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まほろ駅前多田便利軒

3.7 3.7 (レビュー21件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 570 円

まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.―ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。

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    「まほろ駅前多田便利軒」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      幸福は再生できるって素敵なフレーズだと思う。そう信じることができたらもう回復し始めているってことなんだろうな。

      多田と行天というおじさん二人が派手に暴れたり…しなくはないけど便利屋稼業を通して淡々と変な人たちと関わりながら変な事件に巻き込まれていく。
      園子の話も小学生のバイトの話も結構大変な事件がさらりと過ぎていく。100%は救えないのだ。だってスーパーヒーローじゃない、ただの便利屋だから。それでも救われるきっかけに出来る人間もいる。だってお節介な便利屋だから。
      押し付けがましくない優しさに癒される。そんな作品でした。 >> 続きを読む

      2019/03/22 by

      まほろ駅前多田便利軒」のレビュー

    • 評価: 5.0

      日雇労働者も便利屋もそれぞれ生業です。承知しているつもりでいたが、色々な働き方があると再認知しました。年金生活の現在ですが定年まで一つの会社で勤め上げてきましたが、働くことや生活費を稼ぐことは我慢が大事で更に自分や家族の生活を巻き込み、犠牲にしなければならないと一途に思い込んでいました。もちろん日雇労働も体が資本で簡単ではないとは思っていましたが、下に見ていたのは事実です。子供たちの転職を含め今は、職業はもっと自由であっていいと想い直されています。もちろん職業に責任と人との関係を最大に大切にし、仕事の成果の質を高めなければと思います。その職業に上下、差があってはならないと思います。知らない世界を知った大切な小説に一つになりました。読んだタイミングがばっちりですした。もちろんしをんの読みやすさ・現実の近さ・ストーリーの背景が手に取るように分かる、が一役かって言います。 >> 続きを読む

      2019/02/13 by

      まほろ駅前多田便利軒」のレビュー

    • 評価: 3.0

      便利屋ってこんな一癖も二癖もある依頼が来るものなの?という疑問はさておいて、多田の元に転がり込んできた昔の同級生、行天がハチャメチャすぎるのに、事件のような依頼が解決していくのが、何とも可笑しい。

      過去にしこりを持っている二人。
      寄り添え…るほど仲は良くはないけれど心のどこかでお互いを必要として、この凸凹コンビだからこそ、難癖のありそうな依頼が解決されるのかもしれない。
      いつも飄々としていて一見冷たそうな行天にも、温かい気持ちがじんわりと感じられ、きな臭い依頼や事件も最後はほっこり。

      2018/09/16 by

      まほろ駅前多田便利軒」のレビュー

    • 評価: 4.0

      広告で表紙に好印象。気になっていたのですが本屋でこの表紙を見るまで忘れていました。
      「あら、あなたは…。」と手に取った次第です。

      予想したのは松田優作のドラマ「探偵物語」のような、ちょっとコミカルなハードボイルド。でも、様子が違いました。

      まほろ市で便利屋を営む多田の事務所。
      ソコに居ついた行天。
      観察眼も鋭くイケメンなのに着る服も言動も、すべてが自暴自棄。
      多田はそんな行天を役立たずと邪見にしながら世話をやいてしまう。
      多田の“お人好し”を、からかう行天だけど多田が手渡す小銭ばかりの“給料”を空き缶に貯め、気づかれないように多田のタバコを補充する。
      そんな行天を多田が例えた言葉が
      「犬のように小銭を隠し貯め、鶴のように恩を返す男。」

      この二人のやりとりが面白くて最後まで一気に読めました。

      読み進むうちに行天は両親から虐待を受けており“殺すかもしれない”ほど憎んでいる事がわかってきます。ところが、この両親は行天の遺伝子上の子(同性愛のカップルに精子を提供)を養子に迎えたいと申し出ます。

      行天の両親は行天春彦に、してきた事が“虐待”ではなく“しつけ”だと信じており、彼の殺意にさえ気づかない人達なのでしょうか?そして、同性愛のカップルよりも自分達のほうが保護者にふさわしいと思っているのでしょうか?

      行天春彦の両親が気になって、二作目の“まほろ駅前番外地”も読みましたが、行天家に関する情報は“家の大きさから経済力はありそう”ぐらいしか得られませんでした。ただ、幼児に対する行天の態度から彼の心のキズはかなり深そうです。

      行天の事ばかり書いてしまいましたが、多田は優しすぎます。

      見て見ぬ振りができれば傷つく事もないのに、優しすぎるから“どうしようもない事”をどこにも転嫁せずに自分で背負い込んでしまう。

      だからこそ、行天に居着かれてしまったワケです。(笑)

      行天と未消化な過去を持つ多田の今後が気になります。
      >> 続きを読む

      2017/10/02 by

      まほろ駅前多田便利軒」のレビュー

    • しをんさんは人物の造形がうまいですよね。
      内面に影を抱え込んでいてどうしようもないイケメン。っての、絶対女性受けいいって知ってますよね。
      その分、多田が影薄くなりがちですが。
      たたみさんのように多田を受け止めてくれる読者がいて、しをんさん、喜んでいると思います!
      >> 続きを読む

      2017/10/05 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん、ありがとうございます!

      「イイよー、しをんはイイよー」の声に押されて初めて読んだ“三浦しをん”でした。
      目立つ行天ですが、多田の過去エピソードが忘れられない。
      子ども持ちのせいですかね。
      アレは本当にどうしようもない。多田の立場に立っても、元妻の立場であっても自分だったらと思うと切ないし、許すとか許されるとかじゃなくて離れる事しかできないと思うンですよね。
      でも悲しみは消えない。どうなるんだろう?

      しをんさん、読ませてくれます♪

      >> 続きを読む

      2017/10/06 by たたみ

    • 評価: 4.0

      ずーーーーーっと気になっていたものの、
      図書館で見かけるこの子たちはどれも状態が良いとは言えず…。
      ただで読めるのだから贅沢は言ってられないのですが、
      それでも手に取る気になれずにいたところでした。

      そんな時です!

      某有名レンタルショップの店頭でワゴンコーナーが設置されており、
      かなり新品に近い状態のものが中古本として売られていました。
      これは買うしかないでしょう!

      映画版のジャケ写イメージが先にあったので、
      多田=瑛太、行天=松田龍平で、
      (…何故か行天=綾野剛と勘違いしておりました。
      感想を書くにあたり念のためと思って調べてみたら見事に違ってました。
      なんとなくだけど、この二人ってパッと見の雰囲気似てる?
      役柄イメージも似てるような気が…幸いにもどちらでも)
      違和感なく読むことができました。


      便利屋を営む多田のもとに高校時代の同級生行天がころがりこむ。

      便利屋の依頼といえば代理で母親の見舞いから、
      留守中のペットを預かったり、塾の帰りが遅い息子の送迎など様々。


      一見行動の破天荒な行天を、多田が抑えながらお話は進んでいきますが、
      行天の方が口がうまい分、うまく立ち回っているようにも見えます。
      (暴力が絡むのはやり過ぎですが)高校時代を無口で過ごした反面、
      人付き合いは行天の方がうまそうだなぁって感じました。

      まぁ多田からしてみれば、商売が絡む問題だともっと慎重にやらなきゃって
      いう思いもあるのかもしれませんが。

      清海と別れた後のシーンで行天が言う
      「あんた、まだ気にしてるんだってね」
      多田の「べつに」
      「ばかだなぁ」

      なんてことないセリフなのに、
      行天と多田の人の良さがそこに詰まっていて、
      何故だかグッときた。
      ここまで読んだだけでもあぁ、読んで良かったなぁって思えた。
      ここで一気に絆が深まったんじゃないかなぁ。

      続きも気になるところですが、映画も気になるところ。
      今度見てみようかなぁ。
      >> 続きを読む

      2016/09/22 by

      まほろ駅前多田便利軒」のレビュー

    • 自分もず~~~っと気になってます!・・・

      ・・・って、実は一度読んだんですよね、前半だけですが。なんか合わないな~と思って今手元には無いのですがちょっと読みたくなって来ました!

      と、自分も今読みたい本や積読本が結構あるのでそちらを読んでからになるかもです。

      >某有名レンタルショップの店頭でワゴンコーナーが設置されており、
      かなり新品に近い状態のものが中古本として売られていました。
      これは買うしかないでしょう!

      これ!結構嬉しいですよね(^^♪
      自分もたまに行ってこういうの見つけるとテンション上がります!
      (心のなかでガッツポーズしちゃいます笑)

      自分、明日古本屋さんに行ってくるのでこういうお買い得品、お宝を見つけてこれればなあと思います!

      図書館に無いかなあ?この作品。
      >> 続きを読む

      2016/09/23 by 澄美空

    • >澄美空さん

      私もはじめ読んでいる時はなんだか思ってるのと違うぞ?
      って感じがしました。
      特徴のありすぎるキャラだったり、
      ちょっと血生臭い事件になったり。

      でも行天が怪我をして退院したあたりから、
      多田の過去が明らかになってきて、
      後半は吸い込まれるように読んでいた気がします(^^*

      お宝あるといいですねー!
      私も久々に古本屋さん巡りをしたくなってきました♪
      >> 続きを読む

      2016/09/23 by starryeyed

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      • 評価: 5.0

        誰もが心に闇を抱えて、それでも生きている。便利屋の多田の目の前に現れる、高校の同級生ってだけの知り合い、行天。この二人が中心の物語。このタイミングで二人が再会したのはきっと必然なんやろうな。章名が書かれている各ページの絵好きです。(10.07.05 読了)

        2015/06/17 by

        まほろ駅前多田便利軒」のレビュー


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