こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ハラスのいた日々

カテゴリー: 評論、エッセイ、随筆
定価: 500 円
いいね!

    「ハラスのいた日々」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 評価なし

       この中野幸次さんの『ハラスのいた日々』は、いわゆる愛犬ものの中でも名著と言われています。今回、新たに文章が追加された増補版だったので再読。

       40歳後半になって、一軒家を買った中野さんは、最初は何気なく「散歩でもしようか」くらいの気持で、犬でも飼ってみようか・・・最初はそのくらいだったそうです。

       しかし、仔犬がもらわれてきて、子どもがいない中野夫婦はこのハラスと名づけた犬に一目ぼれ。
      そして13歳で亡くなるまでのハラス、とその後の事が書かれています。

       中野さんは執筆生活なのであまり外にでることがなくなっています。そして朝、夕と必ずハラスと散歩に行くことにより、どんどん中野さんの世界が広がっていく様子が淡々と語られます。

       もう、ハラスは夫婦の絆とでもいいたいくらいの存在になり、とても甘やかされる反面、厳しくもしつけられます。仔犬の頃は、夫婦共にそのあどけなさにいつまでも「見とれてしまう」しかし、この随筆が強調したいのは、仔犬、若犬の元気さよりも、老犬となってからが人間と動物のつきあいは大事である、ということなのです。

       ハラスが10歳の時、中野さんは当然、50代後半です。40代の頃のように元気に散歩できないのは犬だけでなく飼い主も同じ。
      中野さんは人間よりも早く老いていく愛犬、ハラスに「老いる」ということはどういうことか・・・をつくづく考えてしまいます。

      「犬が人間にとってかけがえのないもの、生の同伴者といった存在になるのは、犬が老い始めてからだ。
      仔犬のころ、若犬のころはただそれだけでたのしい生きものだが、老いの徴候をいやおうなく見せだしたあと、彼はなにか悲しいほど切ない存在になる」

       中野夫婦に愛されながらも13歳で死んだハラスは、庭の柘榴の木の下に埋葬されます。
      すると翌年、今までほとんど実をつけなかった柘榴の木に実がたくさんなったそうです。
      まるで柘榴に転生したハラス。
      中野さんはその柘榴の実から果実酒を作る・・・そんな後日談が
      載っています。

       動物を飼うということは、お金がかかったり、家が汚れたり、病気したり、かわいいかわいいだけではなく、色々と面倒な事も起きます。それなりの覚悟をしないとできないのが自分で動物を飼う、ペットを持つ、ということではないでしょうか。
      >> 続きを読む

      2018/06/05 by

      ハラスのいた日々」のレビュー


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ハラスノイタヒビ
    はらすのいたひび

    ハラスのいた日々 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本