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解夏

4.5 4.5 (レビュー15件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 680 円
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2014年09月の課題図書

東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。

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    「解夏」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      さだまさしさんは読者の心を揺さぶるのが上手い。
      淡々と表現されているのに涙腺のスイッチが押されてしまう。
      歌や音楽を聴いてて心が動かされるように。

      いちばん好きだったのは解夏。失明する恐怖におびえる隆之。そこにたどり着いたとき痛みも無くなる。覚悟を決めて支えてくれる陽子が健気で頼もしい。サクラサクも良かった。
      登場する子供も魅力的だったが亡くなったり呆けたりする義父や父親がさらに魅力的に描かれてた。

      いままで読んださださんの作品では一押しかな。


      >> 続きを読む

      2019/06/11 by

      解夏」のレビュー

    • 評価: 4.0

      初のさだまさし小説。
      『解夏』『秋桜』
      『水底の村』『サクラサク』4つの短編集。

      まず驚かされたのがボキャブラリーの豊かさ。
      初めて聞く言い回しをいちいち調べるほど。
      それが嫌味にならないソフトな優しい文章だった。

      冷えた家族が父の痴呆をきっかけに
      各々が向き合う『サクラサク』と、
      農村に嫁いだフィリピン女性が差別を受けながらも
      家族に支えられる『秋桜』が印象に残る。
      どちらの作品も、父・舅の温かさと切なさが沁みる。

      全編通して、家族の在り方を想い、
      日本の情景を思い描く、心地の良い余韻深い作品。
      気持ちを安らかにしたい時にはオススメ。

      読後はどこかの田舎町へ家族旅行に行きたくなる。
      >> 続きを読む

      2019/01/28 by

      解夏」のレビュー

    • 評価: 4.0

      さだまさしさん、こんなに素敵で優しいお話を書かれるのですね。
      表題作の「解夏」は少し読みにくさを感じましたが、他の3編はいつの間にか読了していました。
      全編通じて感じたのは、時に襲そう試練の中の、穏やかな日常。

      *解夏
      主人公はベーチェット病という、次第に視力を奪われる病を発症。
      ベーチェットの発作と、失明は免れない恐怖。
      もうすぐ見えなくなるはずの自分の眼に、最後は何を見せたいのか考えます。

      子どもの頃に遊んだお寺の境内を回想、恋人に長崎の景色を案内したり、静かで穏やかな日々。
      心の中は不安だらけにも関わらず、恋人を思い婚約破棄。
      恋人も病気を知って婚約破棄されてもなお、主人公を支えようとします。
      病気には気がついていたけれど何も言わなかった母親。
      それぞれ思いやりに溢れていて、じわりときます。
      夏の暑さと長崎の美しさが印象的でした。

      *秋桜
      姑・喜久枝との軋轢に悩むアレーナ。
      喜久枝は夫を亡くした淋しさからくる苛立ちをアレーナにぶつけますが、夫は鈍感で。

      読みながら異国で家のしきたりに慣れようと懸命なアレーナにエールを送っていました。
      大好きな「サムライ」と舅・春夫が重なり、舅との愛情に満ちた別れにじーんときたり。
      今、アレーナが「サムライ」と感じような日本人はどのくらいいるのでしょうか。
      ラストとタイトルが繋がる姑とのやりとりにも涙が出てきました。

      *水底の村
      純一が十二歳になる春、住んでいる白鹿村の一部が多目的ダムの建設によって水没する、と決定。
      二十四年振りに開かれた同窓会をきっかけに、元恋人・敦子とその息子との交流が始まります。

      敦子が大変な思いで息子を育てたことはわかるのですが、一日も早く互いが親子と知り、これからは家族として過ごしてほしいという、もどかしい気持ちいっぱいでした。
      敦子と再会し、懐かしさと、やっと帰った実感が沸く純一。
      これから止まっていた時を刻んでいってほしいと願うラストです。

      *サクラサク
      父親の認知症を機に、家庭を顧みなかった主人公の家族再生物語。

      家族と寄り添うために会社の重役会議を蹴って父の思い出の地に向かうのですが、終始、なんだかすごく勝手な人だという印象でした。
      今まで家族に迷惑をかけていて、妻と冷え切った関係も、もとはと言えば主人公が不倫したから。
      そして家族のためにと、今度は会社でお世話になっている人たちに迷惑をかける。
      美談として纏めようとしていましたが、独りよがりなだけと思います。
      結局人って変わらないんだなと、希望ある未来を目指す家族とは裏腹な読後感となってしましました。
      >> 続きを読む

      2018/08/13 by

      解夏」のレビュー

    • これ課題図書じゃなかったら絶対に読まなかったであろう本なのですが、とってもよかった記憶が。「解夏」は特によかったです。

      >家族と寄り添うために会社の重役会議を蹴って父の思い出の地に向かうのですが、終始、なんだかすごく勝手な人だという印象でした。

      そうなんですよ!!!これも頭の隅に記憶にあって自分のレビュー読み返したら「上司中川との一連の流れの部分だけがどうしても私的に受け売れられない」「あの状態で無断欠勤とか…><」とありました笑。とっても良い本なだけに、この展開がもったいないですよね><!!!
      >> 続きを読む

      2018/08/21 by chao

    • chaoさん
      私も課題図書でなければ、手に取らなかった一冊です!
      映画化でタイトルのみ知っていましたが、まさか原作を読むことになるなんて。
      読書ログに感謝!

      >「上司中川との一連の流れの部分だけがどうしても私的に受け売れられない」「あの状態で無断欠勤とか…><」
      同意見です!!!!
      結局どこかに迷惑かけてるじゃん(-_-;)と思っちゃいました。
      上司に事情をちゃんと説明してほしかったです!
      >> 続きを読む

      2018/08/22 by あすか

    • 評価: 5.0

      さだまさしの短編集ですが、これがまた全編通して胸に熱く響き涙が止まりません。内容が余りにも凄すぎて書き様がありません。一人で読む事をお勧めします。それと、ティッシュもお忘れなく。こんなに、さだまさしが感動する、本を書くとは知らなかったです。

      2018/06/10 by

      解夏」のレビュー

    • 自分は昔、多分さだまさしさん原作だと思うのですが、「アントキノイノチ」を読んで号泣した記憶があります。

      自分もこんな感動的な作品を書かれるんだなあとも思いました(*^ω^*)
      >> 続きを読む

      2018/06/11 by 澄美空

    • 澄美空さん 「アントキノイノチ」を探して何時か読んでみたいと思います。やはり、さだまさしは只物では無いですね。それにしても、アントニオ猪木に似てますね。 >> 続きを読む

      2018/06/11 by rock-man

    • 評価: 5.0

      ・解夏
      「光が見えないものには暗闇は見えない.....」
      作品中盤に重い言葉がのしかかっている。

      個人的には五感の中で視覚を失うことが最も怖いと思っている。
      1人の老人の言葉は、主人公の考えを安定したものにかえていく、かわっていく。

      自分だったらこの心持ちで生きていくことができるのだろうかと、考えた。
      人は1人では生きてない。支え合う人、合える人の大切さを感じた。

      ・水底の村
      甘く切ない幼少時代の思い出とふるさとをベースとしたお話。
      ”「実態があるということと、実態がないということは全く違わない」”
      ”色不異空 空不異色 色即是空 空即是色”
      ”俺は俺、敦子は敦子”

      悩み迷った結果の一言。
      現実に真剣に向き合うストーリーが羨ましい気持ちと回避したい気持ち半分。

      ・サクラサク
      家族のためと仕事で一生懸命であることが、必ずしも通じないケースを最近良く耳にする。切ない現実。人と人が疎遠になりがちな現代社会。対話によるコミュニケーションやスキンシップが不足していることが原因で、巻き起こる悲劇。人として人に向き合っていく大切さを実感。
      >> 続きを読む

      2014/10/13 by

      解夏」のレビュー

    • もうすぐ読み終わります!
      どれも切ないけど、じーんとする話ですよね。

      2014/10/14 by ただひこ

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