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羊と鋼の森 (文春文庫)

4.3 4.3 (レビュー1件)
著者: 宮下 奈都
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    • 評価: 評価なし

      ずっと主人公の青年が迷って、悩んで、考えている小説。

       この本は、最後までかなりの勢いで読む事は読めたのですが、本屋大賞を取って、ベストセラーになって売れて、これから映画化もされる、という本ですが、今時の小説って、本当にナイーブな10代が好きねぇ、というのが、感想でした。

       主人公は、新米のピアノ調律師、外村という青年。北海道で専門学校を出て調律の会社に就職したばかりです。

       先輩は3人いますが、それぞれ優秀でベテラン。最初は、車を運転してついていって、見学から始まり、少しずつ自分の顧客をということですが、外村青年は、とにかく自信がない。

       おとなしいというより、自己評価低すぎるくらい自分はダメだ、自分はダメだ、が続きます。
      柳さんという優しい面倒見のいい先輩について回っていますが、柳さんの顧客で出合った双子の高校生。2人そっくりだけど、弾くピアノは全然違う。そんな事が外村青年にありますが、どんどんピアノの森に迷い込んでしまう外村。

      外村青年は、決して怠け者ではありません。誰よりも勉強熱心で、雑用であっても手を抜く事なく粘り強く仕事をする。

       もともと音楽や絵画というものは、生まれついての才能だとか、センスだとかが物を言う世界で、マニュアルを覚えてその通りにできればいい、という物ではありません。
      外村青年は優秀な先輩たちを見て、心配するのは「自分には才能がないのではないのだろうか?」という事。

       秋野先輩は、素晴らしい調律の腕を持ち、昔はピアニストを目指していたという音楽の知識もピアノの技術もある。しかし、柳先輩と違って、外村青年の一種の若さゆえの甘えのようなものは最初から受け付けない。きつい事、厳しい事を外村青年に言うし、態度もそっけない。


       音楽を文章にすることは難しくて、音楽の、ピアノのすばらしさを述べる事に苦心しました、というのはよくわかるのです。
      外村青年のように、とても繊細な描写が続きます。

       何が足りないんだろう、と思ったら、ガッツが足りないのかも、と思いました。がつがつと上を目指すのはもう古いのかな。外村青年はいかにも欲のない今時の好青年です。今時を知るということでは、すごく参考になりました。
      >> 続きを読む

      2018/05/25 by

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