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歯と爪 (創元推理文庫 163-2)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: ビル S.バリンジャー
カテゴリー: 小説、物語
定価: 777 円
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    「歯と爪 (創元推理文庫 163-2)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      【一筋縄ではいかない】
       「彼の名はリュウ。まず第一に、ある殺人犯人に対して復讐をなしとげた。第二に自分も殺人を犯した。そして第三に、その謀略工作の中で自分も殺されたのである……。」
       これは、本書の冒頭に語られる言葉です。
       最後まで読んで頂ければお分かりになりますが、この言葉に嘘はありません。

       本書は、殺人事件で起訴されているとある男の法廷シーンと、冒頭で語られたリュウの物語とが交互に描かれていきます。
       殺人事件の法廷の方は、どうやら被害者の完全な死体が発見されていないという事件のようです。
       それでも検事は、様々な証拠を積み重ね、完全な死体は発見されていないけれど、被告人が殺したことに間違いないという立証を完成させようとしつつあります。

       他方のリュウの物語は、奇術師をやっていたリュウが、ある偶然から非常に美しい女性を助けることになり、以後、その女性と結婚して二人でマジックのステージを務めるようになり、人気も博するのですが、その女性にはある秘密があったという物語です。

       冒頭に書かれているように、この女性、実はその内に殺されてしまうのです。
       警察は自殺か事故死ではないかと考えるのですが、リュウは殺されたに違いないと考えます。
       とは言え、殺したと思われる犯人らしき男とは電話で一度話しただけで、どんな男なのかさっぱり分からないのですが。

       そして、冒頭に書かれているとおり、リュウは正体の分からない妻を殺害したと思われる者に対する復讐を誓うのですが……。

       この二つのストーリーは、最初はどうつながるのだろう?と思うのですが、徐々にその関係が明らかになっていき、最後には……。
       よく考えられたトリックです。

       この本の途中には、黄色いページが挟まれており、そこには「意外な結末が待っていますが、あなたはここで、おやめになることができますか?もしやめられたら代金をお返しします。封を切らずに直接小社までご持参(または郵送)の方には、代金をお返しします。」と書かれています。
       図書館で借りてきた本なので、この封は切られていますが、おそらく、ここから先のページが黄色い紙で封をされているのでしょう。
       これは、原作にもあった仕掛けのようですよ。

       バリンジャーの作品はこれで3冊目ですが、いずれも凝った、ひねりの効いたトリックが用意されていました。
       また、いずれの作品にも、「暗さ」が漂うのですね。
       これがバリンジャーの味かな?
      >> 続きを読む

      2019/06/24 by

      歯と爪 (創元推理文庫 163-2)」のレビュー


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