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円朝の女

カテゴリー: 小説、物語
定価: 660 円
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    「円朝の女」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 評価なし

       私は落語の事はあまり詳しくないけれど、三遊亭円朝の名前は知っていました。
      幕末から明治の時代、天才と言われ、様々な創作落語をつくり、特に怪談話を得意とした円朝。

       松井今朝子さんは、元々歌舞伎の仕事をされていたから、時代考証が実にしっかりとしていて、説明が視覚的でどんな着物を着て、どんな表情でというのが手に取るようにわかります。

       弟子の円八が、姿の見えない若い聞き手に亡き師匠、円朝に関わった女、5人の話をします。
      円朝は30歳の時、明治維新だったので、人生の前半を江戸時代、後半を明治時代に生きた人です。

       語りからわかるのは、まだ若かった頃(江戸時代)と中年になってから(明治時代)の違いですね。
      円朝と女達を語りながら、明治維新でどんな風に日本が変わっていったか、を上手く説明しています。

       円朝は人気落語家でしたから、周りに人は絶えなかったのですが、弟子をたくさん抱えるようになると金は入っても、それ以上の金が出て行ってしまう。故にそんなに金持にはなりませんでした。

       たくさんの女と関わりますし、今でいう追っかけのような熱心なファンもいたわけですが、もてるからいい伴侶と巡り合う訳ではない、という事がわかります。

       5人の女達は、武家の娘、花魁、円朝の子供を産んだ女、妻となった芸者、そして養女ですが、どの女性も時代に翻弄され、円朝に翻弄され、決して「幸せに暮らしました」にはならない。
      それだけ世の中厳しいし、芸の世界も独特で特殊な世界です。

       日本は急速にかわっていき、最後は「戦争の時代」に突入します。
      語り手である、円八はぼやきます。

      「あたしら江戸の昔を知る身としては、黒船が来て以来、日本人はなんだか西洋人に焚きつけられて戦ばっかりするようで、そら恐ろしい気がいたしますよ」
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      2018/07/05 by

      円朝の女」のレビュー


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