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満ち足りた幸せいっぱいの恋があれば、心が張り裂けそうな辛い恋もある。百人の歌人がうたった百首の恋の歌に俵万智流の解釈と鑑賞が添えられた、ユニークな短歌鑑賞かつ恋愛手引きの書。何度も読み返したくなる宝石箱のような一冊。
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朝日新聞出版 (1997/07)
著者: 俵万智
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短歌の、奥の深さを思い知らされる本。恋の歌を百首、選んでいるのを、よんでいると、俵万智さんの解説に感心も得心。この歌には、こんな背景があり、この一言に、こんな意味が含むまれているなんて。ひとつの歌を、何回も読み返すごとに、新しい発見がある。短歌の愉しみ方を、ご教授いただいた様な気分である。でも、私にとって一番はわかりやすくであり、お気に入りは、久松洋一さんの作品で新妻の笑顔に送られ出でくれば 中より鍵を掛ける音する微笑ましい、ありふれた日常に、心の機微を感じる。玄関でのいってらっしゃいの声に送られ真っ直ぐバス停に向かっているようだが、気持ちは何度も妻の顔を振り返っているのが、毎日の私の朝である。他に紹介されているのも書くと林檎から始まる君の尻取りに 我は今宵もゴリラで返す製造日を確認のことと書いてある 妻のメモ持ちスーパーへ行く我が妻が作りし七草粥には 今年は三草しか入っておらず作者の歌集に「ビジネス・ダイアリー」があるらしい、探さなければ・・・。そのほか、私が気にいった他の人の作品をあげると、赦せよと請うことなかれ赦すとはひまわりの花の枯れるさびしさ・・・松美啓子いつかふたりになるためのひとりやがてひとりになるためのふたり・・・浅井和代一度にわれを咲かせるようにくちづけるベンチに厚き本を落として・・・梅内美華子たとふれば心は君に寄りながらわらはは西へでは左様なら・・・紀野恵観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生・・・栗木京子一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております・・・山崎方代体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ・・・穂村弘「たった今全部すててもいいけれどわたしぼっちの女でも好き?」・・・渡邉志保暖かき春の河原の石しきて背中あわせに君と語りぬ・・・馬場あき子君がふと冷たくないかと取りてより絡ませやすき指と指なり・・・角倉羊子こうして見ると、いかに女流作家の作品に偏っているのか・・・・私の恋に関する、奥底が見えるようで恥ずかしい感じがするが、百の恋愛の歌をじっくり、味わうのもよろしおますで・・・。 >> 続きを読む
2013/06/11 by ごまめ
「あなたと読む恋の歌百首」のレビュー
こういうのが短歌なんですね。チクッ☆またはクスッ☆っていう感じが新鮮です♪
2013/06/11 by aimi☆
必ずしも、五七五七七ってワケじゃないんですね...
2013/06/11 by ice
>いつかふたりになるためのひとりやがてひとりになるためのふたり深い…
2013/06/11 by chao
>ひとつの歌を、何回も読み返すごとに、新しい発見がある。短歌って1回読んだだけだと「分かるような分からないような…」ぐらいなんですけど、繰り返し読むことで「なるほど!!共感できるな」ぐらいに変わっていきます。奥深いんですね…。 >> 続きを読む
2013/06/11 by kurumin
恋に恋して今日も恋する読み人:makoto
2013/06/11 by makoto
短歌いいですよね。短い文で情景が見えるというか。心がリフレッシュしますね。>こうして見ると、いかに女流作家の作品に偏っているのか・・・・女性の作品はなんかやわらかい気がします。 >> 続きを読む
2013/06/11 by とうにゅう
アナタトヨムコイノウタヒャクシュ あなたとよむこいのうたひゃくしゅ あなたと読む恋の歌百首 | 読書ログ
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