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スリーピング・ドール

2.5 2.5 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 770 円

他人をコントロールする天才、ダニエル・ペル。カルト集団を率いて一家を惨殺、終身刑を宣告されたその男が、大胆かつ緻密な計画で脱獄に成功した。彼を追うのは、いかなる嘘も見抜く尋問の名手、キャサリン・ダンス。大好評“リンカーン・ライム”シリーズからスピンアウト、二人の天才が熱い火花を散らす頭脳戦の幕が開く。

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    • 評価: 2.0

      ☆5つ=面白いという評価をしている人もひじょうに多い作品であることはじゅうぶん承知の上での読後の正直な私の感想。

      「もう、ディーヴァーはしばらくいいかな」

      2段組みの超大作だが、私にはななめ読みで十分だった。


      本書はリンカーン・ライムの「ウォッチメイカー」で初登場した“人間嘘発見器、尋問の天才”と異名されるキャサリン・ダンスを主役に据えた初のシリーズものだ。

      彼女の武器は、容疑者や証人のボディランゲージや言葉遣いを観察、分析して心理的に真相を暴いていく科学技術=キネシクスである。

      「ウォッチメイカー」のときはそれがとても興味深く思えたが、本書ではその伝家の宝刀=キネシクスの見せ場は脇役として登場していた「ウォッチメイカー」と変わりないように思った。

      今回は脇役じゃなく主役なんだから、それではとっても物足りない。

      それなのにこの本はとにかく長いのだ。
      忍耐を必要とするほどに長いのだ。

      なぜ長いのか。

      事件とは直接関係のないキャサリン・ダンスの私生活の描写が多すぎるから。

      おそらく新たな女性主演登場人物ということで、作家であるディーヴァーさんは彼女の家庭環境から職場の人間関係に至るまで念入りにそのキャラクターを造ったんでしょう。

      だからって、それ全部を語ってくれなくていいわ~。
      この人がギターがうまいとか、正直どうでもいいわ~。


      そういう描写がひじょうに多いので、事件そのものに集中できない。
      事件自体は「他人をコントロールする天才カルト教主との攻防」という、けっこうおもしろいものなのに。


      また、タイトルも失速させる理由の一つだと思う。
      タイトルなんだから、それってものすごく重要なものと期待するじゃない。
      たしかにそのおかげで真相に近づけるわけだけど、うーん、でもストーリーの中心とは遠すぎると思う。


      またディーヴァーさんの代名詞となっている“どんでん返し”についても不満が残る。

      今回は残りページの具合から、あ、ラスボス、ほかにいるね、とわかってしまうし、そのラスボスだって、これ、どうなの?
      体よく情報を隠されていただけなんじゃないの、それって“ズル”なんじゃないのと思わなくもない。

      そもそも“どんでん返し”であっといわせるためには、途中で情報を漏らさず伝えておくべきで、その情報を思わぬ方法で回収されるからこそ“どんでん返しであっと驚く”が成立するわけだから。

      操っていたつもりのはずが逆に操られていたという構図はなかなか読ませたので、そこでやめておけばよかったのに…。

      ディーヴァーものなんですよ、いいですか、このままでは終わらせませんよ、もういっちょいきますよ、どんでん返し、みたいなのが鼻についてしまった。

      マインドコントロールされていた女性たちが、最後に見せる自分を取り戻した姿の描写はよかったし、ほかにも読ませるシーンはなくはないのに、全体的にとっても残念でならない。
      なんかバランスというかまとまりが悪いというか。

      それにしても、今回「翻訳者ってすごいんだな~」と感心した。
      ディーヴァーは池田真紀子さんがずっと訳されていると記憶しているが、そしてあとがきでこれまでと変わらず賛辞を贈られているが、「またこの展開か~」とか思わないんだろうか。


      私は文字通り「ページターナー」だったディーヴァーの昔が懐かしい…。
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      2020/02/22 by

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