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木曜組曲

4.0 4.0 (レビュー3件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円

耽美派女流作家の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、すでに四年。彼女と縁の深い女たちが、今年もうぐいす館に集まり、時子を偲ぶ宴が催された。なごやかなはずの五人の会話は、謎のメッセージをきっかけにいつしか告発と告白の嵐に飲み込まれ、うぐいす館の夜は疑心暗鬼のまま、更けてゆく。やがて明らかになる、時子の死の真相とは?期待の新鋭、待望の長篇ミステリー。

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    「木曜組曲」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      四年前のある死をめぐって推理を戦わせる五人。舞台となるうぐいす館は、"耽美派女流作家の巨匠"重松時子が暮らしていた家だったが、彼女は死に、自殺として片付けられたのだった。

      彼女と縁のあった五人の女たちは年に一度、亡き女流作家を偲ぶため、うぐいす館へと集まってくるのだった。

      あれは果たして本当に自殺だったのか? 各人の記憶を頼りに四年前の真相を推理するという趣向は、アガサ・クリスティの「五匹の子豚」を、みんなが探偵役になって、それぞれの推理を披露するという趣向は、アントニイ・バークリーの「毒入りチョコレート事件」を思わせますね。

      これぞ本格ミステリといった趣向なのですが、読んでいて印象に残るのは、女たちが賑々しくスーパーへ買い出しに行ったり、深夜まで酒を飲み明かしたりといった、恩田陸らしい生活描写だ。

      結末は、芥川龍之介の「藪の中」を思わせないでもありません。"真相"は人の数だけあり、一つの出来事は常に複数の"真相"の総体であるという考え方ですが、明快なミステリを読みたいというミステリ好きの期待を裏切らない作品だと思う。


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      2018/03/29 by

      木曜組曲」のレビュー

    • 評価: 3.0

      (図書館本)お勧め度:☆5個(満点10個)。恩田さんの小説。うーんどう表現したらいいのかよくわからない小説だった。推理劇と言えばそう思えるけど、いわゆる館物なんだけど、密室物ではなく、ただ、淡々と女性達が記憶をたどっていく舞台劇みたいな感じだった。

      内容は、4年前、作家「重松時子」の不審死を忍んで毎年集まっていた5人の作家の卵たちの推理劇で、自殺か他殺か?いろいろな妄想が飛び交い紛争する。しかも1人以外はすべて時子の親戚なのだからややこしい。設定もさることながら、恨みや妬みが交錯し最終的には事故として集結する。

      面白くはあったが、私にはいまひとつピンとこなかった。
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      2017/05/30 by

      木曜組曲」のレビュー

    • 評価: 5.0

      木曜日は大人の時間が流れている。丁寧に作った焼き菓子の香りがするから。

      この木曜日の描写が好き。私も木曜という日は一週間の中で殊更優しい時間が流れているように思う。

      『木曜組曲』というタイトルには、その木曜が広い時間へと拡張される予感めいたものがある。

      もしタイトルが一日ずれて金曜組曲だったなら、この本の中で繰り広げられる劇場は金曜ロードショーのような一日限定のものが似合うだろう。
      他の曜日を当てはめてみてもやはり木曜が一番しっくりくる。
      間違っても日曜組曲ではない。

      そんな木曜日に相応しい話。

      出てくる料理が美味しそうなものばかりなのでいずれ作ってみたい。
      >> 続きを読む

      2011/08/25 by

      木曜組曲」のレビュー

    • 確かに曜日を帰ると全然印象が違いますね!

      なるほどなるほど~

      2013/07/31 by ice

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      • 評価: 4.0

        亡くなった女流作家を偲ぶ会に五人の女が集まって会食する。当時警察の調べでは自殺で決着が着いている。しかし、それぞれが胸の中にしまっていたちょっとしたことを口に出して行くうちに、あの日本当は何があったのか少しずつ明らかになってくる。
        そんなふうに進んで行く、恩田 陸らしい言葉使いで書かれたミステリーです。

        2013/07/31 by

        木曜組曲」のレビュー

      • まるでパズルみたいに徐々に真相が明らかになっていくのっておもしろいですよね!

        2013/07/31 by melon

      • 〉アスランさん
        例えばアガサ・クリスティの「忘られぬ死」のプロットが似ていますよ。
         『男を虜にせずにはおかない美女ローズマリー。彼女が自分の誕生パーティの席上で突然毒をあおって世を去り、やがて一年――彼女を回想する六人の男女がいた。彼らが一年前と同じ日、同じ場所に再び集ったとき、新たな悲劇の幕が上がった!』

        ほかにも、クリスティの「謎のクィン氏」という短編集の「クィン氏登場」というお話があります。
         片田舎の古い館。大晦日の晩の宴の後、新年到来の深夜。
         10年前に当館の主が自殺した話題になり、思い出を語り始める。
         その時玄関のドアにノックの音がした。

        クリスティの作品を下敷きにした作品はものすごい数があるでしょう。
        これがそうであるかどうかは未読なのでわかりませんが、
        似たプロットの作品を読み比べるのも一興かも。
        >> 続きを読む

        2013/07/31 by 月うさぎ


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