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図書室の魔法 下 (創元SF文庫)

4.0 4.0 (レビュー3件)
著者: ジョー・ウォルトン
定価: 929 円
いいね! Tukiwami

    「図書室の魔法 下 (創元SF文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      【本が好きなすべてのひとのために】
       いやぁ、良かった! 素敵な本でした!
       下巻まで読了してようやくこの作品の魅力が分かりました。
       本が好きな方なら絶対に気に入る作品だと思います。
       大絶賛してしまいます!

       何よりも、モリやその友達ら本が大好きな人たちが素晴らしい。
       本に対する思い入れ、本を愛する気持ち、そんなものが切々と伝わってきます。

       ストーリーの方はというと、モリは読書会で色々な友達ができますが、その中にウィムというとてもきれいな年上の(と、言っても2歳上だけですが)男の子に惹かれます。
       だって、イケメンなんですもん。

       でも、ウィムには悪い噂が。
       まぁ、簡単に言えば、女たらしで、つきあっていたガールフレンドを妊娠させて捨てたみたいな話です。
       だから、みんなウィムには注意しろって。

       でも、色々話してみると、それは誤解だということが分かります。
       そして、ウィムも、少しだけですが、フェアリーを見ることができることも分かりました(モリが見せてあげたんですけれどね)。

       いやぁ、例によって生々しい日記体で書かれているのでちょっとドギマギするところもあります(だって、「ウィムのことを思ってマスターベーションしよう」とか平気で書いてるんですから)。
       でも、少女らしいと言えばそうです。

       ウィムもモリのことが好きになります。
       でも……もしかして、魔法の力でそうなったの?
       もしそうだとしたら、そんなのは本当のことじゃない!ってモリは悩みます。

       また、読み進んでいて、登場人物達の本が大好きという気持ちにどんどん引き込まれていきます。
       沢山の作品名、著者名が出てきて、読んだことがある作品だったりすると、もう、うれしくなっちゃいます(モリの感想にうなづいたり、そうかなぁと思ったり)。
       それ自体が大きな魅力です(ちなみに、巻末には本作に登場する作品のリストがあって、これは素晴らしい!)。

       そして、亡くなってしまった双子の妹モルやフェアリーたち、そして問題の母親との決着が描かれます。
       まぁ、ラストの部分は、こういう風にしない方が良かったんじゃないかなぁと思いましたが(もっと普通に終わっていく方が良かったような気もします)。

       とにかく! 本が好きだという方なら、モリや仲間達が本に入れあげている気持ちだけでも共感できるでしょうし、その気持ちが愛おしく感じられることでしょう。
       そういう意味で、本が好きな人なら、この作品はきっと気に入るのではないかと思いました。
       特に、SFやファンタジーが好きな方なら文句なしではないでしょうか?

       この作品の粗筋を書いても、おそらく魅力の半分も伝わらないように思います。
       興味を持たれた方は、是非、ご自身で一読されることをお勧めします。
       良い作品ですよ~。
      >> 続きを読む

      2019/04/14 by

      図書室の魔法 下 (創元SF文庫)」のレビュー

    • 本が好きな人なら、SFやファンタジーが好きな人なら文句なく、楽しめる小説だと思います。私もティプトリーはこの本をきっかけに読んだのだったかも。

      上巻と下巻の印象がガラリと変わったことがレビューで伝わりました。
      リアリティがあって良いですね。

      私は、部分的にはとても楽しかったのですが、
      あまりに女の子小説だったので、全体的にはちょっと共感できなかったかも。
      YAとしてならオススメです。

      >> 続きを読む

      2019/04/15 by 月うさぎ

    • ご指摘の通り、女の子の生々しい感じは私もちょっと苦手でしたが、とにかく本に関する愛情で読み切らせてしまう点には共感しました。
      >> 続きを読む

      2019/04/16 by ef177

    • 評価: 3.0

      あなたはフェアリーを信じますか?
      フェアリーは実在します!イギリス。特にウェールズには。
      そう言われて、はいそうですか。と受け入れられない人はこの小説に向かないかもしれません。
      フェアリーを何かの比喩に、死んでしまった双子の片割れも自己の半身の投影に、と読み替えることもできますが、
      魔術やフェアリーに関して本気で真剣に語る少女と同じ目線に立てないと、この日記の内容は読み続けるにちょっと辛いものがあります。
      SFを科学空想小説だと思っている人には厳しいです。
      私はファンタジーとSFは別だと考えている者なので、私もこの小説をSFとは呼べません。
      SF小説の話題はいっぱいでてくる小説でしたけれど。

      特に英国におけるフェアリーというのは、日本の妖怪のような存在ですが(幽霊はまた別物です)
      存在感がまるで違っていて、彼らは本気で信じたいと思っているのですよね。
      サンタクロースが実在しなくともフェアリーが実在しないなんてあり得ないのです。
      少なくとも日本人があの世と交信ができる霊能者を信じる程度には現代でもフェアリーは信じられている訳です。

      フェアリーを理解するのに最高なのはトールキンの「指輪物語」ですので、せめて映画を観ておきたいところです。

      これは日記形式だけれど、この小説のひな形は間違いなく、ヴォネガットの「猫のゆりかご」です。
      各章が細かく分断された主人公から見た事実の羅列であり
      その目を通してミステリアスにみえたり滑稽に見えたりする他者を眺める。
      虚実のあいまいな世界に迷い込みつつ謎が徐々に明らかになって……という構造です。

      中身はというと、孤独な魂と肉体には障害を持ち、母親との関係性が修復不可能なまでに破たんした15歳の少女モルにの再生と社会復帰の物語なのですが、
      下巻ではなんとも少女漫画的に彼女にとってご都合のよい世界が拓かれていきます。

      記憶にない位遠い昔に別れた父は同じSFフリークの趣味を持つ、お金は出すけど口は出さない、ひたすら優しい大人の男です。
      新しくつながりのできた父方の祖父は哲学を含む読書家で、広い心で温かい無償の愛を彼女に注いでくれる父性を思わせる彼女の味方。
      ようやくできた読書サークルの仲間の中では、金髪碧眼の『ユニコーンのような美貌の青年』があろうことか彼女を気に入りあっというまに恋仲になり、
      この男3人に囲まれて、ああ幸せな予感。
      という小説になっていたのです。

      半面女性は母親が世界を陥れようとたくらむ魔女!であることを筆頭に
      話は通じないし頭の悪い学友、お上品で不気味で心がない3人の伯母さまたち、形式的に仲良くしているふりをしつつ心では軽蔑を禁じ得ない気弱な少女とユダヤ教の少女とレズビアンの少女。
      といった面々をみても、女性に対しての冷たい目線にぶちあたって居心地が悪い感じがします。
      自分の少女時代の心の狭い悪い部分を見せられているような。

      何が哀しくてこの歳で、15歳の少女の性欲に満ち満ちた恋愛ごっこにお付き合いしなければならないのかとちょっと赤面してしまったりして。
      「長いキスだったが、少なくとも退屈はしなかった」とか。ちっともかわいくないし。
      (いや、未成熟なオタクの心はこういうのをカワイイと受け取るのかもね。くらいは想像つきますが)


      前半の鬱々イライラした展開が後半で変わるのは期待通りですが、
      それが「母という魔女」を魔術で倒して、男もできたし
      めでたしめでたし♪ 
      では、大人な自分には非常~~~に物足りなかったです。(#`Д´)ノ

      SFに関して語る主人公の言説は鮮やかで爽快。そこは全く文句ないです。
      特に「ハインラインはファシスト」発言に対する熱き反論には大拍手でした( ・∀・ノノ゙☆パチパチ

      「デューンー―砂の惑星」の言葉をおまじないに使うなんてのも粋です。
      『恐怖は心を殺す。恐怖は小さな死に等しい』

      巻末の引用作品リストにご興味があるかたはこちらの個人サイトが完璧です。
      http://d.hatena.ne.jp/akito0526/20140609/p1

      ああ!大事な事があります。
      耳にピアスの穴を空けたら魔力が奪われ、魔法が二度と使えなくなることは火を見るより明らかなんだそうな。
      フェアリーを見たい方は決してピアスをしないように!

      原題『AMONG OTHERS』とは、ひとりじゃない、という意味らしいです。
      日本語のタイトルはかなり飛躍していますよね。
      でも「ひとりじゃないって素敵な事ね~」じゃ、昔の歌謡曲だしね…(^^ゞ
      >> 続きを読む

      2014/12/19 by

      図書室の魔法 下 (創元SF文庫)」のレビュー

    • 空耳よさん。だったのね。(⌒▽⌒)
      匿名チェックボックス、私も間違ったことありますよ!No problem!
      匿名にしちゃうとアイコンも非表示なんですよ。
      だからホントに誰だかわからないの。(^_^;)
      >> 続きを読む

      2014/12/20 by 月うさぎ

    • アイコンは自分だけにみえるんですか、匿名ですもんねー。
      重ね重ね恥ずかしい泣

      2014/12/20 by 空耳よ

    • 評価: 4.0

      下巻に入ってファンタジー要素も面白くなってきました。主人公の成長っぷりといったら。真実はどうなのか、自分次第というところも本の魅力を伝えています。まさにタイトルの通りにステキな本でした。巻末のまとめが嬉しいです。

      2014/08/30 by

      図書室の魔法 下 (創元SF文庫)」のレビュー

    • フォークダンスみたいな感じで女子と手を繋ぐのってドキドキでしたよねー♡

      2014/08/31 by makoto

    • >makotoさん
      本の世界ではない(といっても本の中の世界ですけど)思春期のリアルな対比がこの物語のひとつの方向性なんだろうなーと思いました。そういうドキドキ感は結構あったかも。 >> 続きを読む

      2014/08/31 by おだまん


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