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おらおらでひとりいぐも

4.0 4.0 (レビュー5件)
著者: 若竹千佐子
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    「おらおらでひとりいぐも」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      第158回芥川賞受賞

      年をとったら子供返りすると聞いた。
      実際、脳は近年のことよりも蓄積された奥の方の、だいぶ昔のことをよく覚えているそうです。
      泣きたくなるような「せつなさ」はどこからくるのでしょうか。
      脳の記憶の奥底にきっと誰にもある人生の中の鮮明な記憶が根源でしょうか。
      脳内再生装置はお国訛りで、きっと...。

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      74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
      おらの今は、こわいものなし。

      結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。
      身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
      「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
      40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
      捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――

      青春小説の対極、玄冬小説の誕生!
      *玄冬小説とは……歳をとるのも悪くない、と思えるような小説のこと。
      新たな老いの境地を描いた感動作。第54回文藝賞受賞作。
      主婦から小説家へーー63歳、史上最年長受賞。

      ◎文藝賞全選考委員絶賛!
      「東京オリンピックの年に上京し、二人の子どもを産み育て、主婦として家族のために生き、夫を送って「おひとりさまの老後」を迎えた桃子さんは、戦後の日本女性を凝縮した存在だ。桃子さんは私のことだ、私の母のことだ、明日の私の姿だ、と感じる人が大勢いるはず」
      ――斎藤美奈子氏
      「宮澤賢治「永訣の朝」にある「Ora Orade Shitori egumo」のフレーズ。それを悲しみのうちに死ぬの意ではなく、独り生きていく「自由」と「意欲」に結びつけた。「老い」をエネルギーとして生きるための、新しい文学が生み出された」
      ――藤沢周氏
      「人の気持ちは一色ではないということを、若竹さんはよくぞ摑んだ。年を経たからこその、若々しい小説」
      ――保坂和志氏
      「取り返しのつかない命のなかで、個人の自由や自立と、その反対側にある重くて辛いものも含めた両方を受け取って、人生を肯定的にとらえるまでにいたったのが見事」
      ――町田康氏

      ◎早くも話題沸騰! 反響続々!
      「ほんとはね、ほんとは「独りがいい」。出会いも歓びだが、死別も解放だ。地声で語られた女のホンネが炸裂! 」
      ――上野千鶴子氏
      「死すことのない共同体の言葉。それが支える「老い」の姿に初めて触れた。「頭の中に大勢の人たちがいる」ことは、きっと孤独ではない」
      ――小林紀晴氏
      朝日新聞、読売新聞、産経新聞、東京新聞、共同通信ほか、絶賛の声多数!
      >> 続きを読む

      2018/08/10 by

      おらおらでひとりいぐも」のレビュー

    • 評価: 4.0

      うわ、これまたユニークな作品だ。今まで生きてきた道を振り返り、東北弁で哲学する主人公桃子さん。普通は内省すると自分の小ささや儚さをを思い知るものだけど、桃子さんはちと違う。考えるほど赤裸々になり、自由になる。自分だけの真実をつかむ喜びを味わいながらも、現実は自由の利かない体と寂しい心。でも、孫がやってくると涙を流さんばかりの喜びようのいたってフツーのお婆ちゃん。そんなもんだ。
      年齢と経験値は必ずしもイコールではないと思うのだが、やはりある程度の人生を経験しないと、この本は読みこなせないのではないか。いや、逆に、高校生くらいの若者がこの本を読んでどう感じたのか知りたいかも。自分だって10年後に再読したら、また別の受け止め方をするかもしれない。 >> 続きを読む

      2018/03/14 by

      おらおらでひとりいぐも」のレビュー

    • 評価: 4.0

      一生は速いとつくづく思う今日この頃。日々劣化してゆくボディに反し、若いときとなんら変わらぬ自我のバランスの悪さは歯がゆいばかり。

      誰も避けて通れない老いという葛藤を明快、切実、軽妙に物語る独り言文体が面白い。

      これぞどこににでもいる普通のおばちゃんの心の叫び!いろんな人生を背負ってきたおばちゃんのパンク♪

      若さ主体の世間に媚びず、老後という負の呪縛から解放され、期限付の命をどう使い切るか、庶民による庶民のための新たな文学の兆し。二作目も期待! >> 続きを読む

      2018/02/24 by

      おらおらでひとりいぐも」のレビュー

    • 評価: 4.0

      2018年1冊目。

      本屋さんでこの小説のタイトルが目に入った瞬間、まず思いました。
      「え、何、どういう意味?」と。そして本能に従うままにお持ち帰り。
      著者の若竹千佐子さん、55歳から小説講座に通いはじめ、8年の時を経てこの『おらおらでひとりいぐも』を執筆。それでなんと芥川賞候補にもノミネートされている。

      えっと、まず文章のクセがすごい(笑)
      タイトルもそうだけど東北弁で語られる場面がすごく多い。東北弁の言葉の厳密な意味とか微妙なニュアンスがわからないから、少し読むのに時間がかかった。

      東北出身の桃子さんは夫に先立たれ子どもとは疎遠。読者はそんな一人暮らしの余生を過ごす桃子さんの頭の中を覗き込むことになる。
      桃子さんの人生を桃子さんと一緒に振り返る。それなりにいろんなことがあった人生。辛いことだって人並みにあった人生。
      そんな人生を桃子さんはどう考えているのか。頭の中で、時には声に出して、自問自答。
      歳を重ねない人間なんていないんだから、そういう意味では読み終えた後誰しもが何かしら思うところがある小説じゃないかな。

      読了後の余韻が素晴らしかった。木洩れ陽のようにぽかぽかする。
      帯には『青春小説の対極、玄冬小説の誕生!』とある。
      玄冬小説とは、歳をとるのも悪くないと思える小説のこと、らしい。
      桃子さんにそう思っていてほしいと、強く思いました。
      >> 続きを読む

      2018/01/08 by

      おらおらでひとりいぐも」のレビュー

    • 連投すみません!
      今、ネットニュース見てきて読まれた作品、芥川賞受賞されましたね!
      ニュース記事見て「ん?どっかで見たことがある名前だなぁ・・・」と思っていたら、「そうだ!ねごとさんが読まれた作品だー!!」と思いコメントさせて頂きました!!

      先見の明があるなぁ・・・凄いなぁ・・・と感服敬服しきりですっ!

      自分もこれを機に読んでみたいな~~~~と思いました!!!!
      >> 続きを読む

      2018/01/16 by 澄美空

    • 芥川賞受賞しましたね。
      先見の明なんてとんでもございません。むしろ純文学に関してはなんにもわかってませんww
      読んだら感想聞かしてください。
      >> 続きを読む

      2018/01/17 by ねごと

    • 評価: 評価なし

      「青春小説の対極、玄冬小説の誕生!
      *玄冬小説とは……歳をとるのも悪くない、と思えるような小説のこと」という出版社の謳い文句でしたが、私が歳をとってこの小説の主人公桃子さんのような境遇(伴侶に早くに死に別れ、子供とも疎遠、1日内なる自分の声と対話するのみ)になったら耐えられないし、親兄弟、伴侶がこういう風になっても耐えられないと思います。
      孤独を突き抜けた自由かもしれませんが、その割に桃子さん、めそめそしてるし。
      歳をとるのも悪くないどころか、読んでいてどんどん寂しい気持ちになってしまいました。

      自分のためだけに生きるのは自由かもしれないけど、孤独でもあり、それに耐えるだけの強さを持てる人は少ないのでは。
      幸い桃子さんの歳まではまだ間があるので(でも多分あっという間)、自分なりの老後というのをゆっくり考えてみたいと思います。

      ネタばれになるかもしれませんが、ラストはタイトルとちょっと矛盾してる気がします。

      ※桃子さんが愛について語るとき、ベルばらの「愛あればこそ」の歌詞がでてきてビックリしました。筆者はもしかしてヅカファン?
      >> 続きを読む

      2017/12/17 by

      おらおらでひとりいぐも」のレビュー


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