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天使の眠り

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 660 円

京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ...。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー。

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    「天使の眠り」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      ある披露宴の席で、秋沢宗一はかつての恋人・亜木帆一二三と再会する。
      だが、彼女は四十歳を過ぎているはずなのに二十代のように若々しく、しかも顔つきや仕種は別人としか思えない。

      気になって現在の一二三を調査した宗一は、彼女と結婚した男たちが次々と殺害されていたことを知る。

      元の恋人が別人と入れ替わっているのでは-----という疑惑に駆られて謎を追求していく男を主人公とした、岸田るり子の「天使の眠り」は、優れた恋愛ミステリであると同時に、もっと広い意味での「愛のミステリ」でもあると思う。

      果たしてそれは、誰の誰に対する愛情なのか?
      真相を知った時、無償の愛の切なさと恐ろしさで心を揺さぶられてしまう。
      それは、謎解きと恋愛が完璧に融合しているからこそ、もたらされる感動でもある。

      著者は、密室やアリバイ崩しといった本格ミステリ的なトリックをメインで扱うより、それを愛憎や狂気といった人間の激しい感情の動きが織り成す、不穏な構図の中に配置していく技巧に本領を発揮する作家だと思う。

      物語全体の構図の大胆さにおいても、結末のサプライズにおいても、恐らくこの作品が著者の最高傑作だろうと思う。

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      2019/05/07 by

      天使の眠り」のレビュー


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