こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

建築屍材

3.5 3.5 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,995 円
いいね!

    「建築屍材」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      第11回鮎川哲也賞受賞作、門前典之の「建築屍材」を読了。

      ビルの建築現場に侵入したホームレスが、三体のバラバラ死体を目撃するが、警察の徹底した捜査にもかかわらず、死体は現場から見つかることはなかった。

      行方不明となった家族の元には、切断された指が郵送されてくる。
      さらに、現場に侵入した不審人物の姿も目撃されるが、三人の証人の目の前で消失してしまったという。

      施工図製作の仕事をしている蜘蛛手が、三人の話に興味を持ち、相次ぐ消失事件の謎解きに取り組む姿勢を見せるが、しかし、奇怪な事件はさらに続くのだった。

      建築中のビルを舞台に跋扈する殺人者の狙いとは-------。

      建築中のビルの工事現場という魅力的な舞台を用意した点が、まず素晴らしい。
      このビルの工事現場に、屍体の各部位がナンバリングされて並んでいたのに密室状態で、それが消失したという、このとんでもない小説では、殺人者と屍体処分者の分離を通じて、動機の問題と屍体の"もの"性が、別個の意味を担っているんですね。

      建築現場だからこそ成立するトリックでなければ、ここで用いる意味がない。
      というわけで、自分に縛りを課した上で、ネタを披露しているのは、素晴らしいと思う。
      生乾きのセメントの上に残された足跡の謎などは、その典型ですね。

      そして、この小説の冒頭に、現場の図面が重ねて透かし見られるように添付されており、そこにも手掛かりが含まれているという趣向の徹底には恐れ入りますね。

      >> 続きを読む

      2018/07/20 by

      建築屍材」のレビュー

    • 評価: 3.0

      新人のデビュー作という事だが、鮎川哲也賞受賞作なので本格もの。

      どうやら作者の方は建築関係の方らしく、どうりで専門的な蘊蓄が非常に多い話になっている。

      舞台は建築中のビル。
      そこに入り込んだ浮浪者が発見した3人のバラバラ死体。
      後に消失するという奇怪さで、その死体の行方と続く連続殺人の犯人を追う。

      この他にもセメントの足跡や、ダイイングメッセージなど、盛り込み過ぎなほど謎がある。
      捌き方が上手いとは言えないが、謎には一応決着はつく。

      そして冒頭に展開図が載せてあるのだが、それすらもラストに意味があると分かり、バラバラになった死体の行方の顛末も含めてよく練られている。
      >> 続きを読む

      2018/07/11 by

      建築屍材」のレビュー


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ケンチクシザイ
    けんちくしざい

    建築屍材 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    できる人の人生のルール The Rules of Life

    最近チェックした本