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一の悲劇

3.5 3.5 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 680 円
いいね! ooitee Tukiwami

    「一の悲劇」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 4.0


      夜の雨が道路を濡らし、人々は車内に息をひそめる。
      母の祈り。警察無線が告げるのは、最悪の結果だ。

      子供の笑顔は永遠に還ってこない。だが、犯人はさらうべき子供を取り違えていたのではないのか?

      暗い緊張に覆われた誘拐事件で幕を上げ、衝撃のトリックで終わる法月綸太郎の第5作目の長篇小説が「一の悲劇」だ。

      エラリー・クイーンの信奉者として有名な著者・法月綸太郎だが、サスペンス小説的な設定を多用するのも、彼の特徴のひとつだ。

      この本でも、秘密を抱えた男の視点から事件を物語ることによって、終始、張りつめたトーンが保たれている。
      だが、その語りの裏には、「頼子のために」で探偵という存在に絶望した法月綸太郎の彷徨が暗示されているように思われる。

      彼を待っていたのは、ここでも家族の悲劇、どこにもない「完全な人生」を犯罪という形で象徴的に埋め合わせようとする、"観念の暴走"としての事件だった。

      私とあいつの人生はなぜ違うのか? どうして私は満ち足りていないのか?
      ふときざした空虚感が次第に肥大化し、グロテスクな犯罪計画へと変貌してゆく。

      こんな人々の織り成す"地獄絵図"を前にして、綸太郎は立ちすくむ。
      探偵は、ここでいったい何ができるのか、と-------。

      >> 続きを読む

      2019/01/13 by

      一の悲劇」のレビュー

    • 評価: 4.0

      山倉が自分の子供が誘拐されたと妻から連絡を受けるが、それは誤認誘拐。
      誘拐されたのは息子の友達であり、しかも山倉は受け渡しに失敗してしまう。

      これはまだ序盤であり、そのあと犯人と思われる男が浮かぶが鉄壁のアリバイが。
      それは探偵の法月綸太郎と一緒にいたから。

      どう覆すのかは大きな見どころだが、視点が綸太郎ではなく山倉になっているのが大きなポイント。

      その上で出来上がる密室に、二転三転する犯人像。
      特に真犯人の驚きを明かすラストの衝撃。
      予想もしていなかったが、可能性を考えるとそれしかなという結論にたどり着いてしまう。
      >> 続きを読む

      2019/01/12 by

      一の悲劇」のレビュー


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