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インドへ馬鹿がやって来た

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 漫画、挿絵、童画
定価: 1,575 円

「インドで日本の漫画を翻訳出版!」―56歳漫画家が、言葉もわからない異国でたった一人で取り組んだ出版プロジェクト。そのあまりの無謀さゆえに笑える海外起業ノンフィクション・コミック。

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    • 評価: 4.0

       「インドなら、マンガがないから、インドでマンガを売り出せば大もうけできるのではないか」、と着想し、実際インドに出向き悪戦苦闘すれど、失敗して日本に戻ってくるというお話。

       ちゃんとした市場調査もせず、インドの言語ヒンディー語も、旅行マップ程度の情報を仕入れただけで、インドに赴くという行動派の、漫画家・山松ゆうきち。この本は、「実録・マンガ小説」とでも呼べましょうか。このような本として、吾妻ひでおのルンペン日記「失踪日記」という怪作もあります。(いずれも、もちろんマンガ作品です。)

       当然、インドに行ってみると、宿を探すのに2日はかかるは、日本語⇔ヒンディー語の翻訳できる人を確保するのに悪戦苦闘し、100部の単位で、「なんとかインドで日本のマンガをヒンディー語に移植した」わけだけど(平田弘史・「血だるま剣法」)、それがまた、売れない!!←もともと売れそうもない、日本の武士のお話。

       こんなお話が繰り広げられます。この無謀なマンガ家、西松ゆうきち氏を、私は小学生のころから知っています。それは、彼の作品にはエロティックなものが多く、当時私は工場の敷地のなかに住居があり、従業員用の食堂があり、大人向けの雑誌を置いてあったので、会社が休日の時、行っては妄想に浸っていたわけです。小学生のころ。

       彼の作品は、プロ中のプロを描く「プロフェッショナル列伝」こまったチャンのおばあさんたちをコミカルに描く「くそババの歌」など、人生の深淵に読む人を引きずりこむような傑作ぞろいなのです。すぐれたマンガ家の証として、擬声語、擬態語の巧みさが挙げられますが(たとえば荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」での「ズキューーーン:キスの音」)、山松ゆうきちにも雨の音として「ざかざん ざかざん」という表現をやっています。
      あ、ちょっと寄り道しました。続けて・・・

       たとえば「糞餅魂:くそもちだましい」、この作品の主人公は、とおく江戸時代に「退屈でしょうがない」将軍・徳川綱吉が、うんこをまねた餅を作った職人に栄誉を与えて、以後連綿と開業している「弁女堂」の当主です。味も臭いも「うんこ」である「もち」です。

       そうそう売れそうもないですが、なぜかアメリカでよく売れる、アメリカ側からも、この当主をまねくことになり、当主は喜び勇んで訪問しますが、じつは、アメリカ人たちは「無礼講のパイなげといった意味で」糞餅を投げ合っていたのです。落胆した当主は落胆のあまり死んでしまうというお話でした。うーーん、渋い話だ。

      終わりに:いわゆる成人向けのマンガ本にも、優れた作品は埋もれており、山松ゆうきち、かわぐちかいじ、能條純一などは、一般のマンガ界に受け入れられた幸運なマンガ家たちです。
      >> 続きを読む

      2012/11/24 by

      インドへ馬鹿がやって来た」のレビュー

    • 吾妻ひでおの「失踪日記」好きで~す!!!あ、関係ない話に乗ってしまった。

      山松ゆうきち氏はお友達なのですね。
      ディープな漫画作品のようですね。
      うんこもち…それが渋い話になるんですか。私の想像を超えております。
      インドで武士の話?それもすごいチャレンジャーだなと思いました。
      >> 続きを読む

      2012/11/24 by 月うさぎ

    • >makotoさん
       弁女堂の当主は、うんこを嗅ぐだけで、そのブツを落とした人の、老若男女が解るそうでした。「糞もち」一途な生き様でしたとか。 >> 続きを読む

      2012/11/24 by iirei


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