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ずっとお城で暮らしてる

4.0 4.0 (レビュー5件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 693 円

あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている...。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。

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    「ずっとお城で暮らしてる」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      毎年参加してるホラーのウェブイベントで読んだ本。




      森に囲まれたお屋敷に住むブラックウッド家。
      今は姉・コニ―と妹・メリキャットと
      車椅子の伯父が3人で暮らしている
      6年前の砒素毒殺事件の容疑者にされた姉・コニ―を
      村人からの悪意から必死に守り
      また6年前の事件で車椅子になった
      ジュリアンおじさんを労ってるが
      すべての元凶はこの物語の主人公でもある………

      事件の後、過去の中から抜け出せないおじさんや
      メリキャットの躾もせず
      ただ流されるように生きてきて
      現実に目を背けてきたコニ―にも責任はあるのかもと思うけど
      事件の犯人にされたコニ―の精神的なものを考えると
      現実に目を背けてしまうのも仕方ないのかも

      従兄弟のチャールズが訪ねてきてから
      コニ―の意識がそのまま変わればまた違ったんだろうけど
      チャールズは金目当て
      変化を良しとしないメリキャットの憎悪も肥大する



      何て言うか…言い表せない読後感
      想像してたホラーとは違うけど
      これも怖い話の部類だろうなぁ
      考えてみたらメリキャットは
      とても18歳の女の子とは思えない幼さ
      でもそういう事なのね…
      それならやはり姉とは違う意味で
      村人から注目されるわ

      姉妹の依存度は高く
      結局この姉妹は
      閉ざされた世界で幸せに暮らしましたとさ。って
      なるんだろうなぁ
      でもなぁ~としか言いようがない

      暴走した村人の悪意もアレだけど
      病んでるメリキャットも半端ない
      最初から最後まで不穏な空気が流れている

      車椅子で認知症のおじさんと
      12歳のまま心の成長が止まって
      空想の世界を生きてる妹
      閉ざされた世界で一緒に暮らしてたら?





      『ずっとお城で暮らしてる』
      >> 続きを読む

      2021/07/26 by

      ずっとお城で暮らしてる」のレビュー

    • 評価: 3.0

      【人間の狂気】
       何とも神経を逆撫でする小説です。狂気から導かれる恐怖を描いています。
       このいや~な肌触り、どこかで読んだことが……と思いながら巻末解説を読んだら、あ!あの作家さんだったのか、と初めて気が付きました。
       シャーリィ・ジャクスンは、既に「くじ」という短編小説を読んでいたのですが、これまた何とも気味の悪い、恐ろしい話でした(「くじ」は長らく絶版でしたが、現在は、早川書房の異色作家短編集から、「くじ」というタイトルでシャーリィ・ジャクスンの短編集が出ています)。

       物語は、広い敷地に囲まれた古い大きなお屋敷が舞台です。
       このお屋敷には28歳になるコンスタンスと、まだ幼いメアリの姉妹、それに伯父のジュリアンの三人が生活しています。

       6年前、この屋敷で一家惨殺事件が発生したのです。この事件は、砂糖壺の中に砒素が入れられており、食事時にその砂糖を使った家族がみんな死亡したという事件でした。
       その当時、メアリはお仕置きを受けていて自室に閉じこめられていたため食卓にはいませんでした。伯父のジュリアンは砒素入りの砂糖を食べてしまったのですが、運良く命は助かったもののすっかり身体を悪くしてしまい、車椅子の生活になってしまっていますし、痴呆症もみられます。

       砒素を入れた疑いは、料理を作っていたコンスタンスにかけられたのですが、裁判の結果無罪となりました。
       真相は闇の中なのですが、近隣住民はそれ以来というもの、この姉妹と伯父を村八分のような状態にしてしまっていました。

       そんな中で、週に2回メアリが買い物のために街に出かけるだけで、ずっとひっそりと閉じこもった生活をしていたわけですが(コンスタンスは人を怖がって庭までしか出ようとしません)、ある時、甥がこの家にやってきます。甥は、こんな生活を続けていてはいけないと主張し、事件のことを本にしようとしている伯父に対して、もうこんな事件のことは忘れるように言い、みんなもっと普通の生活をすべきだと言います。
       メアリは、どこかおかしくなっている女の子です。魔法を信じ、こっそりと色んなおまじないをします。この家にやってきた甥のことも排斥しようとするのですが……

       と、こういったお話です。
       ある意味で、非常に不快感を伴う小説と言っても良いかもしれません。
       その不快感の中からわき上がってくる不気味さ、恐怖がこの小説の持ち味でしょう。
       もうちょっとひねってくれても良かったかなとも感じますが、まったくもって救いのないラストまで一直線です。
      >> 続きを読む

      2021/04/27 by

      ずっとお城で暮らしてる」のレビュー

    • 評価: 3.0

      得体の知れない気持ちの悪い話。
      一家惨殺された村の名家の生き残りの姉妹の、ささやかな生活。
      犯人と疑われて引籠る美しい姉と無垢な魂をもつ壊れかけた妹の世界は、親切を装った欲の塊の従兄弟の出現で一旦崩れ、猛烈な悪意に晒されて、より歪んだものに再構築される。
      頑なな排他は二人を魔女にし、村人は猛省するようで祟り神のような扱いにかえる。
      全般に薄ら暗い、不条理がはびこっているのだ。悪意の根本は、籠った者達の受け取り方にもある。けれど籠らなければ生きていけないこともある。秘密を抱いて。
      それを心から幸せと言う狂気が怖い。 >> 続きを読む

      2017/10/28 by

      ずっとお城で暮らしてる」のレビュー

    • 評価: 5.0

      私達が狂っているのか、あなた達が狂っているのか

      正解なんて、人間関係には存在しないんだなあと
      思った

      ホラー作家とは知らず、手に取って引き込まれた作品

      >> 続きを読む

      2016/09/29 by

      ずっとお城で暮らしてる」のレビュー

    • 評価: 5.0

      あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。
      他の家族が殺された屋敷で、姉のコニーと伯父のジュリアンと静かに暮らしている・・・。
      悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。
      しかし、従兄チャールズの来訪によってその美しくも閉じた世界に
      亀裂が入った時に起きる変化。

      女流作家が、今までの超自然的要素を排して描くものとは?

      すべての善人に読まれるべき、
      本の形をした怪物である 桜庭一樹(帯より)

      この著者の名前を聞くと『くじ』もしくは『山荘綺談(たたり)』が頭に浮かぶ方も
      多いと思いますが。
      この作品も怖いです。

      解説・帯を書いた桜庭一樹氏の文章にあるとおり。
      すべての人間の内に存在するであろう、ある感情を物凄く上手く描いています。
      >> 続きを読む

      2014/02/14 by

      ずっとお城で暮らしてる」のレビュー

    • ボクはお城に迎えに行くために生まれてきましたー♡

      2014/02/16 by makoto

    • 皆さま コメントありがとうございます
      iceさん 
      >人間の負の感情が引き起こすホラーなのですね
      そうなんですよ! 特に自分が善人と思って疑わない人間の怖さを堪能できます。
      chaoさん
      >「本の形をした怪物である」ってどんな本なの
      読者にある意味、襲いかかってくるといいますか。
      安全地帯に居る読み手にも、自分の中に無意識の内に存在するある感情を
      直視させてくれます。
      makotoさん
      ボクはお城に迎えに行くために生まれてきましたー♡
      さすがです(笑) ただ、お城に居るのは本当にお姫様かどうかは確認を(笑)
      >> 続きを読む

      2014/02/19 by きみやす


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