こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

泥酔懺悔

3.0 3.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 評論、エッセイ、随筆
定価: 1,575 円
いいね!

    「泥酔懺悔」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 3.0

      泥酔せずともお酒を飲めば酔っ払う。
      酒席は飲める人には楽しく、下戸には時に不可解。
      お酒を介した様々な光景を女性の書き手が綴った連作エッセイ集。

      『Webちくま』二〇一一年九月~二〇一二年四月まで連鎖されていた、同じタイトルのエッセイをまとめたもの。
      すべて女性の書き手による、お酒にまつわるエッセイばかりです。

      あまり僕はこういった複数の方の作品が収められて一冊の本の体を為しているものを好まず、今まで読んだことはなかったのですが、『泥酔懺悔』というタイトルと、贔屓の山崎ナオコーラさんのエッセイもあるようでしたので初挑戦でした。
      それから、今まで読んだ経験がない相性のいい作家さんと出会えるかもしれないという期待も込めて。

      結論から言わせていただくと、「う~ん、ちょっとね」という感じです。
      お酒にまつわるエッセイ集ということで気軽に読めばいいと思っていて、書き手の方々も気軽に自分の酒席での失敗談をおもしろおかしく、それこそプロの文筆家らしく文章にしてくださっているのだと思っていました。
      その分、期待外れ。
      なんか堅苦しいし、かっこつけすぎ。
      ラインナップから、このあたりの書き手さんが書く文章が面白くないはずがないと思い、ふと思い当ったんのですが、問題はテーマの"お酒"にあるのではないかと。
      これが"旅行"とか"育児"とか、もっと彼女たちの本音に近しいテーマだったらおもしろかったのかもしれません。
      男女で差別するわけじゃないですが、やっぱりまだ酒文化は男のものだな、と思ってしまいました。
      酒の失敗譚を書かせたら右に出るものなし、という男性作家さんは結構いますよね。
      その差かもしれないと、思いました。
      無意識にどこかにある"お酒"に対するアウェー感を、読み手が敏感に感じ取ってしまう。
      失敗の原因はテーマ選びだったかも。

      それでも、やっぱりナオコーラだけは、ストンとおちました。
      『ひとりでお酒を飲む理由』。
      ナオコーラがひとりでお酒を飲むのを好むのは、

      さて、なぜ私がバーでギムレットを飲んでいるかというと、こういうわけである。
      ひとりで、重いドアを開けたい。
      そして、自分でお金を払いたい。

      とにかくひとりが好きだという、赤裸々な告白。
      文章のテンポもいつも通り、さらっと書いているようで読者にむかってのサービス精神旺盛な、実に平らかな文章。
      最近の自分の結婚観から、小学校以来ずっと地味だった自分の内面をよくこの少ないページ数のなかできれいにまとめあげたものだと感心しました。

      結婚しなくていい。
      金は自分で稼ぐし、自分の食事や飲み代は自分で払いたい。
      旅行は自分で手配したいし、バーのドアは自分で開けたい。
      連帯を賛美する風潮の中、世間と逆行する生き方になっても構わない。
      それが自分なのだ。自己認識を改めた。

      あくまでも気取らない内面の吐露に、ニヤリ。
      ナオコーラを好もしく思えるのは、孤高を気取るかと思いきや、同時に弱さもさらけ出して見せてくれるところ。
      ひとりで平気、ひとりが好きと繰り返すくせに、バーにひとり入った女性をバーテンは、ほかの酔客はどう見ているか、どう思われるのかがすごく気がかりと続きます。
      そして、本から得た知識で武装して、初めてカウンターに肘をついて、訳知り顔で「ギムレットを」とオーダーする。
      そこまで書いてくれるから好もしい。

      この本を読んでの収穫は、やっぱりナオコーラは好きだなあ、という再認識を得られたことがひとつ。
      もうひとつは、直木賞をとったみたいだけど西加奈子さんの本は、きっと僕には合わないから読むことはないだろうな、という結論を得たことでした。
      >> 続きを読む

      2015/01/27 by

      泥酔懺悔」のレビュー

    • >空耳よさん
      いつも、コメント、ありがとうございます。
      僕はお酒が飲めます(笑)。
      20代から30代中ごろにかけて、生涯の飲酒量の約90%は飲んでしまった感があります。失敗も数多かったです。
      今は控えめ、飲んでも月に2回くらいですか、お客様とどうしてもという時。
      日本酒好きで銘柄でメニューが置いてあるお店にいくと、嬉しくなります。
      「ほー○○(地酒の銘柄)あるんだ…」なんてつぶやいて、通ぶるのも好きです(笑)。
      お酒を飲めなくて損だと思うことは、理性をずっと保ち続けているので、嫌な気持ちを一時でも忘れられないところ。
      もう一点は、美味しい肴を食べられないこと!これは重要です。
      新鮮な生ガキを食べて、美味しい日本酒で流す…磯の香り、うまみが倍増し、とんでもない経験ができますよ!飲めなくても、一回は挑戦してもらいたいものです。
      >> 続きを読む

      2015/01/29 by 課長代理

    • >あすかさん
      いつも、コメントありがとうございます。
      記憶を無くす、粗相をするなど、お酒の失敗は僕の場合、両の手では数えきれません(笑)。
      いちど、社員パーティの席上で泥酔し、経営陣の円卓に乗り込み、滔々と文句を垂れていたことがあるそうです(記憶が無いので伝聞です…)。
      翌日、社長室に呼び出され、無礼講にもほどがあると、厳重注意を受けました。
      また、前日にくちあたりのいい泡盛を、いい具合に飲み過ぎ、社員全員のそろった朝礼で貧血で倒れ、救急車が呼ばれたこともあります(笑)。
      酒は飲んでも飲まれるな、とはよく言ったものですが、泥酔して酔っぱらうが故に酒アリです!若いうちは失敗を怖れず、泥酔への道をひた走ってもらいたいものです!
      >> 続きを読む

      2015/01/29 by 課長代理

    • 評価: 3.0

      まあ泥酔というのは、どのくらいのことを・・・と言うのはあるのだが、まあ、お酒にはいろいろありますね。
      果たして、懺悔というところまで行くのは、どのくらいの割合なんだろう。
      飲んでも飲まれるなとは、いい古された言い方かもしれないが、そこに尽きるんだろうな。
      タイトルほどではなくて、まあ、お酒にまつわるエッセイ集といったあたり。

      2014/08/10 by

      泥酔懺悔」のレビュー

    • 私も、おんなじです^^;

      2014/08/10 by けんとまん

    • 飲まれて初めて、恐ろしさに気付くということもありますけどね(笑)。学生の頃とか振り返ると恥ずかしい思い出がいっぱいです・・・ >> 続きを読む

      2014/08/10 by ただひこ


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    デイスイザンゲ
    でいすいざんげ

    泥酔懺悔 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本