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木暮荘物語 (祥伝社文庫)

4.0 4.0 (レビュー7件)
著者: 三浦 しをん
定価: 648 円
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    「木暮荘物語 (祥伝社文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      小泉今日子さんが面白いと書評を書いていたので読んでみた。
      登場人物はけっこう普通じゃなく、変態的行動をする人もいるんだけど、読み進めるとなんだか憎めない人達ばかりで頑張れって応援したくなる。実はこういう人達は自分の身近にもいるんじゃないかと思えてきて可笑しかった。
      三浦しをんさんが好きだけど、これは再読したいとは思わないし、人にもオススメしない本。

      2017/01/08 by

      木暮荘物語 (祥伝社文庫)」のレビュー

    • 評価: 3.0

      入院本5冊目。

      「風が強く吹いている」が鮮烈すぎて、他を読んでいなかった三浦さん。
      作中の個性的な面々と、織り成すさまざまな出来事を、飽きさせず読ませるのはさすが。
      セックスを絡めずに書いたなら、もっと良かったのに。
      ?ん、セックスがそもそも重要な要素なのかな?

      救急病院は、もうすぐ退院で、リハビリ病院へ転院予定。
      救急病院の脳神経外科の24時間は、恐ろしく忙しい。
      これもまた経験。
      激務ゆえ、看護婦さんは若くないと務まりません。
      戦場のようなここを、数年、務め上げれば、きっと恐いものなしのキャリアを手に入れることができるのでしょう。
      >> 続きを読む

      2016/11/21 by

      木暮荘物語 (祥伝社文庫)」のレビュー

    • そうですね、しをんさんには珍しく性をテーマに描いてみたのではないでしょうか。
      しかも上品にではなく、あけすけな性。
      けれどそれが単なる肉欲ではなく、人との繋がりを思わせる、人の営みとして捉えられているのがこの小説の味ですね。
      慣れない事してるからなのか、面白いけど上手く描けている小説ではないのかも。
      >> 続きを読む

      2016/11/22 by 月うさぎ

    • 〉月うさぎさん
      コメントありがとうございます。
      確かにアッケラカンとしたエロでしたね
      絶対に必要だと叫んでいるのに、気付けば人間を書いている、そんな。
      >> 続きを読む

      2016/11/22 by 課長代理

    • 評価: 4.0

      私が結婚するまで住んでいた実家の裏には今でも木造の古いアパートが建っている。
      1、2度しか行ったことはないが廊下は歩く度にギシギシ音を立てて木のドアを開ける時もギーッときしむような音を立ててたっけ。


      『木暮荘物語』の舞台、おんぼろ木暮荘と外見は重なるのだが、どんな人が住んでいるかは今もよくわからない。


      木暮荘には色んな人が住んでいる。

      大家の老人、木暮さん。花屋の店員の繭。女子大生の光子。サラリーマンの神崎。

      この物語はこの4人の他にも木暮荘と何らかの繋がりのある人が登場している。


      そして話しはそれぞれが性の問題を絡めながら人間同士の関わり、温もりについて書かれている。


      例えば大家の木暮さんは70過ぎの老人なんだけどセックスがしたくてたまらない、と思う。

      普通に考えると色ボケジジイとしか思えないが読んでいくうちになぜか猛烈に応援したくなるのだ。

      そこまでしてセックスしたいのか?と思うと滑稽で哀れだけど抱きしめたくなるような愛おしさも感じるような。


      この話しの登場人物はみんなその辺にいるようなキャラだけど、それぞれの人物の心情を垣間見ると何となくホッとしたり、自分に似通った部分を見つけて嬉しくなってついつい読み進んでしまうのだ。


      読み終えるとほっこりした気分になったり、登場人物のその後が気になったり、親しみが湧いてくるような本だった。


      人間がもっともっと好きになりそうなあったかさを感じる本だった。
      >> 続きを読む

      2016/02/11 by

      木暮荘物語 (祥伝社文庫)」のレビュー

    • >滑稽で哀れだけど抱きしめたくなるような愛おしさも感じるような。
      この描写力がしをんさんの魅力でしょうね。懐かしさや温かみを感じる小説でした。
      一見「屋根裏の散歩者」なんだけど、それもあえて狙ってハズしたんでしょう。
      >> 続きを読む

      2016/02/11 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん
      しおんさんの小説、初めて読んだんですが、確かになつかしいような、ホッとできるような小説でした。
      それぞれ、話しがつながってたのもしをんさんの意図を感じますね。
      >> 続きを読む

      2016/02/11 by kaori

    • 評価: 3.0

      小田急線のローカル駅世田谷代田駅徒歩5分の木造アパート、木暮荘。
      レトロというよりはおんぼろ。
      和める(手入れしてない)庭と、毛色不明な雑種犬・ジョンがついています。
      このアパートの住人と彼らに関わる人たちのエピソードを連ねた短篇集。
      ただしちょっと普通の世話物と違うんですよね。

      この短篇の収録順番には意図があります。
      各篇はそれぞれ主人公が違い、一話完結ですが、各話がつながっていて、
      しかし時系列が微妙にずれつつ語られていて、
      ああ、ここがあのエピソードに繋がるのねと、確かめながら読んでいく感じ。
      最初の話が時間的に古い訳ではなく、あとから過去が帰ってくるような。
      新しい章を読むと以前の章で出てきた脇役にすぎない人物、それまで外面的に理解していた人物が突如別人にみえてくるという少しずれたような妙な気分を醸し出します。
      (あ。ちょっとネタバレだったかな?)

      もう一つ特徴的なのは、この短篇集の特徴は「性」なんですね。
      あからさまな性欲、性行為、もあり結構下品に描かれています。
      多分意図的に。です。
      物語をきちんと読めば、庶民の性生活というだけではなく、
      性=生活=命=人とのつながり=生という連鎖的な描かれ方をしていることが見て取れるでしょう。

      どんな形にしろ、人の本音には人と繋がりたいという欲求があると。

      特に覗き魔のサラリーマンと覗かれている女子大生を描いた『穴』
      この「定点観測」というアイディアが、面白いです。
      これ単独では決して上手い小説だと思いませんが、
      若い女の生態を実に的確に描いていると思うんですよ。
      男性よ、こころして読みたまえ。

      【内容】
      『シンプリーヘブン』 坂田繭 26歳 木暮荘203号室の住人 花屋勤務
       彼と二人で睦む休日、突然元カレが「帰って」きた。
       3年前何も告げずに消えた写真家の瀬戸並木。
       何の連絡もなく、夢中になって写真を撮る旅をしていた男を、なぜ今でも待っていると思うんだ?
       あくまでも能天気で図々しい並木にイラつく繭。
       現在の彼伊藤との間に突然挟まれた奇妙な三角関係が、どこか心地よく感じ始めた時…
        
       という、まあわりとよくある作り話かと思ったら…。 
       並木のキャラクターがなんか、懐かしい。
       私が怒った時同じリアクションをした男を知っているからかもしれません。

      『心身』 木暮(101号室に住む大家さん) 70過ぎのじいさん。
       近所の自宅からこの古いアパートに一人暮らし中。
       友人の死をきっかけに、セックスをしたいという欲望にとりつかれる。
       このままで死ねない。と。

       「老人の性」という問題は近年真面目に検証されていますが、その先駆け的かつ直接的な作品。
        コミカルに描いているものの、死を意識した時の人間の生と性への執着を思うと、
        なにやら切ない気分にもなってくる。
        ここまでコメディにする必要があったのだろうかと思いますが、
        老年期の方の本音を聞いてみたい気がしました。
       

      『柱の実り』 美禰 近所の住人 犬のトリマー
        駅ホームの柱に水色の気になる突起物が。
        日々成長するそれが男根そっくりになるのを見守るうちに、
        これは自分にしか見えないのではないかと疑惑が生じた。
        困惑する美禰にそれが見えているという男が声をかけてきた。

        奇妙な話ながらどこか可愛らしさを感じさせる作品。
        怪しげで危ない前田がスタンダードプードルを可愛がっていたり。
        三浦しをんは女に優しいやくざが好きらしい。 

      『黒い飲み物』  佐伯 繭が働く花屋の女店主
        夫の淹れるコーヒーは最近「泥の味がする」

        花屋&喫茶店という店で、夫が喫茶店を、妻が花屋を営んでいる。
        二人は同意の上で子供を持たず、仲良く暮らしてきたはずだったが…。

        女の性欲は生殖に適齢もしくは危機になると異常に高まります。
        それは情や理性とは別に生物として運命づけられた人間に唯一残された本能かもしれません。
        あえてそれを無視した二人でしたが。

        陳腐なストーリーですが、無口な夫の浮気疑惑に悩む妻のダークな心の動きがリアルです。
        それと共に、作者も意識してかせずかわかりませんが、
        生殖適齢期を過ぎた女の焦燥と欠落感が表現されていると思いました。

      『穴』 神崎 木暮荘201号室の住人 サラリーマン
        自己の現状に不満でならない男がハマったのが「覗き」
        3人の男とやりまくる女子大生の生活を覗き始め、病みつきに…。

        観る側と見られる側の距離感の変化が興味深いです。
        最初は見下げ果てた女と物的扱いをしていたはずがだんだん見守る意識に変わっていきます。

        陰湿で変態的になるはずのこの手の作品。
        しかしそういう作品ならほかにあると言いたいのか、これはコメディになっていて
        悪質な覗き魔が加害者にならないところが奇妙というか何というか。  
        
      『ピース』  光子 102号室に住む女子大生
        尻軽、自堕落な女子大生がどうやってできあがったのか?
        痛々しいほどの女性にしかわからない心の傷。
        「穴」と繋がる対になった作品と考えられます。
        彼女にはもっと言ってあげたいことがあるんだけどなあ。
        三浦しをん自身が似たような(たしかこの時点で未婚でしたね?今は知らないですが)
        子供を産まない女なので、だからこれを書いたのでしょうが
        だからここまでしか書けなかったという気もして、惜しい。 

      『嘘の味』  並木 繭の元カレ & 虹子
        未練から繭の店をストーキングしていた並木に声をかけた女
        虹子は繭の店で毎週「シンプリーヘブン」という名のバラを買い求める常連客だった。
        並木の告白を聞いた虹子は自分の部屋を提供すると唐突な申し出をし
        奇妙でぎくしゃくとした共同生活が始まる。
        虹子は食べ物の味で人の「嘘」と「浮気」がわかるのだという。

      これは単行本化の際に、書き下ろされた物語らしいです。
      それを知ったからなのか、蛇足だったかなあとも思いました。
      並木君がでてきたのはいい、のですが…。
      う~~ん。
      私だったらこういう展開にはしないなあと、思ってしまったというか。
      まあ、わたしの勝手な想像の世界なんですけれど。
      「ピース」で終わった時と全然読後感が違うと思うんですよ。
      まあ、あとは好きずきですが。

      こういう短篇集は評価が難しいです。
      とびきりおもしろい訳ではない、巧い小説でもない。
      でもちょっと毛色が変わった不思議な読み心地があり、
      コメディっぽくありながら、重さや苦さも含んでいる。

      三浦しをんは、この小説をあえて「文学」にしないように書こうと思ったのではないでしょうか?
      エンタメでも文学でもない。私小説でもない。
      著者の言葉が透けて見えてきます。
      特に光子の存在には、特別なものが込められているようで。
      ここはもっと書けるだろうと、思う部分もありましたが。

      1篇だけ拾い読みして、つまらないと投げ出さない方がいい小説だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/05/24 by

      木暮荘物語 (祥伝社文庫)」のレビュー

    • わたしも最後の話は余計だった気がしました。
      並木をもう一度登場させたくて、無理くり付けたように感じられました。
      小説になる集合住宅はボロいほうがいいみたいですね。
      豪華マンションに暮らすオシャレセレブなみなさんの話とかって、鼻につきますもんね。
      >> 続きを読む

      2015/05/25 by jhm

    • jhmさんもそう思われましたか!
      並木が未練がましいのではなく、三浦しをんが並木に未練があるってことですね。
      木暮荘から繭が出て行ってしまってはこのアパートの将来がないではないか!
      物語が閉じてしまいます。

      1980年前後の小説では、生活感が無いのがいい。って風潮が広がりましたし、
      その後トレンディ・ドラマで、プチセレブ生活が一気に蔓延しましたね。
      一般大衆からすると絵空事すぎて、飽きたんじゃないかしら?
      今読んだらどう感じるんでしょう。
      >> 続きを読む

      2015/05/25 by 月うさぎ

    • 評価: 4.0

      オンボロアパート木暮荘に住む人々の、七編からなる短編集。
      すべての話に共通することは、性のこと。

      「柱の実り」
      駅のホームにある柱から水色の男根に似たものが生えてくる。

      この話は、読みながら笑ってしまう。
      自分とカタギには見えない男にしか見えていないかのような水色の謎の物体。
      その物体を見つけてからの動揺や行動が可笑しい。
      可笑しいだけでなく、苦しく切ない。

      「ピース」
      友達が親にも内緒に産んだ子供を押し付けられた子供を産めない女子大生。

      つかの間、母親代わりをすることにより芽生える母性。
      いつまでもこの子と暮らしたい。
      赤ちゃんの匂いやぬくもりを味わうことがなければ、赤ちゃんを産めない辛さをこれ程強く感じなかったのかもしれない。

      性とひととひとの繋がり。
      そういったことをクスリとさせながら物語る。
      読みやすい一冊。
      >> 続きを読む

      2015/05/04 by

      木暮荘物語 (祥伝社文庫)」のレビュー

    • 三浦しをんさんの作品は何作か読んでいて、独特の温かみとユーモアに惚れました。
      こちらの作品、図書館で見かけて気になっていながらも未読です。jhmさんのレビューを拝読して読んでみたくなりました。面白そうですね。 >> 続きを読む

      2015/05/06 by pechaca

    • pechacaさん
      コメントありがとうございます。

      クスッとさせながらじんわりくる感じでした。
      良かったら読んでみてください。
      >> 続きを読む

      2015/05/07 by jhm

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