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名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 中野 京子
定価: 1,058 円
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    • 評価: 4.0

      移動するまで地下室で待てと言われ、大人しく地下室で待っていたら
      銃を持った男たちが乱入して来た。男たちの銃が一斉に火を噴く。

      夫と妻、4人の娘とひとりの息子は全身に銃弾を浴びた。それだけは
      終わらなかった。彼ら一家の身元が分からぬよう、顔には硫酸がか
      けられた。

      ロシア帝国最後の皇帝、ニコライ二世一家の虐殺で一時は世界に
      その富を誇ったロマノフ家は終焉を迎えた。

      リューリク朝のイヴァン雷帝を前史に置き、広大ではあるけれど
      厳しい自然環境に置かれたロシアで300年続いたロマノフ家の
      歴史を、絵画から読み解いたのが本書だ。

      実は著者によるシリーズ物であり、本書はその第3弾。本書以前に
      ハプスブルク家とブルボン朝が出ているのだが、気になりつつも
      手を出さずにいたら、シリーズにロシアが加わっていた。

      ロシア好きとしては早速欲しかないでしょう。ロシア史に関しては
      既に頭に入っているので私としては歴史のおさらいになる。

      しかし、タイトルに『名画で読み解く』とあるように、ロシア国内の
      美術館で実際に見たことのある絵画が多く掲載されており、写真で
      見るのとは趣の異なる歴史書として楽しめた。

      改めて感じたんだが、殺害された皇帝のなんと多いことか。まぁ、これ
      はロシアに限ったことじゃないんだけどさ。親殺し・子殺しは当たり前。
      ピョートル三世なんて妻の近衛兵によるクーデターで殺されているし。

      その妻こそ、女帝エカテリーナ二世なんだよな。皇后が皇帝暗殺を
      けしかけるなんてのはロシアくらいか。

      豪奢な衣装に身を包み、200カラットのダイヤモンドをあしらった王笏を
      手にする彼女の肖像画はレプリカを見た記憶がある。本物はコペンハー
      ゲン国立美術館に所蔵されているらしい。いつか見に行きたいな。

      尚、本書に掲載されている絵画の中で私が大好きなのがアレクサンドル
      二世の后マリア・アレクサンドロヴナの肖像画である。

      14歳の時に見初められて、アレクサンドル二世の強い希望によりお輿入れ
      し、8人の子をもうけたにも係わらず、恋多き皇帝に軽んじられた皇后だ。
      幾重もの真珠を身に着けながらも、どことなく寂しそうな表情が印象的だ。

      こうやって絵画を絡めて歴史を勉強するのもいいかもな。前の2冊も読んで
      みようかな。今後、同シリーズでメディチ家とかスフォルツァ家を取り上げて
      くれないかな。

      それにしても、ロシアに限らず欧州の人の名前のバリエーションの少なさ
      は歴史書を読む上でネックだな。「○○二世」や「○○三世」という名称の
      なんと多いことか。日本じゃないものな。「家康二世」とか「信長三世」って。
      >> 続きを読む

      2017/08/22 by

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