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消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿 (ミステリ・フロンティア)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 翔田 寛
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    • 評価: 4.0


      今回読了した翔田寛の「消えた山高帽子」は、「チャールズ・ワーグマンの事件簿」という副題が示すように、実在した外国人ジャーナリストを探偵役に起用した、正統派の謎解きの連作ミステリだ。

      画家のチャールズ・ワーグマンは、絵入り週刊誌「イラストレイテッド・ロンドン・ニュース」の特派員として来日、生麦事件をはじめとして幕末から明治に至る日本の動乱を海外へ伝えた人物として有名だ。
      横浜の外国人居留地に住み、日本初の風刺漫画雑誌「ジャパン・パンチ」を創刊したことでも知られている。

      この作品では、そんな彼が、明治六年(1873年)に出会った五つの事件が描かれる。
      外国人の幽霊が目撃される「坂の上のゴースト」、イギリス人の吝嗇漢が腹に剣を突き立てた姿で発見される「ジェントルマン・ハラキリ事件」、歌舞伎役者とともに訪れた素人芝居の会場で、三つの山高帽子が紛失する「消えた山高帽子」、陸蒸気の警笛がきっかけとなって、女の悲しい過去が暴かれる「神無月のララバイ」、教会で不可解な密室殺人事件が発生する「ウェンズデーの悪魔」。

      真実を見抜いたワーグマンが、まず事態を収める形の新聞記事を書き、その後に隠された真相が明かされるという基本パターンは、坂口安吾の有名な探偵小説「明治開化 安吾捕物帳」によく似ている。

      鋭い洞察力を発揮してワーグマンが解明してみせる事件の謎は、どれも意外性に満ちたものばかりだ。

      そして、ほとんどの描写が、真相への手掛かりとなっているため、作品によっては駒を動かす著者の手つきが窺えるものもあるが、これはフェアプレー精神の発露であるから、むしろ好感が持てるんですね。

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      2018/11/28 by

      消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿 (ミステリ・フロンティア)」のレビュー


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