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ウソの歴史博物館 (文春文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: アレックス バーザ
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    「ウソの歴史博物館 (文春文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      「熊本の動物園からライオンが逃げた」

      熊本地震の際に街中にライオンが佇む写真と共に、短文投稿サイト
      に掲載された投稿は一緒に拡散した。

      悪ふざけだったのだろうが、投稿者は偽計業務妨害の疑いで逮捕
      (後、不起訴)された。

      注目されたい。人の反応を見て面白がりたい。一儲けしたい等々。
      ウソやデマをまき散らす人の動機は様々。中世から2000年代前半
      までの、人騒がせなウソを集めたのが本書だ。

      まぁ、あるわあるわ。歴史的ウソの集大成だ。

      日本ではほとんど定着していないが、欧米のエイプリル・フールは
      大手メディアでさえ社をあげて盛大なウソを吐く。

      「今年はスイスでスパゲッティが豊作です」と言って、スパゲッティ
      を収穫している映像を流すBBC。なんで木にスパゲッティがなってる
      んだよ~。

      欧米流のユーモアなのだろうが、4月1日と分かっていても騙される
      人が多いのにもびっくりだ。

      ウェルズ『宇宙戦争』のラジオ・ドラマを途中から聴いた人たちが
      「異星人が地球に攻め込んで来たっ!」とパニックを起こした事例
      は有名だが、実際にパニックに陥った人は少なかったようだ。

      後になったら笑えるウソならいいが、ピュリツァー賞返上までになった
      ワシントン・ポスト紙の記事「ジミーの世界」などは笑えない。記事で
      照会されたヘロイン中毒の少年ジミーは、何から何まで取材したと言う
      女性記者の捏造だったのだものな。

      日本の事例で取り上げられているのは、考古学に多大な影響を及ぼした
      遺物発掘ねつ造の「神の手」の人。やったご本人が精神的な不具合を
      抱えているようなので、発掘予定にしていた偽の遺物をどこに埋めた
      のかも解明されてないのではなかったか。

      長い間に様々な論争があったネス湖のネッシー、偽書として名高い
      『ヒトラーの日記』『シオン賢者の議定書』なども取り上げられて
      おり、通読せずとも掲載されているいくつかの事例を拾い読みする
      だけでも面白い。

      インターネットの登場と発展によって、ウソの拡散と浸透はスピード
      を増した。熊本地震の際の脱走ライオンほどではないが、日々、ウソが
      増産されているように感じる。

      伝達手法が発達すればするほど、ウソを見抜く力が必要になって来る
      のだろうな。折れた煙草の吸殻でウソを見破れた時代もあったのに。

      さて、こうやって戯言を書き殴っている私も実は偽の存在だったり
      して…ね。
      >> 続きを読む

      2018/05/19 by

      ウソの歴史博物館 (文春文庫)」のレビュー


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