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ジキル博士とハイド氏

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 2,520 円

1884年、冬のロンドン。弁護士でジキル博士の友人であるアタスンは、わき上がる疑問にうながされるように、博士の死後に実行しなければならない遺言状を読み返した。「わたくしこと、ヘンリー・ジキルが死亡した場合は、主なる財産は友人にて恩人であるエドワード・ハイドにゆずられること」アタスンは、エドワード・ハイドがおそろしく危険な人物だという証拠を見せつけられたばかりだった。非の打ちどころのないジキル博士は、おそろしい秘密をかかえているのか。若いときに大変なあやまちをおかしたのだろうか。そのせいで、犯罪者を遺産の受け取り人に指名したのだろうか。

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    「ジキル博士とハイド氏」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      とてもスリリングな内容を、とてもスリリングな絵で、見事に絵本に仕上げてあった。

      というか、この絵本、どう考えても大人向けであって、子ども向けではないと思う。
      子どもが読んだらこわすぎるだろう。

      話は有名な話で、ひととおりは知っていたつもりだったけれど、あらためてとても面白かった。

      考えてみれば、自分の中にも、こうした二面性はひょっとしたらあるのかもしれない。
      誰にも若干はそういう面もあるのだろう。

      この物語のこわさは、自分の中にもそうした二面性があるかもしれないことを、スリリングにつきつける点にあるのかもしれない。
      >> 続きを読む

      2013/02/10 by

      ジキル博士とハイド氏」のレビュー

    • この絵本でどの点を強調しているのかわかりませんが、
      私の子供の頃はミステリー的要素が強かった気がします。

      私は原作のほうでレビューを書いているんですが、
      人間の誘惑に負ける心の弱さとか、薬物に絡め取られた人間の末路とか
      そういう読み方になってしまいました。
      大人向けのジキルとハイドもぜひお読みください。
      子供向けとどう違うか、興味あります(^^)
      >> 続きを読む

      2013/02/11 by 月うさぎ

    • <sasimiさん

      たぶん、かなり原作に忠実なのではないかと思います。
      二面性も前面に出てきますw
      いかなる子どもを対象に書かれているのか、正直よくわかりません(笑)
      大人向け絵本としか言いようがない仕上がりになっていました^^


      <Tsukiusagiさん

      ありがとうございます^^
      ぜひ読んでみたいと思います!
      たしかに、薬物のことはなんだか連想されますね。
      薬物までいかなくても、私は車を運転するとちょっと短気になるらしくて、二面性についてはその点がわが身をかえりみられました(^^;w
      >> 続きを読む

      2013/02/11 by atsushi

    関連したレビュー

      新潮社 (1967/01)

      著者: スティーヴンソン

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      • 評価: 4.0

        ”二重人格”で有名な小説ですが、読んでませんでした。ホラーチックなお話で、なかなか興味深い。

        人には、完全な悪人も完全な善人もいない。そして人間の心を単純に善と悪のふたつに分けることはできない・・・と思います。人の性格も、「こうだ」と決められません。人はいろんな面を持っていて、それが一瞬ごとに、場面によって、微妙に変わっていくものです。

        人の心の中には色々な絵の具のようなもの(感情、汚れみたいなもの)が混ざっている。それが場面によって様々に濃くなったり薄くなったり混ざり合ったりしてある傾向をみせる。子供の前では親としてとか、職場では管理職としてとか、お客様の前、親しい友人の前、一人の時、初めての場所、慣れた場所・・・・もう、二重人格どころじゃない。

        人間は多重人格でないと生きていけない。(ついでに言うと、本音だけで行動してはいけない。ある程度の建前があるから礼儀も保たれる)。それぞれで適切な性格(”傾向”でしかない)をもって行動していくからやっていけるのであって、それが善の人格と悪の人格の二つだけ、というのはむちゃくちゃホラーですな。

        しかも、肉体は精神がもとであるから、善の人格と悪の人格とで体格や若々しさや見た目までもが違うというのだから、なるほど~と思いながらもゾ~っとします。必死で善行為をしてきた博士なので、善の人格の身体は大きい、けれど悪の人格は善行為の義務から解放され自由なので小柄だけど若々しい・・・、だそうです。(肉体がそんなに瞬時に変化するわけない。ここはいかにもSF)

        博士の問題点は、善行為が「しなくてはならない」という義務になっていること。人からよく見られたいという欲であること。これは本当の善行為ではない(偽善ですね)。だから、義務からの解放、自由という恐ろしい悪人格(つまり、やりたい放題)が生まれるわけですね。

        本当の善行為は「自分も相手も喜びである」もの。だから、義務ではなく、自然とやりたくなる自発的なもの。何の欲もないので自由であり喜びしか生まれない。

        善とは何か、悪とは何か。
        人や物事を善と悪とだけで考えると、人生うまくいかなくなる。

        ・・・というようなことを、読んで思った。
        >> 続きを読む

        2015/02/21 by

        ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)」のレビュー

      • 私これ読んだ当時、あらすじも全く知らなかったのでめちゃめちゃビックリしました。(あらすじ知らずに読む人なんてレアだと思いますが笑)短いながらに奥深い話ですよね。とても好きな本です。 >> 続きを読む

        2015/02/21 by chao

      • > 人や物事を善と悪とだけで考えると、人生うまくいかなくなる。

        本当にそう思います

        好き嫌いとかもそうですが、一度そうしてしまった後の思考停止が恐ろしいです。
        >> 続きを読む

        2015/02/22 by ice

      岩波書店 (2002/01)

      著者: 海保真夫 , ロバート・ルイス・スティーヴンソン

      • 評価: 3.0

        醜悪であらゆる人を不快にする男ハイドと、高名で紳士な博士ジキル、正反対の性格を持つ二人の人物の関係を探るミステリーです。

        ネタばれしてしまうと、この二人、二人ではありません。
        二重人格を扱った小説の代表格です。

        最初は、二重人格を取り扱った代表的小説を読んでおかねば、と思って手に取ったのですが、
        どんな善人の心にも潜む悪へのあこがれが不気味に描かれていて、二重人格ではない(と思っている)人が読んでも他人事には思えない恐ろさがあります。 >> 続きを読む

        2015/05/07 by

        ジーキル博士とハイド氏」のレビュー

      • 二重人格が話に入っている時点で面白そうですね!

        2015/05/07 by tanuki

      • 二重人格の人と実際に会話したことがあるので、興味あります。

        2015/05/07 by shi

      岩波書店 (1994/11)

      著者: 海保真夫 , ロバート・ルイス・スティーヴンソン

      • 評価: 5.0

        ジーキル博士とハイド氏。二重人格、解離性同一性障害をテーマにした不朽の名作。二重人格者や解離性同一性障害者を表すとき、いまだにジーキル博士とハイド氏と言葉が使われていることにこの小説の偉大さがわかります。100年以上も前のお話だけれど、全然古臭くない。むしろ現代に通じる内容です。

        2018/01/18 by

        ジーキル博士とハイド氏」のレビュー

      東京創元社 (2001/08)

      著者: 夏来健次 , ロバート・ルイス・スティーヴンソン

      他のレビューもみる (全2件)

      • 評価: 3.0

        原典にあたる必要がないと思える程知られ過ぎている小説だろう。
        しかし実際に読んでみると、意外にも美しい文章。
        作品として品があり、キワモノ的小説とは別格だ。

        そして、ハイドが……あまり極悪人に感じない……

        現実世界で起こる凶悪な非情な事件が多いため、感覚がマヒしているのだろうか?

        それもあるかもしれないが、どうやら、自分でイメージを肥大させ、
        極悪人の恐ろしいハイド氏を創造していたようなのだ。



        以下ネタバレも含みます!

        この本を無垢の状態で読みたい人は、ぜひ先に買って読んでから、戻ってきてください。

        こちらは創元推理文庫から2001年に出た新訳で、非常に読みやすく、訳も的確でおすすめです。



        『顔色は青白いし、体格は異様なほど小柄だし、そのうえに、
        どこといって指摘しようのない漠然とした奇形的な印象がまとわりついている。
        笑い顔はなんとも気味悪いし、態度にはおずおずした感じと妙な不遜さとが混在しているし、
        声はかぼそくしかもしわがれている』


        不愉快ではあるが、恐怖を感じるというのとはニュアンスが違い、
        あわれな姿にさえ思えるではないか?

        作品のテーマからいうと、これはある意味正解なのだと思う。

        一人の人間に内包される善悪なんて、「巨悪」というものとは違っているはずで。

        善悪を増幅するのではなく、分離させるのがジキル博士の実験だったとすれば、

        むしろ当たり前のことだったかもしれない。


        心理学的にも作者はかなり正しい指摘をしている。

        『人間とは究極的には、無数の多種多様な独立した人格の集合体と考えられるかもしれない』


        これは現代では間違いない真理と認められている考え方だが、
        当時、この考え方は、かなり斬新だったのではないかと思われる。


        現代人は、この考え方を知っているため、自分の中にハイドがいることを認め、受け入れられる。
        そして、新たな恐ろしさをこの作品から見出すのだと思う。


        でも
        私の最大の感想は「人間性にひそむ善悪とその葛藤について」ではなかった。


        この小説は実は『薬物依存症』を描いた小説だった。


        薬を使う時の高揚感と薬をやめられなくなったジキルの苦闘は
        麻薬患者の末期そのもの。

        初めて薬を服用した時のジキルの叙述を少し長いのですが、引用してみましょう。

        『しかし感覚がどこかおかしい。なにか今までにない感じがした。
        なにかが驚くばかりに新しくなったようで、しかもそれのみにとどまらず、
        いわくいいがたいほどのいい気持になっていた。

        自分がずいぶん若くなったようで、体が軽くなったようで、
        なによりもとても幸せな気分だった。

        一方ではそれと同時に、頭のなかが危険を顧みない向う見ずな性向になっている気がした。
        混乱し激昂したイメージが勢いよく脳裏をめぐりだした。
        水車に流れかかる奔流のように。
        束縛から解き放たれた気分で、魂が自由になったかのようだ。

        初めて知る、しかし決して純粋無垢というわけではない自由さだ。』

        これが、麻薬でなくて何なんでしょうか?


        ジキルは自分の中の『悪』 に負けたのではない。
        ジキルは、薬物への渇望に つまり『欲』によって、身を滅ぼしたのだ。
        >> 続きを読む

        2012/05/07 by

        ジキル博士とハイド氏」のレビュー

      • > この本を無垢の状態で読みたい人は、ぜひ先に買って読んでから、戻ってきてください。

        まだ読んでいないので、アドバイスに従います(笑)
        >> 続きを読む

        2012/05/08 by ice

      • iceさん ミステリーなどネタバレ厳禁ですが、かといって100%避けたらレビューってできませんよね。
        iceさんの読後のレビューを楽しみにしています!
        >> 続きを読む

        2012/05/08 by 月うさぎ


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