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悲しみのイレーヌ (文春文庫)

3.9 3.9 (レビュー16件)
定価: 929 円
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2018年02月の課題図書
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    「悲しみのイレーヌ (文春文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      「その女アレックス」がベストセラーになり、フランス・ミステリの面白さを再認識させてくれた、ピエール・ルメートルのデビュー作にして、「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」の1作目の作品「悲しみのイレーヌ」をあまりの面白さに一気に読了。

      パリ警視庁捜査部のカミーユ警部は、興奮する部下からの連絡を受けて、事件現場へと向かった。
      そこで見たのは、あまりにも凄惨な方法で殺害された、二人の女性の死体だった。

      壁には「わたしは戻った」という謎の言葉が残されていた。
      捜査を始めたカミーユは、やがてとんでもない事実に気付くのだった-------。

      黒い悪戯。この本の魅力を一言で表すならそれだ。
      カミーユが突き止めた企みは常軌を逸したものであり、残虐で嫌悪感すら覚えるものだ。

      だが同時に、ミステリというジャンルをこよなく愛する私にとっては、思わず笑みがこぼれてしまうような「遊び」でもあるのだ。

      人間をまるで機械仕掛けのパーツのように扱い、ひたすら遊戯性を突き詰めていく、こうした姿勢は綾辻行人、あるいは連城三紀彦といった本格ミステリ作家に通ずるものがあるような気がします。

      その意味でピエール・ルメートルという作家は、今、最も尖鋭的な本格ミステリの書き手だと思う。


      >> 続きを読む

      2020/09/27 by

      悲しみのイレーヌ (文春文庫)」のレビュー

    • 評価: 2.0

      ISBN:9784167904807

      ちょっと普段読まなさそうなのも読んでみるか、となった。

      が、どんでん返しは好きでないのを忘れていた。

      驚くことがあれば「その女アレックス」にいこうかと思ってたけど、やはり自分の趣味に忠実にいこうと再考した。

      先行きの読めなさで言えば、シェイクスピアの「リア王」の方が次元を超えて上だ。
      何せ狂人が盲人の手を引くのだから。

      文芸作品の楽しさはこんなものではない。
      自分はもっと貪欲で、深淵をのぞき込む者である。
      >> 続きを読む

      2019/12/12 by

      悲しみのイレーヌ (文春文庫)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      【これはやりきれない作品だ】
       『その女アレックス』で大ブレイクした、ピエール・ルメートルのデビュー作が本作です。
       『アレックス』に登場したカミーユ警部の初登場作品ということにもなります。

       本作は、いきなり凄惨な殺人事件から幕を開けます。
       カミーユの部下で、いつも冷静なルイから、「こんなのは見たことがない」という連絡が入るのですが、確かにとんでもない殺人現場になっています。
       売春婦2名が殺害されているのですが、それがいかにとんでもない殺され方であるかという点についてはご自身でお読みください。
       ショッキングな場面が苦手という方にはいささか辛い場面だろうとは思いますが、そこは頑張って読み進めて頂きたい。

       そうこうしているうちに、第二、第三の殺人事件が発覚していくのですが……。
       一部ネタばれになってしまいますが、これを書かなければレビューの書きようが無いのでご勘弁頂きますよ。
       実は、最初の2名の殺害現場には色々不合理な点が見られるのです。
       何故犯人はこんなことをするのか?
       例えば、現場を用意するためだけに相当な金を使っていることがうかがえるのですが、単に殺害するだけなら何故こんなに金をかけて準備をしなければならないのか?

       そんな時、一人の古書店主から有力な情報が寄せられます。
       新聞に書かれた現場の状況は、あるミステリ作品そっくりだと言うのです。
       そして、第二、第三の事件も、他のミステリ作品の再現をやっているとしか考えられません。
       どこかのシリアル・キラーが、一体どんな考えでそんな再現をやっているのでしょうか?

       さて、この作品のタイトルですが、『イレーヌ』というのはカミーユの奥さんです。
       何故こんなタイトルになっているのだろう?と、しばらくは首を捻るわけですが、徐々に、「もしかしたら……」といういや~な予感がしてきます。

       カミーユのチームの刑事はそれぞれに個性的で魅力があり、また、事件が事件ですので応援も増員され、カミーユ達は精力的に捜査に当たるのですが、犯人はなかなか絞り込めません。
       そうこうしているうちに、犯人から最後の事件の予告が……。
       最後の事件はなんともやりきれない展開になってきます。

       さて、さらにネタばれになるレビューを書きますよ。
       さすがにこれ以上は困るという方は読むのをここでやめて下さい。

       実は、この作品、非常に変わった構成になっているというか、仕掛けがあるのです。
       先ほど書いたように、犯人はミステリ小説を再現しようとしている位ですから、ミステリが好きな人間なのですね。
       で、最後に仕組んでいる事件は、何と、自分が書いたミステリを再現しようとするのです。
       そして、犯人が書いたミステリというのが、この作品の中にしれっと紛れ込んでいるのですよ。
       つまり、私たち読者は、それと知らないうちに、犯人が書いたミステリの一部を既に読まされているというわけです。
       それに気づくのは最後の最後になってから。
       「やってくれた」と思わず唸ってしまいました。
      >> 続きを読む

      2019/10/08 by

      悲しみのイレーヌ (文春文庫)」のレビュー

    • 評価: 3.0

      これは…。。。
      かなり好みが分かれそうな作品です。
      私はダメでした。

      ミステリーとしての面白さよりも後味の悪さが勝ってしまって、
      「面白かったー!」と素直に楽しめませんでした。

      ※以下、ネタバレ含みます※










      タイトルがタイトルなので、かなり序盤から嫌な予感はしていました。
      イレーヌが出てくるたびにザワザワと。

      他の方のレビューを読んでグロさについてはある程度覚悟していたのですが
      ラストの救いのない展開がとても辛かったです。

      本全体のトリックはたしかに驚かされたし面白いと思いましたが
      それにしてもあそこまで残酷な描写は必要だったのかなぁと。
      逆に言うと、そこさえ気にならなければたしかに面白い作品と言えるかもしれません。

      「その女アレックス」は未読なのですが、、
      「悲しみのイレーヌ」だけでいいかなぁと思っています。
      >> 続きを読む

      2019/09/16 by

      悲しみのイレーヌ (文春文庫)」のレビュー

    • 豚の確認さん
      豚の確認さんに言われちゃうとあっさり心がぐらつきます笑。
      やっぱりアレックス読もうかな。。。
      でもグロいんですね、読む場合は覚悟して読みますね!!
      >> 続きを読む

      2019/09/18 by chao

    • 豚の確認さん!
      豚の確認さんにコメントいただいたのでアレックス読みましたが、、面白かったです!!!コメントいただいていなかったら絶対に読んでいませんでした。感謝です^^♪ >> 続きを読む

      2019/10/03 by chao

    • 評価: 評価なし

      2019年68冊目。「その女、アレックス」の前の話。凄くグロい。あと、前出の本を先に読んでいるので、カミーユの妻イレーヌの顛末は分かっている状態で読んでいた。なのでいつ頃いなくなるのだろうと思いながら文章を読み進めていたが、そのシーンは衝撃的だった。こんなこと経験したら誰だってトラウマになるだろうという感想。あと犯人の目星は大体あっていたが、惜しむべきは、フランスの地理が全く頭の中にないので、読んでいてもチンプンカンプンだったのが非常に残念。感想はこんなところです。

      2019/09/13 by

      悲しみのイレーヌ (文春文庫)」のレビュー

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