こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ロックンロール・ウイドー (文春文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: カール ハイアセン
いいね!

    「ロックンロール・ウイドー (文春文庫)」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0


      カール・ハイアセンの「ロックンロール・ウィドー」は、実に面白い小説だ。

      カール・ハイアセンは、もうベテラン作家だと言ってもいいと思うが、やっぱり、うまいなと思いますね。
      一言で言えば、めちゃくちゃ愉しい作品です。

      主人公は、死亡欄担当の新聞記者で、ロック歌手の死に疑問を覚えて、調査していく話なのだが、そういう本筋よりも、ディテールが最高。

      例えば、元恋人アンの娘カーラから、母親が結婚すると聞いて、しかもそれが、ベストセラー作家だと知ってショックを受けるシーン。
      「あのバカの本名を知ってるかい」とカーラ相手に、悪口を並べるのだ。

      しかもその小説についても、「クズ本だ。とても読めたもんじゃない。」とまで未練たっぷりに言うから、つい諦めろよって言いたくなってしまいます。

      因みにこの男、新聞社が買収されて、組織が改悪された時、オーナーを批判したために死亡欄に左遷された男だ。
      気骨のある男と言ってもいい。その男が、こういう未練たっぷりの悪あがきをするのがいい。

      しかもこの男、死の妄念にとり憑かれていて、いつも著名人の死を引き合いに出すんですね。

      四十歳を迎えるまでは、四十歳で死んだカフカとエドガー・アラン・ポーを引き、四十四歳になろうとすると、今度は四十四歳で死んだフィッツジェラルドとロバート・ルイス・スティーヴンソンを例に出す。
      だから、幼い時に別れた父親が何歳で死んだのかを、ずっと気にしている。

      母親に何度も電話するのだが、教えてくれないので、いらいらしている。
      カーラの母親アンに逃げられたのも、その死の妄念のためで、この設定も軽妙に効いている。

      そして、年下の上司エマとのやりとりもおかしくて絶妙だ。
      とにかく、全編を通して実に愉しいんですね。

      ハイアセンの小説には、いつも、ほとほと感心させられます。

      >> 続きを読む

      2019/04/19 by

      ロックンロール・ウイドー (文春文庫)」のレビュー


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ロックンロール・ウイドー (文春文庫) | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚