こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ペナンブラ氏の24時間書店

3.0 3.0 (レビュー1件)
著者: ロビン・スローン
定価: 2,052 円
この書籍に関連するページ
第12回 本屋大賞 / 翻訳小説部門3位
いいね!

    「ペナンブラ氏の24時間書店」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 3.0

      【とてつもない古書vsコンピュータ……かな?】
       面白い作品でしたが、ちょっとレビューが書きにくいなぁ。
       やってみましょうか。

       主人公のクレイは大学を卒業した後に就職したベーグル店が倒産しちゃったこともあり、現在失業中。
       かつての友人達はそれぞれ成功しているというのに……。
       今日も今日とて、あんまりやる気出してないんですが、取りあえず就職先を探してます。

       そんな時、ふと目に止まったのは「ペナンンブラの24時間書店」という本屋さんに張り出されていた求人ポスター。
       別にそこに就職するつもりも無かったのだけれど、何気に店を覗いたら、即決!
       君は明日からこの店の店員だ。

       その店は高い天井まで届くような書架がずらっと並んだ細長い店でした。
       手前には売り物の本が並んでいるんだけれど、品揃えは店主のペナンブラ氏の趣味に偏りすぎていて、売れ筋の本があまり無いんですよね。
       店の奥は、クレイが「奥地蔵書」と名付けたエリアで、ここは会員に対する貸し出し専用の本が収められています。
       この店はペナンブラ氏も含めて3交代制で店員が入れ替わるのですが、クレイは夜から翌朝までの深夜の店員を任されます。

       と言っても、ろくに客なんて来ないんですよね。
       仕方ないので、販促のために勝手にクーポンをネット上に流したり、色々な仕掛けをします。
       そんな時にクーポンに釣られてふらっと入ってきたのが、BAM!と書いてある真っ赤なTシャツを着た、かなり可愛い女の子のキャットでした。
       彼女、頭脳明晰でグーグルの社員なんだね~。
       クレイは上手いことやってキャットと良い仲になります。
       でも、キャットはいつも同じ真っ赤なBAM!のTシャツを着ているんだよね。
       ここから考えられることは……
       ①いつも同じTシャツを着ていて着替えない、②同じTシャツを何枚も持っている、③彼女はマンガのキャラクターである……

       で、「奥地蔵書」の方なんですが、時々会員がやってきて、「○○の本だ!」と熱狂的に次に借りたい本を叫んだりします。
       一応、蔵書は全てコンピュータ管理されているので、その書名を打ち込み、収めてある場所を確認すると、クレイは天井にも届こうかという梯子を登って本を取りにいくわけですね。

       とある時、ペナンブラ氏からは禁止されていたのですが、つい「奥地蔵書」の本を見てしまったのです。
       何と、全ての本が暗号で書かれているではないですか。
       これは一体どういうこと?

       クレイは、この書店全体を3Dデータに落とし、会員がどんな順番でどの本を借りたのかを打ち込み始めます。
       最初はよく分からなかったのですが、キャットの力も借りてデータ量を増やしたところ……とある物が見えてきたのです(あ~、びっくりした!)。
       それをペナンンブラ氏に見せたところ、「お前さんは謎を解いてしまったというのか!」と驚かれます。

       どうやら、ペナンブラ氏は、とある本にまつわる怪しげな結社の一員で、このおかしな24時間書店もその結社の絡みで営業されているようなんですね。
       細かい点ははしょりますが、その結社の目的とは、非常に古い本に埋め込まれている暗号を解読することだったんです。
       結社自体、長い長い歴史を持った組織だったのですね。
       ただし、現在のリーダーは、その本が書かれた当時に使えた技術のみを使って暗号を解くことを墨守しており、コンピュータを使うなどは絶対に認めようとしないのです。

       でも、ペナンブラ氏は、方法などどうでも良い、暗号を解読することこそが重要なのだという立場であり、クレイやキャット、クレイの友人の富豪のニールらの力を借りて、暗号のコンピュータ解析に乗り出します。
       ええ、グーグルの総力を挙げての暗号解読です。
       果たして暗号は解けるのか?
       
       というのが本書の粗筋です。
       文体は非常に軽く、ちょっと軽すぎない? ちゃらくない?とすら感じる位。
       ユーモラスではありますが、実はあまり好きな文体では無いんだなぁこれが。
       ストーリーの方も、読む前は不思議な古書店のお話かなぁと思っていたのですが、実はコンピュータが前面に出た、上記のようなお話でした。
       ちょっと予想外だったこともあり、最初は読書のペースも上がらなかったのですが、これはこれと割り切って読み出したら、それなりに面白かったですよ。
      そういう作品なのだと踏まえてお読みになると、楽しめるんじゃないかな~。
      >> 続きを読む

      2019/06/28 by

      ペナンブラ氏の24時間書店」のレビュー


    最近この本を本棚に追加した会員

    9人が本棚に追加しています。

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ペナンブラ氏の24時間書店 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本