより石神が主役のように感じてしまう。
      >> 続きを読む

      2018/11/13 by

      容疑者Xの献身」のレビュー

    • この本で東野さんのファンになりました。大好きな本です。

      2019/05/21 by miko

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      文藝春秋 (2005/07)

      著者: 東野圭吾

      他のレビューもみる (全3件)

      • 評価: 5.0

        何を隠そう東野圭吾のファンになったのが本作。ミステリーにはまったのもこれがきっかけ。

        映画が先だったか、小説が先だったか…今となっては思い出せないが
        どちらもいい作品。

        数学が取り柄だけの、面白みのない男。
        冷静で感情表現もあまりない。
        会話や行動から読み取れる頭のよさに好感がもてる。(というのは私の変なフェチかもしれない。)

        そんな男が垣間見せる、親友への嫉妬と、隣の母娘への愛情。

        謎がすべて解けたときには驚き、心が震えた。
        (アガサクリスティを読み慣れている友人には、答えが途中からわかって面白くなかったと一蹴されたが…)


        結末は、こうでなければいけなかったのだろうという思いと
        それでも、主人公に肩入れしてしまう自分がいて、かなり胸が痛んだ。
        愛情の表現は人それぞれ。どんな愛され方が一番愛されていると思うのかもそれぞれ。

        かなり前に読んだ作品だが、今思い返しても切ない。

        んー、切ない。


        私は。彼の愛し方は、間違っているのかもしれないけど。
        それでも、終始、献身的で、見返りなんか求めていなくて、美しく優しいと思った。
        >> 続きを読む

        2012/11/03 by

        容疑者Xの献身」のレビュー

      • >数学が取り柄だけの、面白みのない男。

        面白みだけが取り柄の、算数さえもおぼつかない男。

        さぁどっち!?w
        >> 続きを読む

        2012/11/03 by makoto

      • iceさん>
        ガリレオシリーズですね。
        今ガリレオのドラマを観てるんですね、そしてついに東野さんを読むのですね…!
        iceさんはどう思うのか大変興味があります☆

        makotoさん>
        すみません、二択しかないんですか…??笑
        >> 続きを読む

        2012/11/03 by chika


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