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新撰組顛末記

4.5 4.5 (レビュー3件)
カテゴリー: 日本史
定価: 700 円

新選組の副長助勤となり、のちに二番組長を兼任した新八は、近藤勇らとともに池田屋へ斬り込んだ。新選組随一の遣い手として幾多の戦闘に加わり、十三人の大幹部のうち、ただ一人生き残った。北海道に渡り小樽に住んだ新八は、孫たちを相手に新選組の懐旧談を語り、記録に綴る晩年を送るが、大正二年(一九一三)三月から、『小樽新聞』記者の取材に応じて語った連載をまとめたのが本書である。近藤勇や土方歳三らとの交友、池田屋の乱闘、血の粛清など、幕末動乱の修羅場をくぐりぬけた者のみが知る生々しい証言が語られている。

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    「新撰組顛末記」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      新撰組の生き残りの永倉新八が、大正になり、七十代半ばになってから、残した回想録である。

      新撰組モノの小説と若干異なる印象を受けるところがいろいろあって面白かった。
      たとえば、永倉をはじめとした新撰組の隊士の多くは、どうも尊王攘夷のつもりでそもそも新撰組に参加し、ずっとそのつもりでいたようであることである。
      それほど幕府に殉じるというつもりがはじめからあったわけでもなかったようである。
      そうしたら、いつの間にか、そのつど目の前に任務に一生懸命誠実に取り組んでいるうちに、完全に幕府側ということになり、会津と一体化していって、時勢の変化の中で賊軍ということになってしまったようである。
      永倉自身よくわからないまま、漠然とした考えで、なんだかよくわからないが新撰組のために命を張るというつもりで尽しているうちに、ああいう時の流れになったようである。

      また、永倉のこの回想録を読んでいてとても興味深かったのは、芹沢鴨のことを高く評価してとても惜しんでいたことである。
      だいたい世の新撰組モノの小説では、芹沢は近藤に倒されるなんだか脇役めいた扱いなのだけれど、永倉によれば欠点も含めてなかなか興味深い人物だったようである。
      真木和泉や平野國臣についても、新撰組からすれば敵であるのに、その立派な態度に感心しその死を惜しんでいるあたりに、永倉や新撰組隊士たちの懐の広さや純情さを感じた。
      ラストの方では、雲井龍雄も登場し、とても興味深かった。

      それにしても、結局、大正頃まで生き残った新撰組隊士は、永倉新八と斎藤一と尾形俊太郎ぐらいだったのだろうか。
      永倉のみまとまった回想を残してくれた点で、本当に貴重な一冊と思う。
      生き死にの不思議さを思うのと同時に、永倉の場合最後まで生きることができる限りは生き残ろうとし闘い続けた、その姿勢や意志が、やっぱり長寿の秘訣だったのかもなぁと思われた。
      >> 続きを読む

      2016/07/28 by

      新撰組顛末記」のレビュー

    • 評価: 3.0

       新撰組の生き残りで
      かつ、隊士の中でも随一の剣の腕前といわれた永倉新八が、
      『小樽新聞』の記者の取材に応じて語った連載を
      まとめたものです。
       
       実際に近藤勇や土方歳三と一緒に闘い
      激動の時代を生き抜いた人物の
      生の体験談ということで、
      第一級の歴史資料ともいえるのですが
      純粋に読み物としても面白いです。
       
       だいぶ お年を召されてからのインタビューということで
      勘違いや記憶違い、記憶の抜けなどもあるのでしょうが、
      新撰組や幕末が好きな方なら
      かなり楽しめる内容だと思います。
      >> 続きを読む

      2016/05/21 by

      新撰組顛末記」のレビュー

    • 評価: 5.0

      新撰組に実際にいた永倉新八が書いたものです。
      伝えられてきた話は変化してくることが多いですが、この本に書いてある内容は本当に幕末の情景が生なましくわかり、新鮮であり現実味が非常にあります。
      内容は少し難しいものとなっていますが(当時高校生だったもので・・)、もう一度読んでみるとさらに深く理解ができると思うので、また読んでみたいと思います。

      2015/06/05 by

      新撰組顛末記」のレビュー

    • そんな書の存在も知らなかったです!!すごい。

      2015/06/05 by fraiseyui


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