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ルルドの群集

5.0 5.0 (レビュー1件)
著者: J.K.ユイスマンス
定価: 3,984 円
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    「ルルドの群集」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

       作者はあの退廃的な「さかしま」を書いたユイスマンスです。
       ちなみに、ユイスマンスは、私の大好きな作家でもあります。
       彼は、「さかしま」を発表した後、「出発」などの作品を公表し、敬虔なキリスト教徒になったのだと自らは言っていますが……。
       当時は、あの「さかしま」の作家がキリスト教徒になったって?ということで、その回心は懐疑的な目で見られもしたようです(あるいはユイスマンス一流の皮肉とも)。

       さて、「ルルドの泉」とは、フランスとスペイン国境との近く、ピレネー山脈のふもとにあるルルドという村にある泉です。
       かつて一人の少女がこの泉で聖母マリアを現認し、その泉の水は人びとの病気を快癒させたと言われています。
       この泉の逸話はキリスト教世界では定番のお話らしく、日本にある教会などにも、このルルドの泉を模した物が設けられていたりもしますよ。

       「ルルドの泉」には奇跡を求めて今でも多くの巡礼が訪れています。
       中には、瀕死の状態で体中から膿を流しながら不潔な泉に放り込まれる病人。
       その多くは治癒するはずもなく失意のまま帰っていきますが、中には治癒したのだと主張する者達もいます。

       ルルドには医者団が常駐しており、治癒したと主張する者達が本当に治ったのかどうか診断したりしてもいます。
       さて、敬虔なクリスチャンになったというユイスマンスは、この泉の奇跡についてどのように考えているのでしょうか?
      様々な例を引き合いに出しながら果たしてその様な奇跡はあり得るのかを合理的な立場から検証しようとしているのが本書です。

       キリスト教徒であれば無条件に信じ込んでしまいそうな話なのに、それをある意味では懐疑的な目で見ようとするユイスマンスは、本当に回心したのか?と問われるのかもしれません。
      >> 続きを読む

      2019/03/13 by

      ルルドの群集」のレビュー


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