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月の山脈と世界の終わり〈下〉 (大英帝国蒸気奇譚3) (創元海外SF叢書)

3.0 3.0 (レビュー1件)
著者: マーク・ホダー
定価: 2,160 円
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    「月の山脈と世界の終わり〈下〉 (大英帝国蒸気奇譚3) (創元海外SF叢書)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      【え゛~、そう落としますか!?】
       『大英帝国蒸気奇譚』第三作目の下巻に入りました。
       アフリカで『ナーガの目』という不思議な力を持つ黒いダイヤモンドの探索を続け、その在処と思われる月の山脈に向かうバートン一行は、苦難の連続でかなりぼろぼろの状態になっています。
       他方で、何故か未来にタイムトラベルさせられてしまったバートンも、徐々に記憶を取り戻しつつあり、過去の時代にアフリカで『ナーガの目』を探したのと同じ場所に到達しつつあるのでした。

       こうして、並行して語られた二つのストーリーが結びつき、全ての謎が解明されるというわけなのですが……この結末で良いの?
       おかしなスチーム・パンク世界が生まれてしまったのも、第一作に登場した『バネ足ジャック』が過去を変えてしまったためで、そんな間違った歴史を修正するために捨て身の作戦に出るバートン達なのですが、それなのに、あぁそれなのに。
       ネタばれになりますので、結末は書きませんが、何とまぁ!

       さて、スチーム・パンク物ですので、第一作、第二作は伝統に忠実に、大都会ロンドンを舞台にして展開されたわけですが、本作は、そのほとんどの舞台がアフリカになります。
       ジャングルなどの過酷な自然、マラリヤなどの病気に苦しみながらも、そんな中にスチーム・パンク世界を持ち込んでいるわけですが、この点はどうかなぁ。
       植物や動物を改造したおぞましい機械(?)を登場させるなど、それなりに雰囲気作りにも意を払っているのは分かるのですが、個人的にはやはりスチーム・パンク物はロンドンなどの大都会を舞台にした方が似合うと思うのですよね。

       本作をもって三部作は完結するのですが、やや救いのないような終わり方をしてしまいます。
       これで良いのかなぁと思いつつ巻末解説を読んだところ、「マイ・ハット!」(これは、作中でアルジャーノン・スウィンバーンがよく口にする「なんと!」という意味の口癖です)、既に第二期が書かれているのだそうです。

       第二期は、これまでの三部作とは全く違う歴史をおなじみのメンバーが辿っていく作品になっているそうで、そうなると、おやおやこれはもしかしたらと思わざるを得ません。
       つまり、第一期のこの三部作の終わり方にはやや疑問が残るのですが、もしかして第二期以降の作品でそれらをさらに統合するような結末を用意しているんじゃないでしょうねぇと勘ぐりたくなってきます。

       さあ、その辺りはどうなんでしょうか?
       巻末解説ではそこまでは明らかにされていませんので、これはまた第二期を読まなければいけないかな?
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      2019/11/09 by

      月の山脈と世界の終わり〈下〉 (大英帝国蒸気奇譚3) (創元海外SF叢書)」のレビュー


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