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雲ながれゆく

4.5 4.5 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 540 円

菓子舗の若後家お歌は雨宿りのひととき、行きずりの浪人に手ごめにされてしまう。自分でも納得がゆかぬお歌だが、男への憎しみは愛しさへと変わってゆく。二人の恋は敵討ちの助太刀に発展し、やがて迎える別れの朝...。江戸に生きる勝気な女の姿が、いまを生きる者たちを魅了する長篇時代小説。

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    「雲ながれゆく」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      読んだのは新装版だが、なぜか登録できないのでこちらで代用。
      再読。とはいえ、結末をほとんど忘れていたので初読み気分で、面白すぎて一気読みした。

      老舗菓子舗の若後家お歌はある日、雨宿りした小屋で行きずりの浪人に手ごめにされるが、なぜかその男を憎みきることができない。そのうちに不思議な縁でその浪人馬杉源吾と再会し、やがて二人の恋情は敵討ちの若侍の助太刀に発展していく。

      勝ち気なお歌は、傾きかけた菓子舗の再建に取り組む一方で、実家とも縁が切れず、仔細ありげな若侍を匿ってその世話もする。頼りにされて次から次へと厄介事を押しつけられるが、ぼやきながらも用事を片づけていくお歌の姿がすがすがしい。源吾への想いの変化も丁寧に描かれている。

      この源吾が常人ではない剣客で、仙人のような穏やかさの中に恐ろしいほどすぐれた武術と剣術を秘めている。道場破りと助太刀のシーンは胸のすくような見所が満載で、全編を通じて読みごたえたっぷりの長編だった。

      >> 続きを読む

      2018/11/19 by

      雲ながれゆく」のレビュー

    • 評価: 4.0

      老舗菓子屋の後家による経営再建。

      息づくような登場人物の存在感が印象に残った。

      冒頭の雨宿りのシーンでは、この先どんな展開になるのかと不安にさせられたが、老舗菓子屋の描写が始まる辺りから面白そうな雰囲気になって来た。

      人物の心理描写が非常に巧みなため、継承問題や経営再建など、実はシリアスな内容を扱っているにも関わらず、気持ちよく感情移入出来る。

      受け取りように寄っては、消化不良な気持ちにさせられるラストだが、タイトルの通り、雲は流れてゆくから魅力的なのかもしれない。

      池波氏作品は初めてだが、好きな作家になりそうだ。
      >> 続きを読む

      2012/02/29 by

      雲ながれゆく」のレビュー


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