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読書について

4.4 4.4 (レビュー4件)
定価: 780 円
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    「読書について」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 4.0

      ドイツの哲学者、ショーペンハウアーが物申す!
      読み手だけではなく、書き手にも「けしからん」と喝を入れています。
      昔の哲学者なので、難解なことが書いてあるのかと思いきや、訳がとても読みやすかったです。

      多読がけっして良いわけではなく、自分で考えることをやめてしまうという側面を指摘しているところは、本をよく読んでいる人にとってグサッとくるものがありました。
      それと、数年もしたら消えるようなベストセラーや流行の本は読者の時間を無駄にするといい、古典を薦めていました。

      匿名での批評は卑怯だなんだと非難しているのが、昔も今と変わらないんだなと思いました。むしろ今はネットやSNSで匿名での批判が増えていますよね。

      他にはドイツ語の乱れに嘆いて、細かく解説していたり。ドイツ語はわからないので、この箇所は読み飛ばしてしまいましたが。国は違えど、日本語の乱れに嘆く年配の方と変わりません。

      読み手だけでなく、書き手にも読んでほしい一冊です。
      >> 続きを読む

      2019/06/02 by

      読書について」のレビュー

    • 評価: 5.0

      読後の妻との会話


      「最近新しい作家への興味が今迄以上に落ちて、一方でショーペンハウアーは凄いフィットするんだよね。30過ぎて本も人付き合いも偏ってきたね。」

      「ま、あなたはそういう人よ」

      「このエッセイの良かったところは、読書を礼讃してないところだよね。よく、月に何冊とか年に何冊読みます、みたいな目標あるじゃない? 量を目標にしてもどうなのかなあと漠然と感じてたんだけど、それをシュパッと斬り捨てた感じで」

      「目標にするってことは必須じゃないってことなわけよ。必須じゃないものは、どーでもいいのよ」

      「まーでもさ、ほら、僕ら朝起きてボーッとしながらニュース見て新聞読んで飯食べて、いそいそ出勤したら業務に邁進して、夜も遅く帰ってきて、ご飯食べてテレビ見て風呂入ったらもう後なにできるってわけで、更に子供とかいたら時間なんてないわけで。なんかこう、自分への投資をできてないというか成長がない気がするというか、そういう漠たる不充足が原動力となって、読書を通じた研鑽をはかる思いがあるわけじゃない? それをこのショーペンハウアーは、『いつでも座って本を読むことはできるが、考えるとなると、そうはいかない』『読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ』『多読に走るべきではない』と一蹴ですよ」

      「その通り。もう世のおっちゃんがどれほど下らないか。あの人はこう言ってる。あそこにはこう書いてある。自分で考えてから喋れと。」

      「『峠』で司馬遼太郎が主人公に、『多読しても意味がない。厳選した良著を体に刻み込むように繰り返し繰り返し読むべし』みたいなことを語らせていて、これいいなあって思った覚えがあるんだけど、要はおんなじことを1700年代のヨーロッパでもゆってるんだから面白いよね」

      「真理はね、一緒よ」

      「あと良かったのは、『良作と凡作の見極めは、明確に明解に明白に書いてあるかだ』『シンプルであることは、いつの時代も真理の特徴であるばかりでなく、天才の特徴でもあった』ってとこ。やっぱシンプルって貴重だと思うのよ」

      「おっちゃんよおっちゃん。ああとも言えるしこうとも言えるとか、いかがなものかとか、難しいですねとか、ぼやっとしたことだけゆってリスク回避して高い給料貰って安穏と生きてんのは」

      「まあでもさ、シンプルにすると例外を切り落とすような言い方になるから、こういうのもあるとかなんだとか、揚げ足のケチつけられやすいってのはあるよね。そこが悩ましい」

      「別に人に言わなきゃいいんじゃない? 話し方じゃなくて考え方の話でしょ?」

      「確かに。ショーペンハウアーも『真に価値があるのは自分自身のために考えたことだ』ってゆってるわ」

      「あなたちゃんと読んだら...」
      >> 続きを読む

      2017/08/18 by

      読書について」のレビュー

    • 評価: 5.0

      「本を読もう」と思いたってまもなく5年になろうとしている。それ以来、読書中心の生活で今まで1825冊の本を読んだ。

      分かったことは「世の中にはなんともくだらない本が多いこと」と「大切なのは多読でなく自分の頭で考えること」である。

      我々の日常は忙しい。くだらない本に没頭するのは時間を無駄に過ごしていることになる。世の中にくだらない本が多いのは何故なのか。はっきり言って出版社の商業主義のためである。それも商売だから仕方ないのだが、我々はけっして流行本などを追っかけてはならない。やはり読むべきは古今東西の名作と言われる本を読むべきなのである。

      量より質というのもその通りである。例えば、芥川龍之介の作品などは簡単に読みすすめてしまうのだが、その作品を本当に理解するためには人間洞察力が必要となる。そのためには作品について自分の頭で考えて、考えて、考え抜くしかない。

      本をいっぱい読んだとインテリ気取りだった我が身を反省させられた耳の痛い一冊であった。

      【このひと言】
      〇読書とは自分の頭ではなく、他人の頭で考えること
      〇多読に走ると、自分の頭で考える力が失われてゆく


      >> 続きを読む

      2017/02/11 by

      読書について」のレビュー

    • 評価: 5.0

      「自分の頭で考える」「著述と文体について」「読書について」の3編。

      「こうするヤツは愚か者だ。こうしなさい」と言う具合に、さっぱり簡潔です。なので、論説を読む時に陥りがちな「結局何が言いたいんだ?」ということはなく、「うん、うん」と頷きながら読めました。
       終始「良いこと書いてあるなぁ」と感心していたのですが、ショーペンハウアーさんなら、「自分の意見を持って、ちょっとは反論してこんかい」とおっしゃるかもしれませんね笑

       最も印象に残ったのは、やはり「ただ経験しただけ、本を読んだだけでは、ものを食べたところまでに過ぎない。じっくり考え、思索することで初めて消化吸収し、自分の血肉となる。云々」という部分です。たとえ拙くても自分で自身の心に印象づけておかないと、その時思ったことなんて、すぐに忘れてしまいます。そのための場としても、読書ログを活用したいです。

       ショーペンハウアーは19世紀の人物ですが、全く思想の古さを感じさせません。それだけ基本的な、本質を捉えた不変かつ普遍的内容だと言えます。様々な哲学者・作家に影響を与えたということで、「とりあえずこれを読めば……」という人物かと思います。なんであれ、「元祖○○」には、お得感を感じますね笑

      「本ばっかり読んでないで、自分の頭で考えなさいよ」というだけあって、3編でも非常に薄い本です。しかし、十分に座右の書になりうる一冊だと思います。
      >> 続きを読む

      2016/01/02 by

      読書について」のレビュー

    • >chaoさん
      あけましておめでとうございます!
      今年もどうぞよろしく。

      >やっぱりこれは読まねば♪
      なんといっても「読書について」ですからね〜。読書が好きな身としては読まねばと思ってしまいます笑
      >> 続きを読む

      2016/01/04 by あさ・くら

    • あさ・くらさんのご意見に同感です。私も専門家や研究者ではないので、とにかく少しでもとっつきにくさや敷居を取り払って楽しく読みたいです(^^♪

      >> 続きを読む

      2016/01/04 by アテナイエ


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