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永劫回帰 (創元推理文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: バリントン・J. ベイリー
定価: 503 円
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    「永劫回帰 (創元推理文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      SF小説を最近よく読んでいますが、それらの中でバリントン・J・ベイリーの「永劫回帰」が特に印象に残った作品ですね。

      このSF小説は、いわばサイバーパンク的なスペースオペラの作品で、それと同時に「存在と時間」という哲学的な難問をめぐる、一種の奇想の"思弁小説"でもあると思います。

      時は、未来世界、宇宙船を駆使して空間を流れる無頼の群れ。その一人である主人公は、重度の障害者に生まれ、シリコン・ボーンによって改造されたは半サイボーグだ。

      そして、存在形態も変えられてしまった。彼の宇宙船が、彼の生体を保護し、制御する、管制センターなのだ。

      つまり、彼そのものが宇宙船本体クローンの役割を、持っているのだ。そして、生体の改造と共に禁欲的な哲学が彼に植え付けられるが、やがて彼はそれを逸脱し、「時間」を超克したいというオブセッションに狂い始めるのだ。

      彼は性の回路を遮断して生きるが、誰もが自分のクローンを持ち、生身の死の体験すら楽しんでいるこの世界は、「セックス&デス」の快楽にただれているのだ。

      そこに、クローンを持たずセックスの快楽の果てに自死願望を満たそうとする女がいた。彼女も改造人間であり、二人の出会いによってこのスペースオペラの幕が開くのです。

      伝説の放浪惑星が姿を現わし、無法の宇宙船乗りたちが大挙してそこを目指します。それに対し「時間」の管理を独占せんとする政府は弾圧をもって、それに応えるのだった-------。

      この奇想の空間における活劇の中で、主人公の「存在するとは別の仕方で、あるいは存在することの彼方へ」という難問が試される時がくるのだ。


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      2018/01/10 by

      永劫回帰 (創元推理文庫)」のレビュー


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