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ヌメロ・ゼロ

3.8 3.8 (レビュー3件)
著者: ウンベルト・エーコ
定価: 1,998 円
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    「ヌメロ・ゼロ」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 4.0

      ・遺作
      ・機知と記憶の物語
      「マッキナ・デル・ファンゴ(泥ぬりのメカニズム)」
      ・著者にしては軽い筆致だが、大衆の半歩前を歩いていると思いたがるマスメディアに対する反定立を感じる

      2017/04/21 by

      ヌメロ・ゼロ」のレビュー

    • 評価: 4.0

      『薔薇の名前』しか読んでいないウンベルト・エーコですが、図書館で借りて読みました。海外文学は回ってくるのが早い。エーコ氏の訃報を聞いて慌てて『薔薇の名前』を読んでから、『プラハの墓地』も気にしてはいるもののまだ読んでいません。『ヌメロ・ゼロ』はエーコの遺作です。

      新しい新聞のパイロット版(ゼロ号=ヌメロ・ゼロ)を作る話です。ジャーナリズムとは?出資者の意向は?読者は何を喜ぶのか?権力に立ち向かい云々、という話ではなくて、ジャーナリズムへの皮肉に満ちているのが面白い。事実を意図的につなぎ合わせて読者にある種の印象を与えるが、その印象はあくまで印象で、事実ではないし、根拠もないし、新聞はその責任を取らない。でも、読者がそれらの記事から何かを連想することは、まぁ、自由ですんでどうぞ?みたいな根性の悪いスタンス。

      そんな新聞の記者の一人が追いかけるムッソリーニ暗殺の謎。イタリアのファシスト政権についてはほとんど知識がないのですが、この本でその断片を垣間見ることができた気がします。もう少し調べたいな、とは思っていますが。作中には秘密警察だのフリー・メーソンだのも出てきますが、歴史を邪推するのは娯楽の一種ですよね。義経がチンギス・ハンになったとか。

      そんな歴史ミステリーの側面もあり、ジャーナリズムへの皮肉もあり。読後、訳者あとがきに書かれていたエーコの「記憶を失ってはならない」という言葉が、じわじわと効いてきます。他の作品も読書リストに加えておきます。
      >> 続きを読む

      2016/11/10 by

      ヌメロ・ゼロ」のレビュー

    • 義経がチンギスハン説は私も知ってます!
      戦い方が似てるとかありますよね。

      2016/11/10 by ashsavior

    • > ashsavior さん
      残念ながらこの本では義経は出てきませんが、戦い方が似ているというのは知りませんでした! >> 続きを読む

      2016/11/12 by ワルツ

    • 評価: 4.0

      これもまたひとつの「ドマーニ」なのだろう。

      これまでの小説と毛色が違い、これまでのエーコのマスメディア論が主題となっている今作。
      「やだ、このエーコ、短すぎ!?」って感じの、これまでのエーコの小説からだと想像できないくらいに短く、あっさりしてて、短編小説といった感じのものです。

      タイトルにもなっている「ヌメロ・ゼロ」・・・日刊新聞「ドマーニ(明日)」の0号(パイロット版)を作成するという内容で、実際に使われた例を注釈に出しつつ、エーコがこれまで扱ったマスメディアのろくでもない技術・・・如何に事実を使い、人々を事実でないことへと誘導するか・・・が語られていきます。
      そして、このパイロット版なのですが、もしドマーニが出版されていたらどんなセンセーショナルな新聞となっていたか、というプロモーション目的で作成されるもののため、すでに起こった過去の出来事を(その後どうなるのかも知っている上で!)、あえて当時の記事として作成していくもの。

      実際にあった出来事をつなぎ合わせ、事実以外のことを生み出していくという点では、ドマーニもこの本も同じで、舞台設定も1992年と現在で過去を描いている点でも同じ。
      となると、この本は誰に向けて、何を目的としたプロモーションなのだろうか。
      ・・・と書けば、きっと何かあると人は勝手に想像してくれるのだろうか。
      >> 続きを読む

      2016/11/03 by

      ヌメロ・ゼロ」のレビュー

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