悪徳の栄え
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評価:
上下巻読了。長い! 基本的に、倫理観の欠如したフランス人女性・ジュリエットが欧州諸国をめぐりながら悪逆非道の限りを尽くしていく物語で、ストーリーの構造自体は単純。ただ、とにかく同じような酸鼻をつく場面が幾度となく繰り返されるのと、その合間合間に「悪とは何か」「正義とは」「法律とは」「国家とは」といったサドの哲学が様々なキャラクターの口から語られる。ある意味で救いと言えるのは、主人公をはじめとする登場人物たちが、自分の行為を悪だと自認したうえで実行している部分だろうか。
2017/06/25 by Ada_banana
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