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彼女について

4.3 4.3 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 520 円

由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。魔女だった母からかけられた呪いを解くために。両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人の女の子を描く。暗い世界に小さな光をともす物語。

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    「彼女について」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      ある日、十年以上も会っていない従兄弟、昇一が「何か手伝えることがあると思って来ました」と由美子の家に訪れてきた。

      そこから二人は、魔女である母親が由美子にかけたという呪いを解くための旅に出かけるが…。

      というようなあらすじ。

      割りと序盤で、魔女、白魔術、降霊会などスピリチュアルな世界が広げられる。

      魔女といっても梨木さんの「西の魔女が死んだ」のような魔女かと思いきや、本当に魔術のほうだった。

      正直、小説でスピリチュアル要素が入ってくるのはあまり好きではない。
      何でもありになってしまうから、都合主義のためのツールにしか思えなくなる。

      でも、それを差し引いても余るほど、よしもとばななさんの文章は美しいし、ストーリーも感慨深いものだった。

      ばななさんの描く女性はなんでいつもこんなに魅力的なんだろう。
      うまく表現はできないけど、少女コミックのヒロインみたいというか…。
      華奢で、顔の整った、現実にはいそうでいないような女性を連想してしまう。

      自分の意見は芯が通っているのにすぐ折れそうになったり、演じているような素振りなのに心中は穏やかではなかったり…。

      言葉にすると軽くなってしまうけど、守ってあげたくなるような女性を描くのが上手だと思う。

      そして、ストーリー。
      あー…そうくるのね。なんで由美子目線で話が進むのに「彼女について」なんだろうとずっと思ってたけど、粋なタイトルです。

      暗い黒い話ではあるんだけど、真相を追っていくにつれて由美子が生きることの喜びや、愛するということを思い出したり気付いたりしていく姿はとても微笑ましい。

      途中、由美子の過去を昇一が悲しんだ時に由美子が言った台詞が、読んでる最中にも読後にもグサッとくる。

      「私は、私として生まれてきて、私にしかできない感じ方と考え方を持っていて、ただそのことだけでもう、いいと思うの。決して悲しくはないよ。」


      終盤に少し蛇足感は感じたけど、オススメできる本です。

      あらすじの最後に「暗い世界に小さな光をともす物語。」とあるが、まさにそうだと思います。
      >> 続きを読む

      2020/05/21 by

      彼女について」のレビュー

    • 評価: 4.0

      思いもしない最後でしたが、良かったと思いました。
      暗い世界にいたままではなく、小さな光を見出して行けたこと。

      静かな文体でした。所々、泣いてしまいましたし、時々、辛かったりしましたが、好きな本です。
      愛するとは、なんだろうね?などの問いに柔らかく答えてくれているようでした。

      好きな感じの世界観でした。 >> 続きを読む

      2014/12/15 by

      彼女について」のレビュー

    • 吉本ばななさんの作品って独特な世界観ありますよね~!
      何を読んだのかは忘れてしまいましたが…笑 >> 続きを読む

      2014/12/15 by RAY-ROCK

    • そうですね。たしかに独特な世界観の本が多いですね。
      それでて、静かな印象を持ちます >> 続きを読む

      2015/01/16 by shio

    • 評価: 4.0

      生と死がテーマのスピリチュアル系で、万人受けしなそうな作品。

      実は私もそんなに好きではなかった。
      ストーリーが無理やりに感じたり、救われない、ハッピーなお話ではなかったり、なんだか納得できなかった。

      でもばななさんの文章自体に癒しの効果があるように私には思われるので、読んじゃうんだろうなぁ。悲劇さえもあたたかく描かれている感じの本。衝撃のラストさえもふわふわしている。

      2012/12/31 by

      彼女について」のレビュー

    • 文章自体に癒しの効果ってすごいですね。私はそんな本とまだ出会っていない気がします。よしもとばななの本、読んでみようかなぁ。。 >> 続きを読む

      2012/12/31 by sunflower


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