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孤島の鬼 (創元推理文庫)

4.3 4.3 (レビュー4件)
著者: 江戸川 乱歩
カテゴリー: 小説、物語
定価: 693 円
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    「孤島の鬼 (創元推理文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      江戸川乱歩の探偵小説ではあるものの、冒険小説の趣の方が強い作品。

      主人公の恋人が密室殺人で殺されるところから始まるものの、探偵役があろうことか序盤で、衆人環視の中で殺されてしまう。
      そこで、主人公が犯人と疑っていた諸戸が、第二の探偵役となるのだが、探偵役になると同時に、あっさりと事件の謎は解決されてしまう。
      つまり、推理パートは中盤に至るまでもなく、あっさりと終わってしまう。

      そしてそこから、裏にある恐るべき犯罪・・・恐らく、当時だから書けたネタに挑んでいくのであるが、ここからはもう冒険小説と言ったほうがいいかもしれない。
      ただ、冒険小説として面白いため、それでガッカリすることはないのだけれど。

      そして、この作品に妙味を添えているのが諸戸である。
      少年時代の体験のせいで、女性に嫌悪感を持つ、主人公ラブな紳士である。
      主人公そっちのけで、中盤からいい味を出しているのであるが、まさか最後まで持っていくとは。


      >> 続きを読む

      2015/09/24 by

      孤島の鬼 (創元推理文庫)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      怪奇小説といえば乱歩!
      無理のない文章というべきか、すらすら読めてしまう。
      何かが始まろうとしている謎めいた入り方がまた冒険的でワクワク感がたまらない。
      後半のシリアスな展開はおぞましいとも怖いともそれでいて切なく
      献身的な愛も異様ともいえる不気味な展開もはらはらドキドキでした。
      江戸川乱歩最高!!

      2015/08/01 by

      孤島の鬼 (創元推理文庫)」のレビュー

    • 評価: 4.0

       いやいやいや、大変面白うございました! さすが乱歩! と絶賛してしまうなー。
       もちろんミステリーです。
       2つの殺人事件が起きるのだけれど、1つ目は完全密室、2つ目は衆人観衆の下で行われる殺人事件。この真逆の殺人事件をテーマとしているところがさすがの巧さ!

       巻き込まれ型の主人公蓑浦は20代後半のおそらくイケメン。その彼の恋人である初代が何者かによって殺されたことから猟奇的な殺人事件に巻き込まれてしまう。復讐を誓う蓑浦に協力するのは2人の男子。
       ひとりは深山木。彼は天才的な探偵的頭脳を駆使してすぐに事件の真相にたどり着いてしまうのだけれど、犯人を蓑浦に告げることなく殺されてしまう。途方に暮れる蓑浦。その彼の前に救世主のように現れたのが、医学をたしなむ頼もしい諸戸。彼も初代の死に不信感を抱き独自に事件を調査しており、蓑浦とタッグを組んでこの難解で恐るべき事件の解決に挑んでゆく──。

       で、この作品の何と言っても特徴的なのが、メインキャラの一人である諸戸がゲイだということ。彼は蓑浦に激しくも切ない愛情を抱いていて、彼のためにこの殺人事件を解明しようとする。ま、最初の動機はそうだったのだけれど、次第に諸戸の生い立ちも絡んだとてつもない怒涛の展開へと発展してゆく……という、前半は明快なミステリーだったのに、舞台をとある孤島に移した後半は一気に猟奇的な冒険譚へと変貌。
       一粒で二度おいしいこのストーリー展開はさすが乱歩といった印象。

       ドロドロとした人間関係に、初代の意外な出生の秘密と謎めいた孤島の恐るべき秘密のダブルパンチ!もう秘密秘密のオンパレードでドキドキワクワクさせてくれます!
       プラスお宝探しという冒険譚も盛り込んで、まるでルパンシリーズを読んでいるようだわとしみじみ。
       実際作中にも出てくるけれど、ポーの作品をかなり意識しているようで。さらに前半部分の殺人実行犯などはクイーンのYの悲劇を連想してしまったしね(多分時代的には違うのだけど)。さまざまなミステリー作品を彷彿とさせながらも乱歩独特の世界観に仕上げているのはさすがの巧さ。

       蓑浦と諸戸の同性愛をベースにし、正統派ミステリーと幻想的猟奇的冒険譚がコラボした作品。
       ラストは大団円となるのだけれど、諸戸だけはとてつもなく哀愁というか寂寥感が漂って哀しすぎる。このゲイの諸戸の魅力が本作の成功の一端を担っているのではないかな。
       さすが江戸川乱歩。男性が描く同性愛の世界というのはなかなか珍しいと思うのだけれど、まったく嫌みなくストーリーに盛り込んだ手腕はさすがというか先見の明があるというか。ご自身はこの設定に渋っていたというエピソードもありますが。
       時代的に差別用語がふんだんに登場しますが、それもまた当時の哀しい認識というか偏見の名残でもあるのかなという印象持ちました。しかし、名作でありすぐれた作品であることに変わりはないなと思います。
      >> 続きを読む

      2013/02/02 by

      孤島の鬼 (創元推理文庫)」のレビュー

    • 小林(くん)という名字に憧れた少年時代・・・w

      2013/02/04 by makoto

    • > makoto さん

      >小林(くん)という名字に憧れた少年時代・・・w

      え?まじですか?
      自分はまだ小林少年に出会ってないのですよね…。
      読んだ明智モノにはなぜか小林クン登場してなくて(泣)
      早くお目にかかりたい^∇^
      >> 続きを読む

      2013/02/04 by sei

    • 評価: 5.0

      江戸川さんはすごい!
      実は江戸川乱歩の作品を読んだのは初めてです。
      有名な人なので読んでみようと思って読んだのですが、本当にすごくてびっくりしました。
      少し昔の言葉使いで書かれているので,最初は読みにくく感じましたが、
      慣れてしまえばどんどん物語に引き込まれていきます。
      不気味で怖くて、それでも先を知りたて一気に読んでしまいました。
      長い間親しまれている作品というのはやはり強いですね。 >> 続きを読む

      2012/06/22 by

      孤島の鬼 (創元推理文庫)」のレビュー

    • iceさん

      こんにちは!
      是非ぜひ読んでみてください。

      アイコンは変えようと思って、少しはずしていました^^
      >> 続きを読む

      2012/06/23 by sky

    • skyさん>
      アイコン!(笑)

      2012/06/24 by ice


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