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てにをは辞典

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者:
カテゴリー: 語彙
定価: 3,990 円

250名の作家の作品から語と語の結びつき60万例を採録。ひとつ上の文章表現をめざす「書く人」のための辞典。

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    「てにをは辞典」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

       「おまえ、て・に・を・はの使い方がおかしいぞ」
      先生や先輩からこんなことを言われたことありませ~ん? 小さい頃から、しょっちゅう指摘されていました、わたし。まあ、筆が速いし、あまり推敲もしないから仕方ない。原稿用紙五枚を超えないかぎり、全て頭のなかで作文する。それを万年筆で走り書きしながら、ワードにも打ち込み、活字で見た印象をたしかめたらそれで終わりですよ。
       でもね、辞書はよく引くんです。もう長いあいだ、季節の変わりめが来る毎に一冊ずつ買っているので、60冊はゆうにある。大体日本語か英語のものですよ。それに仏語がすこし混じっているくらい。ちょっと日頃使うやつを列挙していいですか?(読み飛ばして下さい)
       ・『角川必携国語辞典』(まず、これを引く)
       ・『大辞林』(次はこれ)
       ・『角川類語新辞典』(類語辞典はこれしかない!)
       ・『てにをは辞典』(今回紹介する辞書、けっこう便利)
       ・『岩波古語辞典』(日本の古典文学を眺めるときに)
       ・『熟語本位英和中辞典』(翻訳のプロも使う一冊)
       ・『小学館ランダムハウス英和大辞典』(これになかったら一時諦める)
       ・『ロングマン英和辞典』(ニュースなどを読むにはこれで十分、現代英語に対応)

       けどね、パソコンでちょろちょろっと調べるときもありますよ。筋トレにはなるけどメンドくさいからね。しかし、「てにをは」はすこし調べにくいんですよ、パソコンでは。だから紹介しようと思い立ちました。お高いけれど。
       その前に、辞書を読まれることってあります? 「オール読物」に筒井康隆さんの『現代語裏辞典』が掲載され、当時は辞書読み人口が微増していたと思いますが、まあ辞書を読むのは贅沢な行為ですね。たとえば、白川静さんの『常用字解』と中村明さんの『日本語 語感の辞典』、この二つは読んで退屈しませんよ。しかも役に立つから書棚の肥やしで終わらない。あとは、コリン・ウィルソンの……、いいやまた今度にしましょう。
       最後に、この『てにをは辞典』の使い方について。おもな使いみちは、しっくりくる組合せを探すときですね。一例を挙げると、

       あいぼう【相棒】 ▲を こしらえる。誘う。指名する。
                ▲に 依存する。選ぶ。
                ▼  信頼できる。頼りになる

       6ページの相棒を引くとこんな記述に出くわします。これは、「を」でつなぐなら、相棒をこしらえる。相棒を誘う。相棒を指名する。この三つの表現などが適切だということです。▼の方は、相棒に掛かる形容詞的表現を指し、信頼できる相棒。頼りになる相棒。こういう表現などが適切だということです。
       他にも色々な使いみちがあり、手元にあるとけっこう調法します。気がそそられた方は書店で手に取ってみてはどうかしら。
      >> 続きを読む

      2015/04/09 by

      てにをは辞典」のレビュー

    • 空耳よさん、コメントありがとうございます。
      「は」と「が」を正確に使い分けられる人はたぶんこの世にいません。英語のofやwithくらい難しいです。
      えーと、井上ひさしお気に入りの大野晋説をご存知でしょうか?
      「むかし、むかし、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に・・」
       この例文で説明すると、前半の主語には「が」、後半の主語には「は」が使われています。大野説では、「が」は未知のものに、「は」は既知のものに付くみたいです(最初に説明もなしに出てきたので未知扱いとしています)。
       もちろん、これで全て解決はしません。地の文ではこの傾向があるけれど、会話文では、未知と既知が錯綜して、この仮説が役に立たない。
       ご存知でしたら申し訳ないです。くどくて長い説明になりました。
      >> 続きを読む

      2015/04/10 by 素頓狂

    • 井上ひさしさんの中に出ていました、うっかり忘れていました(*/∇\*) 。
      定冠詞、不定冠詞の要領かなと思ったんですが。でも割り切れないときは迷います。
      >未知と既知が錯綜して、ナルホドです。
      流れを妨げなくて意味がとおれば、あとは自分の感じ方の問題でしょうか。
      こんなところが名文を読め と言うことかもしれないですね。
      >> 続きを読む

      2015/04/10 by 空耳よ


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