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ちくま*日本文学

4.5 4.5 (レビュー1件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 924 円
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    「ちくま*日本文学」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

       iceさんの織田作之助のレビューでも思ったんですが、書名を「ちくま日本文学」って表示されても、いったい何のことか分かりませんよね。

       芥川賞候補作になった「風と光と夢」以外、中島敦の代表作がほぼ収録されているといっていいと思います。ただ、彼の場合、1942年2月に「山月記」と「文字禍」で文壇にデビュー、その年の上半期の芥川賞候補に挙げられて、12月にはもう死んでしまいますので、代表作も何も、残された作品自体ごく僅かなものですが。

       一番のお勧めは、巻頭の「名人伝」
       天下第一の弓の名人を目指す紀昌に、師の飛衞は瞬きしないことを学ぶよう教えます。2年にわたる修業の結果、夜、熟睡している間にも眼を見開いたままとなり、ついに睫毛と睫毛との間に小さな蜘蛛が巣をかけるに及びます。
       次の修業は視ること。「小を視ること大のごとく、微を視ること著のごとくなったならば来たって我に告げよ」。紀昌は一匹の虱を髪の毛にぶらさげ、見詰め続けます。3年ほど見詰め続けたある日、気がつけば虱は馬ほどの大きさに見え、これを射ると、矢は虱の心臓を貫き、繋いだ毛さえ切れません。
       飛衞から学ぶことがなくなった紀昌は、さらなる修業をめざして、霍山の頂に甘蠅老師という名人を訪ねます。

       一通りできるようじゃな、と老人が穏やかな微笑を含んで言う。だが、それは所詮射之射というもの、好漢未だ不射之射を知らぬと見える。

       読後には、それこそ名人の至芸を見せていただきましたという満足感のみ残ります。やや重苦しい印象を残す「山月記」よりも、ぼくはこちらが好きです。
      >> 続きを読む

      2013/06/27 by

      ちくま*日本文学」のレビュー

    • >書名を「ちくま日本文学」って表示されても、いったい何のことか分かりませんよね。
      確かにまったくわかりませんでした(笑)

      語り継がれていく作品は素晴らしいものばかりなので私もぜひ読んでみたいですね
      >> 続きを読む

      2013/06/27 by ちあき

    • > iceさんの織田作之助のレビューでも思ったんですが、書名を「ちくま日本文学」って表示されても、いったい何のことか分かりませんよね。

      ご指摘いただいて始めて気付きました...(笑)

      中島敦さん、聞いたこともなかったのですが面白そうですね♪
      >> 続きを読む

      2013/06/27 by ice


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