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アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

5.0 5.0 (レビュー1件)
定価: 560 円
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    「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      「刺激度120%のコラム集」という言葉に嘘はない。
      大多数のアメリカ人がいかにオバカか、笑ってやろうと思って
      お気楽に手にとったりすると、大間違い。
      政治・経済・宗教、いずれをとっても内容の濃さには驚かされた。

      著者はアメリカ在住で暮らしの中からアメリカの社会を見つめている
      宗教的、人種的な偏見も経済的な利権のつながりもない。
      そして、何よりも映画人であることが最大の強みだろう。
      目に移り耳に聞こえる物事から、その内包する意味や隠された意図を的確に嗅ぎつけ、
      しかも端的でシニカルなユーモアを備えた文章で表現出来る才能がある。

      2006~2008年、週刊現代に連載していたコラムをまとめたもので、
      共和党がマケイン氏、民主党がオバマ氏が候補に決まったあたりまでのことが書かれている。
      つまりブッシュ末期の最悪の時代。
      共和党およびブッシュ政権のひどい話が出るわ出るわ。

      ブッシュは共和党の最悪な部分と民主党の失敗を併せ持った
      史上最も無能な大統領の一人であるらしい。

      「甘やかされたボンボンがアル中になるがキリスト教原理主義に目覚めて更生し、
      その勢いで大統領に祭りあげられ、間違った戦争を起こしてしまう」

      福音派キリスト教徒の狂信ぶりと歩調を合わせる共和党はビョーキだ。
      ジョン・ボンジョビやジョン・メレンキャンプ、ブルース・スプリングスティーンらが
      ブッシュの再選阻止のキャンペーンに熱心だった訳が実によく理解できた。
      (彼らの音楽は労働者、つまりは大多数の国民の方向を向いた楽曲だから)

      始め笑って、驚き呆れ、困惑し、そのうちに吐き気までしてきた。
      だって、これは、アメリカの、よその国のお話では済まない。
      日本はアメリカを国際社会の伴侶として選んでいる。
      アメリカの国際の最大保有者は日本だ。
      そして、さらに悪いことには、この腐りかけた国の政治経済をお手本にして輸入しているのだから、
      うかうかしていると、明日は我が身なのだ。

      この本は、真のアメリカを知るために読まれるべき本だ。
      それは、日本の政治を知ることでもあるのだ。

      ほぼ絶望的な末路を予感させるアメリカの崩壊ぶりだが、それでも著者は希望を語る。

      アメリカには多くの国から多様な民族が集結している。
      それは、学生、学者、経済人、あらゆる知識階級において、その傾向が見られる。
      ポスト・アメリカはアメリカから起こり世界に波及するだろう。と。

      私も、アメリカには「映画」という素晴らしい武器があることを忘れてはいけないと思った。
      彼らは真実を、信念を、ドキュメンタリー映画というメディアを通して
      暴き、訴え、表現し続けている。
      ハリウッドの超大作は国のご意向がからむ、胡散臭いものも結構あるが、
      私たちがもう少し注目し、観るべきなのは、こうした地道で情熱的な
      ドキュメンタリーなのかもしれない。
      少なくとも、そこには、切り取られた真実の顔が垣間見えているはずだから。
      >> 続きを読む

      2013/03/07 by

      アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」のレビュー

    • makotoさん
      >「アメリカという国」についてもバラバラだと思うのですが
      そうなんですよね。バラバラだから、まとまろうとするんですよ。
      星条旗はアメリカの唯一絶対の共通財産です。
      それと、アメリカで生まれればアメリカ人。これが基本です。

      今、それが危機になっているのは、もともと移民の国なのに、
      イギリスからわたってきたピューリタンの国に戻そうとする動きがあるからです。
      異教徒からアメリカを取り戻そう。と。
      あれ?どっかの国の政党の総裁が「日本を取り戻す」とか言ってましたね。
      キリスト教原理主義者に影響を受けているんでしょうか?
      危ないですね。
      >> 続きを読む

      2013/03/07 by 月うさぎ

    • sunflowerさん
      本当に、いろいろな世界があっていろいろな本が出ていて、それぞれに詳しい方がいて。
      いつもびっくりしています。
      本を読むのも大変なのに、レビューを読み切ることすら間に合わないです。
      本のレビューを通してなのに、それでも皆さんの個性も出ていて
      その部分も面白いなあと思っています。
      >> 続きを読む

      2013/03/07 by 月うさぎ


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