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ちいさな王子

4.3 4.3 (レビュー5件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 580 円

砂漠に不時着した飛行士の「ぼく」。その前に突然現れた不思議な少年。ヒツジの絵を描いてとせがまれたぼくは、ちいさな星からやってきた王子と友人になる。王子の言葉は、ずっと忘れていた、たくさんのことを思い出させてくれた。「目ではなにも見えないんだ。心でさがさなくちゃ」。

いいね! Fragment mariak1994

    「ちいさな王子」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      再読。
      「ちいさな王子」というより「星の王子さま」というタイトルの方がピンとくるだろう。
      「星の王子さま」の新訳であるが、原題は「Le Petit Prince」であるため「ちいさな王子」の方が明らかに言語的には正しい。
      これは子どもが読んでもいいのだが、大人が読んだ方が感銘の度合いが大きい作品である。
      砂漠に不時着した飛行士とちいさな星からやってきた王子との対話が主な作品であるが、もう名言のオンパレードである。
      大人になって摩滅した感性にビンビン刺激を与えてくれる作品であろう。
      王子は7つの星を訪れるが、「虚勢を張る王」「うぬぼれや」「のんべえ」「ビジネスマン」「点灯夫」「地理学者」「地球」という様々なタイプの人たちがいる星である。
      僕は、もうこの中のクラスタでは完全に「のんべえ」である。
      酒を飲むことを恥ずかしく思いつつ、ひたすら酒を飲み続けている、という感じである。
      この本は今まで200カ国以上の国で翻訳され、総販売部数1億5千万冊を突破したらしいが、世界中の人口70億人に読んでもらうのにふさわしい傑作である。
      このように数字の事ばかり書くのも「ちいさな王子」の中で人間の不思議な習性として指摘されている。


      >> 続きを読む

      2019/09/18 by

      ちいさな王子」のレビュー

    • 評価: 3.0

      有名な「星の王子さま」の新訳。
      この作品ははじめて読んだ。

      けれども、あまりピンとくるところがなかった。
      少年少女はこの作品を読んでどう感じるのだろうか。
      そういう部分がとっくに鈍麻してしまっている自分にはわからない。

      私にとっては、サン=テグジュベリといえば、やはり「夜間飛行」や「人間の土地」のサン=テグジュベリだ。

      たとえばこういう文章。

      「リヴィエールには、自分が、長いあいだ、重い物体を差上げ続けてきたような気がする。いわば、休む間もなければ、果てる希望とてもないこれは努力なのだ。「僕は老いてきた……」行動自体のうちにかれが自分の糧を見いださないということは老いた証拠のように思われた。いまだかって、ただの一度も思ったこともないような、こんな問題に心を労している自分にふと気づいて、彼は驚いた。それにもかかわらず、彼がこれまで絶えず押し退けてきた、やさしいものの集まりが、目に見えない大洋のように、憂欝な響きを立てて、彼に向かって押寄せて来るのであった。「それらのものが、かくまでに身近に迫っているのか?……」彼は、今思い知った、自分が、すべて人間の生活を優しくしてくれるものを、老後の方へ、「やがて自分に余暇のできるとき」へと、少しずつ押しやってきていたのだと。なにか、実際に、やがていつの日か、自分に余暇ができ、一生の終りに近く、自分が想像しているような幸福な平和が得られでもするかのように。ところが、平和はいつになってもこないはずだった。勝利もないかもしれないのだ。なぜかというに、あらゆる郵便物が、ことごとく到着し尽くすということは絶対にないはずだから。」
      (「夜間飛行」堀口大學=訳 新潮文庫p22)
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      2017/12/02 by

      ちいさな王子」のレビュー

    • 評価: 5.0

      子供の頃に読んだ「星の王子さま」にもう一度会えた。そう思った。
      知りつくし何度も読んだ本作なのに、この翻訳を読んでラストに涙が湧いてきたから。
      「ちいさな王子」が「星の王子さま」のことだと、気づいていない人も、もしかしたらいるかもしれない。
      これこそ本来のタイトルなのにも関わらず、「星の王子さま」のほうがずっとカッコいいタイトルだし慣れ親しんでいるために。

      翻訳者本人が「後出しジャンケン」という言葉を使ったように、先人の翻訳を参考にできる以上、後発の本のほうが有利と言えるだろう。しかし概ね人は初めに触れて感動したものを定番と考え、後出しを若干批判の目で見る傾向があるだろう。それを乗り越えるのも実は大変なのだ。

      結局は訳者がその本とどう向き合うか。
      その点で腹をくくらないと翻訳文学はバラバラで死んだものになってしまう。
      この「ちいさな王子」はその点で非常にすばらしい翻訳だと思う。「星の王子」をあえて採用しないという勇気もその表れだろう。
      そしてその心意気は少なくとも私には伝わった。

      サン=テグジュペリのLe Petit Princeという作品は内藤濯訳『星の王子さま』が版権を独占してきた。独占的出版権の期限が切れた2005年6月以降、新しい翻訳が続々と出版された。出過ぎじゃないかとさえ思う。
      私はまず池澤訳を購入して、所有していた内藤訳と比べてみた。この体験を通し、随分異なる印象に驚くとともに「新訳」の力に改めて注目するきっかけとなった。本作品は4冊目だ。
      「星の王子さま」は、言葉がシンプルな上に会話調であるため、王子のキャラクターに関わる印象は翻訳により随分異なってくる。そして物語への愛着や親近感に微妙な差異が生まれるのだ。
      内藤訳は名訳と言われてきたが、大人が子どもに与える児童文学の形態を取っており、王子はどことなく大人びておりエキセントリックな存在に思われる。まさにエイリアンだ。

      原題「Le Petit Prince」は英語では「The Little Prince」で「ちいさな王子さま」だ。星はタイトルにはついていない。他の星にいる王子さまのお話しではなく「ぼくが出会って愛した王子さま」についてのお話しなのだ。いや、むしろ「自分の中にいる子供の自分」なのかもしれない。
      どんなに不思議な存在であっても、ちょっとワガママな態度をとっても王子は決してエイリアンではない。
      まずそこを間違ってはいけない。

      今回この本を読む前に「人間の大地」というエッセイを読んでみた。
      「ちいさな王子」の直前に書かれた作品で本書のテーマと共通するものがとても多い。
      サハラ砂漠で不時着の夜を過ごし、リビア砂漠で遭難し、夜間飛行では星のほかには何もない世界の中を飛ぶ。その孤独感と、それゆえに感じざるを得ない世界とのつながり。
      飛行家でなければ語れないその実感をこめて自分の心とも向き合ってすべてを込めたのがこの「ちいさな王子」だったのだ。
      時は第二次大戦のさなか。ナチスドイツの手に陥落した祖国フランスを思いながら、人や世界への愛を語らずにいられないサン=テグジュペリ。
      だから人は今でもこの本を、そして彼を愛し続けるのだ。

      この翻訳はおすすめです!

      「友だちがほしいんだよ。『なつかせる』ってどういう意味なの?」
      「それはね、つい忘れられがちなことなんだよ。『きずなを作る』という意味なんだ」

      「砂漠がきれいなのは、どこかに井戸を隠しているからなんだよ……」
      砂漠がふしぎな光をはなっているわけがとつぜんわかって、ぼくはびっくりした。

      他の新しい翻訳が大人向きな印象なのに、こちらは、子どもへのプレゼントにもおすすめできます。表紙は、まあ、こういう感じですけれど。
      >> 続きを読む

      2016/04/12 by

      ちいさな王子」のレビュー

    • 海外の文学作品や、映画でも洋画はなんとなく苦手で、それは翻訳するときに微妙な気持ちや雰囲気までをも訳すのは本当に難しいからだろうと、なんとなく思っていました。
      星の王子さまはかなり前に読んで、家にもまだあるはず。一番ポピュラーなものを読んだのだと思いますが、レビューを読んでこちらも読んでみたい!と強く思いました。
      ありがとうございます。
      次に図書館に行ったら探してみますね。
      >> 続きを読む

      2016/10/03 by riiriurie

    • riiriurieさん
      翻訳の良し悪しって実際にすごくあるな、と最近強く思っています。
      日本語は一人称の選びかたでキャラクターが決まってしまいますよね。
      村上春樹の文学が「僕」であって「俺」でも「私」でもないことは日本人にとって決定的な受け取り方の違いに繋がっていると信じている私です。
      実際に文学作品における翻訳者の責任って大きいものなんですよね。

      「ちいさな王子」は初めての方にもすでに読んでいらっしゃる方にもお奨めです。
      子供への読み聞かせならばなおさらです。
      文章の響きが柔らかく、声に出すと一層違いが感じられそう。
      王子さまのバラの花も、きっとより愛らしく思えるのではないかしら。
      >> 続きを読む

      2016/10/03 by 月うさぎ

    • 評価: 評価なし

      気になる一冊。

      図書館にて読んでみたいです。

      2016/03/13 by

      ちいさな王子」のレビュー

    • 評価: 5.0

       サン=テグジュペリの『星の王子さま』は、子どもから大人にまで親しまれてきた名作中の名作です。最近になって、著作権がきれたことにともなう翻訳ラッシュが世界中で巻き起こり、映画化に際して改めて原作が注目されました。人々の耳目を集めずにはおかない、そんな本なのかもしれませんね。

       この訳では『ちいさな王子』というタイトルになっています。これは原題のニュアンスを尊重したもののようです。内容については、以前に新潮社版のレビューのなかでまとめましたので、今回は省略。本レビューでは翻訳の特徴と、再読して改めて印象に残ったことについて述べていきます。

       野崎歓氏の訳は童話調・おとぎ話調の文体をとっていません。作中では「できるならぼくは、この話を、おとぎ話みたいにはじめてみたかった」(26ページ)とあるように、実際にはそういう文調をとらなかったことが示唆されています。また、訳者によれば、原文は子どもや大人(の内なる子ども)にたいして直截的に話しかける感じになっているそうです。簡潔で平明な野崎氏の訳は、原文の雰囲気を上手に引き出しながら、読者の胸に物語がストレートに届くことを可能にしている気がします。

       本作は数々の名言・箴言が人々の心を打つこともあれば、各エピソードから発せられる様々な寓意にはっとさせられるときもあります。でも、僕が今回印象に残ったのは本作に漂う「孤独感」でした。王子は自分の星を出発してから、飛行士の「ぼく」に出会うまでひとりで旅をしていました。行く先々で出会う様々な「大人」もひとりぼっちの存在。地球に降り立ってはじめて、王子は狐や飛行士の「ぼく」と出会い、束の間のあいだ孤独から抜け出ることができたのです。

       しかし、狐とは別れねばならなくなるし、飛行士の「ぼく」とも別れのときがやってきます。飛行士の「ぼく」も孤独な存在でした。周りの大人社会に馴染めない彼、王子との出会いと別れの物語を誰にも話すことができなかった彼、文明の利器ないしは大人の象徴ともとれる飛行機の修理が完了した途端に王子との別れを迎えねばならない彼。宇宙やこの地球には孤独な存在が無数に漂う。ときおりすれ違いながらも、また離れていかねばならない。当たり前かもしれないけれど、本作品はこうした厳しい現実認識を基調にしているのではないでしょうか。

       では、本作品に救いがないのかといえばそうではないでしょう。厳しいだけの物語だったら、こんなに幅広い年代層に読み継がれていくことはなかったはずです。たとえ、大事な人と別れたとしても、大事な人がこの地球やどこかの星に存在していると「想像」するだけで、いままでとは全く違う世界が立ち現われてくる。そんなこともちいさな王子は教えてくれましたね。

       僕たちもまた孤独な飛行士です。ときに飛行機を修理するために地上に不時着しても、飛行機が直り次第、再び空へと戻っていかねばなりません。でも、たまにとはいえ不時着できる「地上」が存在するということ、孤独な存在は自分だけではないのだと「想像力」を持つこと、そして大切な「何か」がどこかにたたずんでいてくれていることを知るなかで、僕たちは不安を抱えながらも―矛盾するようですが―同時に安心して飛び立つことができるのかもしれません。
      >> 続きを読む

      2016/03/13 by

      ちいさな王子」のレビュー

    • <<月うさぎさん
      「大切なものは目に見えない」が有名ですよね。でも、力点が置かれているのは後ろに続く「心で見なくちゃ」=「想像」なんじゃないかなあと、月うさぎさんのコメントを拝見して思いました。 >> 続きを読む

      2016/03/14 by ゆうぁ

    • ゆうぁさん
      >力点が置かれているのは後ろに続く「心で見なくちゃ」=「想像」
      絶対にそうだと思います。さすがゆうぁさん。
      目に見えないだけで終わっちゃったら何て事の無い話になってしまうじゃないですか!そんな簡単なメッセージが中心の訳がありません。
      どうしてあれが独り歩きしているんだろう。多分日本だけだと思うんですよね。
      某シャッター会社がCMでそのフレーズを流していますが、どういうメッセージなのか意図を測りかねます。見えないように大切なものを隠せってこと???
      星の王子さまを読み直せキャンペーンを張りたい気持ちです。
      >> 続きを読む

      2016/03/15 by 月うさぎ

    関連したレビュー

      みすず書房 (2005/08)

      著者: 山崎庸一郎 , サン・テグジュペリ

      • 評価: 3.0

        2005年5月読破。

        2015/12/17 by

        小さな王子さま」のレビュー

      岩波書店 (1976/03)

      著者: サン=テグジュペリ

      他のレビューもみる (全2件)

      • 評価: 3.0

        #昭和の日のイベントにちなんで読んだ本

        内容紹介
        サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と
        「ほんとうのこと」しか知りたがらない
        純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作。



        ○○年振りに読んだよ\(◎o◎)/
        私の持ってる本は昭和45年32刷発行の240円!!
        ホントに時代を感じさせる本なので
        今の岩波文庫の星の王子さまのカラーの表紙にビックリ(* ̄□ ̄*;。
        昔1回読んだだけだったので内容をちゃんと覚えてなかったのだけど
        『かんじんなことは、目には見えない』って言葉に驚いた!!( ̄◇ ̄;)エッ、
        この言葉って星の王子さまだったんだね…

        大人になると忘れてしまうモノって
        知らず知らずのうちにあるよね、最後切なく感じたよ

        昔々読んだ時には判らなかったモノが判ったような感じがする。
        あくまでも感じがするだけなんだけど(笑)
        >> 続きを読む

        2013/04/29 by

        星の王子さま」のレビュー

      • >tadahiko さん

        私の持ってる本はさすがに古くて画像がないんですよ(ノд-。)クスン
        これでこの↑画像を借りました。

        だって白黒の表紙!!(-ω-;)
        >> 続きを読む

        2013/05/02 by あんコ

      • >makoto さん

        大丈夫!!makoto さん、
        カレーの王子さまには勝ってます(。-`ω´-)キッパリ!! >> 続きを読む

        2013/05/02 by あんコ

      角川グループパブリッシング (2011/06)

      著者: サン・テグジュペリ , 管啓次郎

      • 評価: 3.0

        岩波書店版内藤訳は持っているので、訳者が違うとどんなに違うか、比べてみたくなって読んでみました。
        中学生、高校生、大人になってからと、読むたびに印象が違った『星の王子さま』。
        角川文庫版 管啓次郎訳はすんなり入ってこなかった気がします。
        次は稲垣直樹訳を読んでみたいです。

        昔、新宿のシアターアップルで『星の王子さま』のミュージカルを見ました。
        王子さまが吉田日出子。
        私の『星の王子さま』の記憶はこのミュージカルが大きいですね。



        >> 続きを読む

        2015/05/23 by

        星の王子さま」のレビュー

      • shikamaruさん
        フランス語をお勉強されているんですね。
        私は原文を読めるようには永遠にならなそうなので、翻訳比べでご容赦を。
        管訳も教えて下さってありがとうございます!
        すごいデータが揃いました。(*^▽^*)
        作品全体のとらえ方が翻訳のキモなので一文の比較では真価は測れませんが
        こんなに簡単な文章なのに、微妙に変えてきているところが面白いですよね!
        >> 続きを読む

        2015/05/23 by 月うさぎ

      • 月うさぎさん
        フランス語の勉強…遥か昔に諦めてます(>_<)
        手元に持っておこうかなって。読んだつもり♪ >> 続きを読む

        2015/05/23 by shikamaru

      オリジナル版

      岩波書店 (2000/02)

      著者: 内藤濯 , サン・テグジュペリ

      他のレビューもみる (全7件)

      • 評価: 4.0

        大昔、小学校3年の時に祖母に買ってもらった本。
        このころのハードカバーの本はケースに入っていた。
        何度も読んだ本だけれど、読むたびに忘れた部分があってその都度好きなところが見つかります。
        そういう意味で深い本だと思います。

        キツネの言葉「かんじんなことは、目には見えないんだよ」が有名だが、子供のころはこの言葉にはそれほど感銘を受けなかった。
        きっと当たり前すぎるからだろう。

        一番気に入っていたのが、象を飲み込んだウワバミの図と箱に入ったヒツジの話だったりしました。

        むしろ、大人はヘン。大人になりたくない。
        子供の気持ちを決して忘れまい。
        と強く思った。
        中学1年の時、感想文で「星の王子さま」を選んだ。
        今思えば、大人の教師に向かって「大人になりたくない」もないもんだが。
        それも、思春期の思い出です。

        あと、王子の星のバラは嫌いでした。
        とってもかわいくない。と、子供であった(しかも女の子であった)私は感じたのです。
        王子もちょっと生意気だと思っていました。
        これが、翻訳権が切れて、新訳が出てくると、びっくり。感想が変わるから不思議。

        この翻訳版のなによりも最高のお仕事は
        原題の「小さな王子」を「星の王子さま」というタイトルに翻訳したことだと思います。
        >> 続きを読む

        2012/03/12 by

        星の王子さま」のレビュー

      • 「小さな王子」と「星の王子さま」では全然イメージ違いますね。
        元々「星の王子さま」ではなかったこと、私も知らなかったです。 >> 続きを読む

        2012/09/28 by tomato

      • tomatoさん フランス語読みだと「ル・プティ・プランス」です。
        フランス語ならかわいいですけどね。
        岩波がクレームを出しているからか、直訳が正しいと考えているのか、
        光文社古典新訳文庫の新訳では「ちいさな王子」
        みすず書房の新訳では「小さな王子さま」 のタイトルで出版されました。

        ここまで寄ってたかって各社が訳しているという本は他にないでしょうね。
        恐るべし星の王子様!
        >> 続きを読む

        2012/10/02 by 月うさぎ

      岩波書店 (2000/06)

      著者: 内藤濯 , サン・テグジュペリ

      • 匿名
        評価: 5.0

         何度読み返しても、その時々で(自分の成長過程や、置かれた状況で)新しい発見がある作品です。
         子どもも充分に楽しめ、心に残る作品だと思いますが、歳を経るごとに、子どもの頃には気づかなかった部分が胸に響くようになるというか…。

         この作品は、小学生の頃、子ども向けのミュージカルで観てから、原作を読みました。
         月並みな表現ですが、自分にとって「聖書」と呼べる作品の1つです。
         所有しているのはハードカバーの方なのですが、今ちょっと奥付などを調べられないので、こちらの新書版を本棚に入れました。

         近年、色んな方が翻訳したバージョンが発行されましたが、やっぱり一番最初に触れた内藤濯さんの訳が一番しっくりきます。

         ギフトにも適した作品だと思います。
        >> 続きを読む

        2012/09/29 by

        星の王子さま」のレビュー

      • ミュージカル化もされているんですね。
        王子様役ってプレッシャーすごいだろうなぁ・・ >> 続きを読む

        2012/09/30 by makoto

        • 匿名

         コメントありがとうございます。
         他の作品で引用されたりする部分は、内藤さんの訳のものが多い気がします。訳は訳で特徴的な言い回しで、不思議と印象に残ります。
         ミュージカル…と書きましたが、書いた後で「あれ? 普通の劇だったかな…」とちょっと自信がなくなってしまいました(汗)。
         ただ、王子様は人形だったことは覚えています!
        >> 続きを読む

        2012/09/30 by 匿名

      新訳

      集英社 (2005/08)

      著者: 池沢夏樹 , サン・テグジュペリ

      他のレビューもみる (全4件)

      • 評価: 4.0

        ネットで注文してこの本が届いた時、予想以上のステキな装丁にとてもHappyな気分になった。

        紺色の布地にゴールドの文字。
        (黄色い部分は帯になってます。)

        「星の王子さま」は以前河野さん訳で読んだことがあって、今回池澤さん訳で読み比べてみたカタチ。シンプルなストーリーだけど(むしろシンプルなストーリーだからこそ)少しずつ印象が違う。どちらもとても自然だけど、河野訳はもっとやわらかく、池澤訳は原文に忠実なのかな、というイメージ。

        個人的にはやはり最初に読んだものにすでに思い入れがあるので☆4だけど、いずれにしても素晴らしい本。

        色々な訳を読み比べて自分にぴったりの王子さまを探してみるなんて読書ログを始めるまではありえなかったことだけど、今思うととても贅沢で楽しい読書の仕方だと思う。
        >> 続きを読む

        2013/02/18 by

        星の王子さま」のレビュー

      • chaoさん

        小羊もきっとカワイイから好きですよー
        でも、ちょっと小ヤギよりはローストしたくなるかもw
        ジュル♪
        >> 続きを読む

        2013/02/19 by makoto

      • makotoさん、ローストしないでー><

        2013/02/20 by chao

      愛蔵版

      岩波書店 (2000/11)

      著者: 内藤濯 , サン・テグジュペリ

      • 評価: 5.0

        久々に読み返しました。
        初めて読んだ時はあまり意味がわからなかった気がします。
        読むたびに感じ方が変わるのは
        大人になったからなのか。
        いい作品ですよね。
        ずっと大切にしようと思う一冊。


        心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
        かんじんなことは、目に見えないんだよ
                          ーキツネ
        >> 続きを読む

        2015/02/17 by

        星の王子さま」のレビュー

      • ほんわかしてて、でも難しいイメージがある本です。

        はじめて読んでから時間も経っているので、また読んでみようかと思います! >> 続きを読む

        2015/02/17 by coji

      • cojiさん

        コメントありがとうございます!
        確かに、ほんわかしてるだけじゃないんですよね。
        もっともっと歳をとった時に読んだら
        また今とは違う感じ方をするんでしょうかね。
        >> 続きを読む

        2015/02/17 by すもも

      平凡社 (2006/01)

      著者: サン・テグジュペリ , 稲垣直樹

      • 評価: 評価なし

        もしも、「星の王子さま」をフランス語で読みたいと思ってしまったとします。
        実際に、星の王子さま」を原文で読みたくてフランス語を勉強する人も多くいらっしゃいますね。
        そんな時、日本語テキストをそばに置くなら、
        稲垣直樹さんの翻訳なら信頼が置けると思います。

        この本は実は私は未読なのですが、
        稲垣先生はNHKのラジオフランス語講座・中級で、
        「星の王子さま」をテキストに使った授業をやっていたことがあって、
        その時に私、無謀にもテキスト買って聴いていたんですよ。
        全然わからなかったけれど、フランス語の朗読を聞くだけでもいいやって。(^^)

        フランス語のルールや文学への理解はもちろんですが、
        稲垣先生は著者サン=テグジュペリの研究者でもあって、
        「サン=テグジュペリ」という本も書かれているいわば「専門家」です。

        翻訳文も原文の流れをなるべくそのまま感じられるような語順。
        直訳に最も近い本ではないかしら?
        それは、テキストからも想像できます。

        例えば、王子さまが初めて出現し、ぼくに話しかける言葉。

        S'il vous plaît……dessine-moi un mouton!
        稲垣訳
        「すみません……。ヒツジの絵、かいてよ」
        池澤訳
        「すみません、ヒツジの絵を描いて」
        河野訳
        「おねがい……ヒツジの絵を描いて……」
        内藤訳
        「 ね・・・・・・ヒツジの絵をかいて!」

        微妙なニュアンスなんですが、稲垣訳には文法上の主語という根拠があってわざとこう訳しているんですね。

        あとキツネと王子さまの交流のきっかけの言葉
        ≪apprivoiser≫という言葉の解釈。
        直訳は「動物を飼い慣らす」です。

        稲垣訳 「なじみになる」
        池澤訳 「飼い慣らす」
        河野訳 「なつく」
        内藤訳 「飼いならす/仲よくする」

        内藤訳でもいいですが、稲垣氏に軍配が上がると思います。
        サン=テグジュペリは、この言葉には独特の意味をこめていると見抜きます。
        そして語源までさかのぼり、確信を得て「なじみになる」という言葉を選択したそうです。

        「お馴染みさん」っていい関係を表す言葉ですよね。

        池澤訳の「ぼくを飼い慣らして!」
        という台詞にはちょっと違和感があったのです。
        池澤訳のここだけは好きではない部分です。

        かといって、稲垣訳がトータルとして、
        文学それも児童文学として最も優れているのか?
        というのは別の問題です。

        正確で細かい言葉まで配慮が行き届き、作品理解も深いため、
        日本語のテキストとして最適です。とお薦めしておきます。
        >> 続きを読む

        2012/10/31 by

        星の王子さま」のレビュー

      • 私は池澤さんの訳で読みました。全体的に詩的な雰囲気がとても気に入ったのですが、確かに「飼いならす」という表現はしっくりとこなかったのです。
        月うさぎさんのレビューを読んで思わず納得してしまいました。

        フランス語は全くわからないですが、ある言語を他の言語に翻訳するというのはただ中身を移し替えるだけではなくて、その言語に合う表現を探してくる一大作業なんですね。
        星の王子さまは本当に深い言葉が多いので、この機会に様々な方の翻訳書を読み比べたくなりました。
        素敵な考察ありがとうございます。勉強になりました!
        >> 続きを読む

        2015/02/15 by pechaca

      • pechacaさん
        〉その言語に合う表現を探してくる一大作業
        そうなんですよ~。最近「新訳」ブームで、読み比べできる本が増えていますね。
        元祖内藤訳と池澤訳を持っていますが、全体的には池澤さんの翻訳が好きです。
        唯一「飼いならす」の一言がね…。おや?って思ったものですから。
        あと、S'il vous plaît は丁寧なお願いの表現なのです。
        親しい間柄では、"s’il te plaît"を使います。
        だから王子さまは見知らぬ「ぼく」になれなれしく上から目線で絵を描いてとお願いするようなことはしていないんですよ。
        このあたりの設定が内藤訳は不適切です。
        王子さまのキャラクターを翻訳者がどう設定しているか。
        これが微妙~に違うので、そのあたりも楽しめますよ。
        チャンスがあったら読み比べてみてください。
        pechacaさんのご感想もぜひうかがいたいと思います。
        >> 続きを読む

        2015/02/16 by 月うさぎ

      新潮社 (2006/02)

      著者: 河野万里子 , サン・テグジュペリ

      他のレビューもみる (全35件)

      • 評価: 5.0

        「いちばんたいせつなことは、目に見えない」は忘れて、
        心をまっさらにして読んでみましょう。
        なぜなら、星の王子さまは『要約してはいけない本』だからです。
        そう、ちょうど、聖書が要約したら意味をなさないのと同じ。

        ストーリーを読み終えたら、ページのどこの部分でもいいから、
        ぱっと開いて、気に入った言葉を味わいましょう。

        自分の美しいと感じた言葉や情景をじんわり楽しめばいいのです。
        それだけで心が洗われるのですから。

        「砂漠が美しいのは」「どこかに井戸を、ひとつかくしているからだね……」
        例えばこんな言葉。

        星空を見上げて王子さまの笑い声が聞こえると想像すること。
        麦畑の黄金色の穂に王子さまを思うこと。
        そういう楽しみ方。

        「僕は、この本を軽々しく読まれたくはないからだ。」
        と書かれているように、この本は悲しみに満ちています。
        どう前向きに考えてみても、友達が行ってしまった悲しみは
        消えることがなかったから。


        大人があれこれ本について語りたくなるのは、
        この本の伝える力がとても強いから。

        リビア砂漠に不時着し、3日間砂漠をさまよった実体験からイメージされた物語です。
        同時に、王子さまのイメージはもともと彼の中にあった、
        心の中に住んでいた少年だったといいます。
        (イメージはモーツアルトの少年時代。という説も聞いたことがあります)
        サン=テグジュペリはこの本を亡命先のアメリカで書き、(1943年出版)
        翌年、フランスに戻って軍隊に志願復帰し、
        コルシカ島から偵察飛行に飛び立ったまま帰らぬ人となりました。

        作中で『愛と責任』という言葉を繰り返し使っているのは、
        彼のこの行動と無縁ではないでしょう。

        人生の意味は、自らが大切なものを見出し、その対象に責任を取ることであると。

        彼は行動の人でもありました。
        ナチスに対抗し、人類の共和を夢みたサン=テグジュペリ。

        「星の王子さま」は、決してロマンティックな詩情に溺れる作品ではないのです。

        ただ、あまりにも美しい。
        それもこの作品の本質だと思うのです。
        >> 続きを読む

        2012/10/30 by

        星の王子さま」のレビュー

      • chaoさん 池澤さんのハードカバーね。美本なのでオススメです。
        大きさは横幅が文庫とほぼ一緒で縦が長い感じ。文章は横書きです。
        絵と文が一緒のページにレイアウトされているときは横書きのほうが、
        全体的に合っている感じがします。
        この新潮文庫は絵の色が少し薄いですね。
        あと、文章とイラストの位置関係がずれていることが多くて、
        それがちょっと気になりました。

        河野氏の翻訳は散文的で読みやすく、悪くないと思います。
        フランス文学を学んだ方ですし、女性らしい情緒性もあるでしょう。
        ただ、若干王子様が子供っぽいかな。と思いました。
        格調高くない。と思う人もいるかもしれませんね。
        >> 続きを読む

        2012/10/30 by 月うさぎ

      • makotoさん サン=テグジュペリは名門貴族の出身でありながら、空軍でパイロットになりました。
        除隊後、郵便飛行のパイロットの仕事をした経験から多くの飛行機乗り作品が書かれました。
        「夜間飛行」は一般にもとても有名な作品です。
        宮崎駿氏も彼の航空小説のファンだったらしいです。

        空軍の偵察飛行部隊に入隊し、偵察飛行で飛び立ったまま44歳で消息を断ちました。
        しかし、彼の死は実は確認されていないのです。
        完成作品としては「星の王子様」がお別れの作品となりました。
        >> 続きを読む

        2012/10/30 by 月うさぎ


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