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キャッチャー・イン・ザ・ライ

カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円

村上春樹の新しい訳でお届けする新時代の『ライ麦畑でつかまえて』。

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    「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 の読書レビュー

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      白水社 (1984/04)

      著者: 野崎孝 , J・D・サリンジャー

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      • 評価: 3.0

        これはだな。ホールデン・コールフィールド少年のささやかで無軌道な冒険の告白ってやつだ。
        ホールデンってゼンゼン悪い奴なんかではないのさ。
        ただ奴さん、大嘘つきだし、訳のわかんないことばかりくっちゃべるイカレた男なんで、まあ、友達に是非なりたいってタイプじゃないってことは確かだな。
        驚いたことにあいつはプレップ・スクールを4回もドロップ・アウトしてる。
        でも不良とか、そういうんじゃないんだぜ。
        だって教師たちにはお行儀よく敬語なんかも使っちゃってさ、ケンカは弱いし、女の子にもオクテな方だし、おぼっちゃま丸出しなんだよ。だからなんであいつが落第しなきゃならないのか全然わかんないな。
        低脳なのか?いや、ただ単に勉強が嫌いなんだろうな。作文はうまいんだから。さすが人気作家の兄がいるだけのことはあるな。
        それとも、勉強しないことで自己主張しているつもりなのか?
        ありえるね。
        子どものできる反抗なんてそんなもん位だからさ。
        でも普通、それってせいぜいローティーンがやることだと思うけどな。

        ホールデンのそんなとこ、実はわりと嫌いじゃないのさ。
        要するに価値があるとかないとか、そんなのを他人に決められたくないっていうかね。自分には自分の判断があって、本を読むことだったり、恋愛に心を奪われたり、そういうことが大事だっていいじゃないかって思う訳だ。
        「大人になれよ」
        周りの連中はいうけれど、そんなこと言われると余計意固地になるもんだろう?そんなもんさ。

        例えばスティーブ・ジョブズが偉い人って信じてる人に対して異論はないけどさ、誰だって彼のようになれる訳じゃないし、自分はなりたいとはこれっぽっちも思わないね。
        まあ、そっちは勝手に自己実現してくれよって事なんだ。

        そういう意味では、ホールデン、お前の気持ち、おれはわかるぜ。
        そう言ってやりたい気持ちがちょっとはある。うん。間違いなく、ちょっとはあるね。
        でも遠慮なく言わせてもらうと、あいつはガキすぎるんだ。
        え?ナイーヴ?それが青春だって?
        そう?まあ、そうとも言えるかもな。
        けどさ、ホールデンが若者一般だとか代表者だとか、そんなこと真面目に信じるのはやめといた方がいいぜ。
        ブスな女の子みると憂鬱になるとか貧乏人を見下げた発言したりさ。人の持ち物が安物だろうと、そんなことほっとけよ。だろ?
        大体親が弁護士で荒稼ぎしてようが、それは自分の金じゃないんだしさ。
        そのくせ、金を憎んでいるみたいなところもあって、スノッブっていうんだよ、そういうの。
        あとさ。奴ったら自分がゲイになっちゃうかもしれないって本気で心配してやがんだよ。
        自分じゃ、まともなつもりだけどさ。そもそも過剰反応するってこと自体がさ、そのケがあるってことなんじゃないの?って思っちまう。
        おまけに、ブラコン、シスコンもいいとこなんだぜ。
        ホールデンの尊敬しているのは作家の兄のD.Bだけだし、死んじゃった弟を神格化しているし、愛しているのは10歳の妹のフィービーだけだ。
        両親への愛が歪んで兄弟、妹に偏っているのかな?
        コンプレックスの裏返しかもしれないね。
        家族の中で自分だけが馬鹿者だと思ってる。
        まともな人間なんかどこにもいないっていう事実を思えば、その程度の異常は、べつにどうってことないよな。

        堅物の親が大騒ぎしてホールデンを精神療養だかなんだかの医療施設に送り込んだってことで、退院したらまた新しい学校に送り込まれる予定だ。現代なら確実に引きこもりになるだろうけどね。

        実はこの小説は第2次大戦後という時代を反映した小説なんだけど、今の日本人が読んだらきっと全然そういう読み方はしないだろうね。
        引きこもってる少年少女たちにホールデンってどう思う?って聞いてみたい気がすごくする。
        彼のことわかる?ってね。

        奴は周りのいろんなことにがっかりしてる。そして自分にも自信がない。
        口では嘘ばかりいうけど、自分のことが全然わからないっていうことは正直に認めている。
        本当はここが一番難しいんだけどな。

        「ライ麦畑のつかまえ役になりたい」っての、ホントのところなんだかよくわかんないけど
        子どもの夢の中にずっと住んでいたい。
        子どもとしてじゃなくて、その世界でたった一人の大人として。
        そんな願望を感じる。
        麦畑の心象風景は映画ならものすごい遠景かソフトフォーカスの映像だろう。

        その逃避の裏には徴兵制拒否の強い衝動があるんだってこと。
        日本じゃ日米戦争のあとは『戦後』なんだって?
        アメリカじゃ、戦争はずっと続いてんだぜ。
        ホールデンの場合は朝鮮戦争さ。
        18歳になっちまったらおとなしく兵隊にとられるか、徴兵拒否で終身刑か悪くすりゃ銃殺だ。
        そんで、ホールデンは「戦場に送られるくらいなら、ただちに逮捕されて、すぐに銃殺隊の前に立たされる方がマシなんだ」って言ってるだろ?
        こういうことってなかなか口にだせないだろう?たぶん本音だぜ。

        間違ってるかな?
        でもまあ、おれが言えるのは、そんなところだ。


        以上、野崎訳テイストでレビューしてみました。
        真剣にやったわけではないので、学術的な検証・批判はご勘弁。
        お遊びと思ってご容赦ください。


        再読(それも20代のころから30年ぶりの再読)なので、新鮮さがまったくなくて、逆に消化不良的な部分もあまりなくて、でも悪くない。っていう感想なんです。
        初読の当時、野崎訳の文体がすごく古臭く感じてしまってそこが好きになれなくて、16~17歳の少年の言葉遣いにしちゃなんかおっさんくさいよ。みたいな。
        なんていうか立川談志の口調みたいというか。
        1964年発表の本作
        この当時、流行っていたとは思いませんが、談志さんみたいなのが若い世代にとってのトレンドだったのかしら?

        でも、注意深く読むと、文体が特におかしな言葉遣いなのは冒頭部分からしばらくと、最後の部分に顕著なだけで、
        翻訳者もずっとこの言葉遣いで書き続けるのは無理だったのかな。なんて思いました。(^m^ )
        >> 続きを読む

        2019/06/08 by

        ライ麦畑でつかまえて」のレビュー

      • chaoさん
        私も同じような年代でこの本を読んだんですよ。当時の私は作品背景なんか知らないし、そもそもアメリカを全然理解していなかった。
        というのも、子どものころに親しんだ作品はほとんどがヨーロッパ文学で、
        アメリカ文学っていうのは「トムソーヤ」か「アンクルトムの小屋」程度
        「若草物語」はイギリスの話だと思っていましたし。
        この作品が世に出たころ、アメリカ文化自体が「文学の貧困」を感じていた時代だったかもしれません。
        主人公ホールデンが、ヘミングウェイの「武器よさらば」を批判していますが、
        アメリカ独自の精神性を表現する小説ではない、ということではないでしょうか。

        文学漫談は、以前読書ログのお友達から聞いて知りましたが、今回ようやく行けたんです。
        「漫談」なので本当に笑えます。奥泉さんって話が面白いんですね。
        彼の作品はというと、やはりどこか真面目じゃないです。本質が笑いを取りたい人なのね、きっと。
        いや~~。どうも話に口を突っ込みたくなって困った( ̄∇ ̄;)
        ビブリオ・バトルなどで他人を言い負かそうという気合ムンムンの人を相手にするのは考えるのもうざったくて嫌なんですが、漫談のノリなら楽しく話せそう。
        文学評という大上段のものではないので、自分と同じ目線で楽しんでいる感じ。
        ああ。私も語り合いたい!って。って思っちゃった。
        英語の原文との比較などしてくれてすごくためになった部分もあります。
        次回は9月にシェイクスピアの「ハムレット」ですって。こちらも期待できそう。
        ぜひ行きたいな~と思っています。
        >> 続きを読む

        2019/06/15 by 月うさぎ

      • 中学時代の英語の先生がやたら勧めて来た作品です。

        まだ新米教師でしたが、その分やたらと熱く、英語そっちのけで、カタにハマって生きるな!とか人生について語る方でした。

        最初の頃は、とか言いながら公務員という職を選んでるじゃん...と生徒からは冷たい目で見られていましたが、保身に走らず型破りに生きる姿を見て支持者が増えたのが印象的でした。

        気付けば、当時の彼よりも随分年上になってしまいましたが、ある意味、今でも師と感じる部分がありますね。
        >> 続きを読む

        2020/03/26 by ice

      白水社 (2006/04)

      著者: J・D・サリンジャー , 村上春樹

      他のレビューもみる (全7件)

      • 評価: 4.0

        有名な本書をはじめて読む。
        タイトルはよく聞いて知っていたが、どういう物語なのかは全く知らなかった。
        読み終わって感じたことだが、もしわたしがどういう物語なのかと訊かれても答えに困るかもしれない。物語らしいものは特にないようにも感じたので。

        学校を退学になった主人公の少年が、学生生活や友人、妹のことなどを語る物語。

        内容を纏めてみると、こんなにも短くなってしまった。

        文章は読みやすく、大人になる手前の背伸びしたがる傲慢な少年の様子が上手く描かれていて面白い。
        少女の気持ちを描いた代表作品が「悲しみよこんにちは」だとしたら、少年の気持ちを描いた代表作品はこの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」かもしれない。

        もう少しこういう気持ちが実感として感じられる年齢のときに読んで、自分がどう感じたか知りたい気持ちがする。残念ながら、十代のわたしは海外作品を敬遠しがちで読まなかったので、若いわたしがどう感じたかはわからないままだけれど。
        若いわたしは多分、受け入れられないんじゃないだろうか。
        こういう、自分を棚に上げて他者に対して批判的な物言いをしたがるひとを嫌いそうだ。それでいて今のわたしは結構ひとを批判したりする。この矛盾。

        十分年を取ったわたしには、主人公がかわいらしく思える。
        どうして少年の頃はこんなにも背伸びをし、自分を大きく見せ、周りの人間がくだらなく見えるのだろう。自分がいかに特別であって、それに気付けない人々こそが愚かなのだとを見下す。
        自分が特別だと思う根拠など何もないのに。

        若いっていい。

        本書は確か、ジョン・レノンを殺害した犯人の愛読書だったと思う。
        それがあって、何か変わった思想を植え付けるようなものなのかとも思ったけれど、そういうことではないようだ。結局、本の好みとその人物の行為は単純に結びつくものではないのかもしれない。

        今回は村上春樹さんの翻訳で読んでみたが、他の翻訳でも読んでみたいと思う。読み直すとまた感じるものもあるようにも感じる。
        若いひとなら主人公に共感し、若かったひとなら懐かしく読めるであろう一冊。
        >> 続きを読む

        2016/04/23 by

        キャッチャー・イン・ザ・ライ」のレビュー

      • 私もかなり前に読みましたが、不思議な内容だった気がしました。

        2016/04/23 by rock-man

      • rock-manさん
        コメントありがとうございます。

        そうですね。ちょっと変わっていたかもしれません。 >> 続きを読む

        2016/04/25 by jhm


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