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夏目漱石、読んじゃえば? (河出文庫)

著者: 奥泉光
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    「夏目漱石、読んじゃえば? (河出文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 評価なし

      若者に対して気安く話しかけるような語り口で、夏目漱石の作品を通して「小説の読み方」を説き、小説とは何かを伝える。各章は作品ごとに、『吾輩は猫である』『草枕』『夢十夜』『坊ちゃん』『三四郎』短編集『こころ』『思い出すことなど』『それから』『明暗』の十章で構成される。小説について本書で示される教えのうち、印象的だったいくつかを挙げる。

      ・小説の本質は物語にはない
      ・小説は最初から最後まで読まなくてもいい
      ・正しい読み方や間違った読み方は存在しないが、面白い読み方とつまらない読み方は存在する
      ・小説の面白さは自分で作り出す
      ・「言葉がどういう力を持つのか?」を知るためのサンプルが小説にはたくさんあり、人生をより豊かにする

      通読を重視しないなど、『読んでいない本について堂々と語る方法』で説かれる内容との共通点もあった。小説の読み手としてのレクチャーが主ではあるが、創作を志す読者にとって有用なヒントも含まれているように思う。そして、本書における漱石作品は単なるサンプルではなく、各章を読むことで各作品の理解が広がり、作品ごとの魅力と漱石作品全体の豊かさも伝わる。「坊ちゃんは中二病をずっと引きずっている人の話/キレる若者」「三四郎はシャイな草食系男子」「孤独は漱石のテーマ」「漱石の小説に出てくるのは上流階級の人ばかり」「明暗はドストエフスキーが描いたような関係の地獄を描いてみようとした」など、言われてみれば納得する指摘が多くあった。著者にとっての漱石作品ベストは、『吾輩は猫である』『明暗』とのこと。
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      2021/03/29 by

      夏目漱石、読んじゃえば? (河出文庫)」のレビュー


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