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三鬼 三島屋変調百物語四之続

3.8 3.8 (レビュー4件)
著者: 宮部 みゆき
定価: 1,944 円
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    「三鬼 三島屋変調百物語四之続」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      忘れた頃に図書館の順番来た~!

      ・迷いの旅籠 死者蘇るか?幽霊系。 登場人物達の背景長すぎて、肝心の幽霊登場シーンがあんまり怖くない。やっとお出ましかよ、遅いだろ!位の。話を広げ過ぎてどう収束するのさ、と思ってたら貫太郎がカラリとまとめました。腹が据わってるのはお前だけだったなって感じ。

      ・食客ひだる神 畠中恵の「しゃばけ」みたいな妖系。 餓鬼と違ってただの食いしん坊。食い意地張ってんな~と軽い気持ちで読める。それにしても宮部みゆきが書く食べ物は美味そうだ。

      ・三鬼 山奥の村に鬼が出る。その正体とは? 三人(匹?)の鬼って事だろうか?もっといるだろ!なぜ三なのかモヤる。そしてこの話は重い。理不尽。人の心が怖い。

      ・おくらさま なにやら因縁ありの商家の秘密にせまる、みたいな。 怖くはないな。むしろ、どう生きるか、を主人公おちかに問うメッセージ的な話のようだった。

      全体的には前作の方が気味が悪く、それ故に面白かった。このシリーズは一応これで全部読んだ事になるが、長いなと思ったのは初めて。つまらなくもないが、さほど面白くもなく。作品が悪いのではなく、好みの味付けではなかったのかも。続編が出たらまた読むとは思う。
      >> 続きを読む

      2018/04/15 by

      三鬼 三島屋変調百物語四之続」のレビュー

    • 評価: 4.0

      このシリーズは重く暗い話ばかり。強すぎる思いは怖い。従兄弟や貸本屋がメインの仲間に加わったのは明るい兆しかな。

      2017/08/13 by

      三鬼 三島屋変調百物語四之続」のレビュー

    • 評価: 5.0

      近年の宮部みゆきは時代小説の方がいいですね。
      思えばもともとSFやファンタジーに近い異世界を描くのがお好きな方でした。
      時代小説(歴史小説ではありません)ってSFに近いものがあるなあと最近思うんです。
      現代ではないというくくりの中で許される自由さがある。
      そんな馬鹿な!が過去や未来や宇宙の中ではあり得ることとして大目にみられるというか
      それほど不自然に映らないという気がします。
      妖怪や鬼やつくも神が現れても、時代小説の中ではありそうな話に思われる。

      時代小説の中でこそ、宮部さんの空想力は自由な翼を広げられているようです。

      現代小説では説明しすぎでくどく感じる部分も時代小説では親切に映ります。
      若干説教くさい部分が顔を出しても、それは昔の方の道徳心に沿ったものと得心できます。
      全体的に文章が鄭重で言葉の響きも昔風なので読んでいて落ち着いた気分になりました。
      (宮部さんの若者言葉にはときどきとんでもない物が混じります)


      私は他のシリーズ作品を読んではいないのですが、人が物語り、おちかさんがそれを聴く
      という設定で進むため、本当に語り手の話を聴くように読書が進み
      作家の「神目線」の余計な説明を描きこんでいないので物語のみがしっかり語れています。
      まったく中だるみのない、飽きない小説になっていると感じました。
      生意気な物言いですみませんが、宮部みゆきの筆力を見直しました。
      特に『三鬼』は単行本の表題作に選ばれただけあって傑作。
      人間心理に踏み込んだ鬼気迫る怪談に仕上がっています。

      日経新聞朝刊には「迷いの旅籠」として連載されていました。どの部分を切り取ってきても面白く読めることは新聞小説の大事なポイントですね。


      本書『三鬼』は『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』に次ぐ「三島屋変調百物語シリーズ」第4弾なのですが、本の表紙を比べてみてください。まるで別物ですね。
      表題作『三鬼』に世界を正確に表しているもので、この本に収められている他の3作の「世話物」的な物語とも根本的に異なる作品だからです。

      この迫力満点の雪空を翔ける鬼の姿を描いているのは日本画家の北村さゆり氏
      新聞連載の時から宮部さんとタッグを組んで挿絵を担当していて
      時々のストーリーにあった挿絵を描き続けていらっしゃいました。
      (おふたりは同い年でもあります)
      今回単行本化の折に新たに表紙を描き下ろしただけではなく
      連載時の挿絵が本文の中に掲載されているんです。
      そう、児童書のように!
      出版にあたって、挿絵がよすぎてカットするのがもったいないと思われたのでしょう。

      主人公のおちかさんの人柄を思わせる暖かな表情や
      あやかしの物の不気味かつ滑稽さ、江戸庶民の文化や着物などを表現している挿絵は必見です。
      小説のイメージがぐんとふくらむことでしょう。
      なので「ぜひ単行本にてお読みいただきたい!」と強くお勧めいたします。

      本の挿絵は白黒なのですが、新聞掲載時はカラーでした。

      http://www.nikkeibook.com/sanki/index.html
       ↑
      その挿絵がわかる日経のサイトです。こちらでカラーの絵をお楽しみ下さい。
      もう。お弁当とか、めちゃくちゃ丁寧なんですよね~。
      全部カラーで載せて欲しかったくらいです。

      【ストーリー】
      決まり事はただひとつ。聞いて聞き捨て、語って語り捨て。
      人は物語を語りたがる。
      出口の無いまま語られずに行き場を探している物語が、語られるべき物語が、今日も三島屋の<黒白の間>で解き放たれる。
      おちかを聴き手として。

      第一話 迷いの旅籠
      神田の三島屋のおちかの元にやってきたおつぎという少女の語る不思議な話。
      おつぎの暮らす農村にひそやかに伝わる行灯祭りは、春の彼岸の日あかりさまにおめざめいただくための大切な農耕行事だ。
      しかしこの年、領主が祭りを禁じたことで、村じゅうが喧々囂々となる。
      そんな折、名主の家に居候していた絵師が祭りの代案として離れ家を使った妙案を出し、
      事は収まったかに見えたが、予想外の異変が起き、事態はますます大事に……。

      幻想的で美しい作品。黒沢監督の「夢」に出てきそうな映像美を感じます。


      第二話 客ひだる神
      <だるま屋>の弁当は旨い。人気もあるのになぜか花見の季節を終えると秋まで完全休業してしまう。
      その謎に興味を持ったおちかは亭主に物語をお願いしてみた。
      郷里の搗根から江戸に帰る道中の峠で「ひだる神」に憑かれるという体験をしたという。
      その後、働き者の夫婦は弁当の店を構え、商いは軌道に乗ったが、そのきっかけとは…。
      やがて店に奇妙な軋みが現れる。

      お人よしにもほどがあるよと思いますが。楽しい一篇。

      第三話 三鬼  
      威風漂う立ち居振る舞いから相当な家格のお武家さまとお見受けする語り手が現れた。小藩ながら江戸家老の要職を務めていた村井清左衛門の若かりし頃の物語。
      失政に因を発し人心も荒廃した栗山藩は、この度お取りつぶしとなってしまったという。
      清左衛門が下級藩士だった頃、妹が狼藉を受け、その復讐を図った罰として山奥にある洞ヶ森村という寒村の山番士の任務を申し付かる。
      村に向かうにあたり前任者の謎の失踪と発狂の事実を知る。
      ……鬼がおります。

      みなさんはこの結末にどういう思いを抱くでしょうか?
      なぜこの物語のタイトルに「三」 がつくのか。
      いろいろな点で謎が残ります。
      読後に話し合ってみたくなるような物語でした。

      第四話 おくらさま
      見た目は老婆、心は乙女、その名は梅!
      自らを女浦島太郎と称し、心は14歳のまま止まったまんまなんだという彼女は「美仙屋」の神様「おくらさま」の秘話を語り始めたが…。

      夢か幻か狐狸の類に化かされたのか?
      納得がゆかぬまま、確かな手がかりをつかむため従兄の富次郎と共に貸本屋の瓢箪古堂の勘一をも巻き込んで調べ始めたが…。

      <おくらさま>になっちゃいけない。お梅さんになってもいけない。

      本作は連作短篇で全4話が収録されていますが、この第4話では、おちかと三島屋の近辺の面々(おそらくは前作からのお馴染みの)が登場してあれこれ関わってくるのですね。
      ファンサービスなのかシリーズ物であることを強調したのかわかりませんが、いっそ一話一話に集中したほうが潔く、物語に心が集中できるのにと、私は思いました。
      一話一話はおちかを介してゆるく繋がっていることで充分なのではないかしら。
      昔の話ででてきた人は基本無くてもいい。
      必ずしもシリーズを全部読みたい宮部ファンばかりがこの作品を読むとは限りません。
      「聞いて聞き捨て」が百物語の真髄とするのであれば、我々読者も物語と一期一会の関係がより美しい気がします。
      おちかさんに感情移入したくなるのは人情ですし、「三島屋」の商いをとおして江戸の暮らしが垣間見えるのはよしとしますが、読者としてはあまりにどっぷり三島屋の一員にならないほうが、物語を楽しめるのでは…?
      このシリーズの主人公はおちかではなく「物語そのもの」であるべきだと私は考えます。

      その意味においても、謎の残る余韻といい物語の深さといい『三鬼』が最高の作品でした。
      ストーリーが特別奇抜な訳ではありませんが、抑え気味の人物描写が非常に上手い。清左衛門の人柄もそうですが、利三郎の性格描写も素晴らしい。宮部さんは本作のように饒舌になりすぎない方が上手さが際立つと私は思いますが。みなさんいかがお感じでしょう?


      第5弾「三島屋変調百物語 あやかし草紙」が北海道新聞、東京新聞、中日新聞、西日本新聞の各紙夕刊で連載中です
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      2017/04/20 by

      三鬼 三島屋変調百物語四之続」のレビュー

    • 私も宮部みゆきは時代物の方が圧倒的に好きです。現代ものは重いものが多く、例え秀作であれ、読むのにすさまじくエネルギーがいる気がして。
      この作品はどうしても読みたいと思いつつ、金額と、本もかさばるので、文庫になるのを心待ちにしているのですが、こんなレビューを見ると待ちきれない気持ちが抑えられず・・。一刻も早く読みたい作品の一つです。1、2冊目を読んでいるだけに、続きも気になって・・。やっぱり面白そうですね。図書館でも100人位予約待ちです。
      >> 続きを読む

      2017/04/21 by チルカル

    • チルカルさん
      確かにこの本、重いです(^∇^;)
      元々のファンならなお一層面白く読めると思います。
      次作も連載始まっているので文庫待ちだと5巻がでちゃいますよ。ぜひお早目に!
      「孤宿の人」(新潮文庫)のように、文庫化の際に表紙の絵が変わってしまうことがあるので、
      (本作は日経だし、同じ絵であるよう祈りますが)
      図書館でも店先でもいいので単行本を手にしてみてください。
      イラストレーターの絵と日本画家の絵の違いを感じると思います。ぜひぜひ。
      <(_ _)>
      >> 続きを読む

      2017/04/21 by 月うさぎ

    • 評価: 4.0

      今回の怪談話は一編が比較的長く、四編収められている。

      「迷いの旅籠」
      街道筋の小さな農村に亡者が現れ村人に異変が起こる
      「食客ひだる神」
      繁盛店の弁当屋夫婦と食いしん坊な憑神の交流
      「三鬼」
      事件を起こし、鬼がいるという山奥の村に送られた武士が見たものは
      「おくらさま」
      突然現れた振袖姿の老婆が語る、家の守り神にまつわる悲しい話

      それぞれ雰囲気が違って読み応えもあり、さすがにハズレがない。
      憑神と弁当屋夫婦の「食客ひだる神」を読み終わりほのぼのしてたら
      「三鬼」は、全体的に残酷で辛くせつない話だった。
      「おくらさま」はこれまた悲しいような、救われるような話で
      主軸話と並行して、主人公おちかの周りに起こる変化も描かれる。
      別れる人もいれば、新たに出会う人も現れて、五之続につながりそう。
      >> 続きを読む

      2017/01/08 by

      三鬼 三島屋変調百物語四之続」のレビュー


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