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葉桜の季節に君を想うということ

3.5 3.5 (レビュー17件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 700 円

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

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    「葉桜の季節に君を想うということ」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      最近「叙述トリック」ものを読んでみたくなる時がある。
      本書は日本推理作家協会賞や本格ミステリ大賞など華々しく受賞しているとのこともあり、古本屋で見つけて買ってみた。

      「叙述トリック」ものであることはわかっているので、読んでいる途中はどこに仕掛けがあるのか気を抜かないように読んでいったが~

      最後の最後で、え、あ~、なるほど、そういうことだったのか! となった。

      これは気づけないわ~。

      日本語だから仕掛けられたトリック。
      たしかに日本人は結婚して子供が生まれると、妻と旦那は「おかあさん」「おとうさん」と呼び合うようになるのが一般的だよな~、と。

      ただこのトリックがわかったからといって、事件そのものや犯人の姿ががらっと変わることはない。

      ふつう「叙述トリック」というからには、種明かしされたあとにそこが180度ガラッと変わった騙され感が爽快なのだが、本書ではそういうことはない。

      そのかわり種を知ってもう一度ストーリーを振り返ると、すべてのシーンの様相が変わる。

      本当だ、ははーん、なーるほど、という感じ。

      この「叙述トリック」は正面から仕掛けられたものではなく、斜め上から来たと説明すればいいだろうか。



      「葉桜の季節に君を想うということ」という妙に詩的なタイトルから文学的な雰囲気を期待して読みはじめると、100%まちがいなく面食らう。
      冒頭のあまりにも生々しい描写に、なかには嫌悪感すら抱く人もいるかもしれない。

      本書はミステリーというよりハードボイルドといったほうがよく、このハードボイルドっぽい書き方も「叙述トリック」に大きく貢献している。

      私はけっこう楽しく読んだタイプだ。
      さすがに種を知って振り返ると、え~、これは無理すぎるんじゃないの~、とは思うシーンはあるけれど、それでもこういう生気にあふれた、バイタリティにあふれた生き方は決して嫌いじゃないし、否定したくもない。

      そしてその辺をどうとらえるかが本書の感想の別れ目だと思う。

      当たり前だが主人公の行動、バイタリティにいくつになっても共感できれば〇、

      え~、いくらなんでもこれはあり得ない、自分はこうじゃない、と思ってしまったら×。

      評価が大きく分かれる作品であることには違いない。



      =====データベース======
      ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!

      かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
      ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
      そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

      蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を楽しむあなたに、ラストで襲い掛かる大どんでん返し!?

      日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位!
      中居正広さんほか、たくさんの著名人も激賞!
      二度読み必至の究極の徹夜本です。






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      2020/05/20 by

      葉桜の季節に君を想うということ」のレビュー

    • >「葉桜の季節に君を想うということ」という妙に詩的なタイトルから文学的な雰囲気を期待して読みはじめると、100%まちがいなく面食らう。
      タイトルも作家のネーミングも叙述ミステリーの1部なんですね。
      もしかして『イニシエーション・ラブ』と同系列のトリックかな?
      >> 続きを読む

      2020/05/20 by 月うさぎ

    • 月うさぎさま

      コメント、ありがとうございました!
      ご指摘の『イニシエーション・ラブ』は未読ですが、”叙述トリック”ものには必ず名前が挙がるこの作品も私の「読んでみようリスト」に入っております。
      そういう意味ではおっしゃるとおり「同系列」といえるでしょうか。

      レビューでも触れさせていただきましたが、「葉桜の季節に君を想うということ」の場合はこのトリックがわかったからといって、事件や犯人そのものががらっと180度変わって見えるということはありません。
      が、ある意味、設定そのものをガラッとひっくり返されるので、こういう”叙述トリック”もあるんだなあ~と妙に感心させられました。
      設定そのものをひっくり返されると、このタイトルの奥深さが身に沁みます。

      読後感の評価は大きく分かれる作品だと思われますが、このジャンルにご興味がおありでしたら、この作品もこのジャンルでは必ず名前が挙がる作品なのでお時間を見つけて一読されてみてください。

      ハードボイルド感が半端ないです。

      月うさぎさまのレビューも楽しみにさせていただきます。


      >> 続きを読む

      2020/05/28 by まみー

    • 評価: 4.0

      見事に騙されました。いや、そりゃ騙されますよね…。確かに読み終えた後、もう一度読み返したくなる作品です。あちこち話が飛ぶなと思っていたら、見事に最後に一本の線でつながり、スッキリしました。

      個人的には、タイトルがいいなぁと思います。最後まで読み終えた後、タイトルの意味が分かり、しみじみしました。早速、近所の葉桜を見ようと思いました。

      2019/05/05 by

      葉桜の季節に君を想うということ」のレビュー

    • 評価: 4.0

      ベタなコメディ要素を含んだ探偵ものと思いきや、
      やられた。
      叙述トリックということは
      分かっていたんですが、見事に騙されました。
      只、トリックは本編と何ら関係なく
      ミステリーと呼べるのかと言えば、微妙かも
      知れませんが。
      最後に主人公、成瀬将虎みたいな男になりたい。
      そう思いました。
      >> 続きを読む

      2018/08/14 by

      葉桜の季節に君を想うということ」のレビュー

    • 評価: 4.0

      読んでる途中に感じる違和感が、はっきりわからないけど最後にすっきりします。
      そんな気がするけど、まさかね〜と思ってたらやっぱり!人生はずっと青春と思えるのってすごい。
      どうしてもミステリーに求めてしまう騙されたー!の感じは、何回体験しても楽しいです。叙述トリックが読みたいけど、ありきとわかって読むのは幸せ度が違うジレンマは皆さんどうしてるんでしょうか?

      2017/06/20 by

      葉桜の季節に君を想うということ」のレビュー

    • 評価: 2.0

      ・前半の早い段階でオチが判る
      ・不自然な叙述が2つあるが、それ以外は概ね成功
      ・ラストは共感出来ず

      2017/04/14 by

      葉桜の季節に君を想うということ」のレビュー

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      著者: 歌野晶午

      • 評価: 5.0

        多分何を言ってもネタバレになってしまうので、できるだけ前情報を入れないで読めたらさぞ驚くこと間違いない物語。

        何でも屋を自任する成瀬将虎が請け負った依頼。
        そして探偵をしていたころの回想。
        この二つが主な出来事。

        これらを結び付ける衝撃は並大抵ではなく、明かされたときには読み返すこと必至。

        このアイデアは一度きりだと思うし、トリックが分かった上で二度見するとより作者の手腕が伺えると思います。
        >> 続きを読む

        2018/04/06 by

        葉桜の季節に君を想うということ」のレビュー


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