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うらなり

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 540 円
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    「うらなり」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      【あらすじ】
       昭和9年、銀座四丁目で古賀先生(うらなり)は堀田先生(山嵐)と再会する。
       カフェでお互いのその後や近況を交換し、古賀先生は帰宅後、寝る前に今までの人生を振り返る。
       うらなり先生の視点から見たもう一つの「坊っちゃん」。
      【感想】     
       夏目漱石の「坊っちゃん」を読むと、私はつくづくうらなり先生だなと思います。
           
      ■[名作文学]【百年読書会】『坊っちゃん』その後おれはうらなりになった
        http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20090709/p1
           
       うらなり先生が語り手となってうらなり先生のその後が描かれているという小説があると知り、私が語り手とはどういうことだろう、私はその後どうなったんだろう、と興味深く思い、読んでみました。
       本作品では、「坊っちゃん」に描かれた事件が、うらなり先生や山嵐先生の視点から語られています。
       うらなり先生から見ると、坊っちゃんの行動が理解不能のようです。
           
      「男には人の心に土足で入ってくるようなところがあった。」
      「自分の考えや行動はよろず正しいと思っているらしいのが私とは合わなかった。合わないというよりも迷惑である。」
           
      ……というような記述が度々繰り返され、赤シャツや野だいこ以上に坊っちゃんに対して辛辣な書き方が目立ちます。
       そのような記述を見ると、やはり私はうらなり先生ではないようです。
       もし私が回想するならば、いつまでも狸や赤シャツや野だいこに対する恨み辛みを忘れずに書きたてるだろうし、一方、それらに敵対していた山嵐や坊っちゃんを持ち上げるでしょう。
       私がもし当時の愛媛の学校の教師として赴任したとすると、やはり古賀先生に同情して堀田先生に加勢し、教頭や吉川先生と対立していたでしょう。坊っちゃん先生そのまんまです。
       私にとっては、本作品のうらなり先生の発想の方が分かりません。
       というと、私は、外から見えるタイプはうらなり先生で、頭の中は坊っちゃんということです。
       理想(思うこと)に現実(行動)が伴わないという、一番ストレスが溜まる組み合わせです。
           
       ところで、坊ちゃん先生のその後はどうなったことになっているのでしょうか。
       堀田先生は現在、東京在住ということですが、その堀田先生とも音信不通のようです。
           
      「東京に帰ってから、街鉄の技手になり、それから技師になったという噂もあったが、本当のところはわからない。それよりも、関東大震災を生きのびたかどうか」
        http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150404/p1
           
      ……さて、私はさらに、歴史上繰り返されてきた人間の本質や日本人の国民性について考えてみました。
       ブログに書きましたので、よろしければ、ブログにお越し下さい。
           
      ■[日々の哲学]『うらなり』で考える日本人の国民性
        http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150405/p1
      >> 続きを読む

      2015/04/07 by

      うらなり」のレビュー

    • 別視点からの坊ちゃん、新鮮ですね!
      面白そうです。

      2015/04/08 by coji

    • > coji様
       小説に限らず日常生活においても、別の視点から考えるということを自戒としたいものです。
      >> 続きを読む

      2015/04/11 by 荒馬紹介


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