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インド夜想曲

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 945 円
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    「インド夜想曲」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

       友達を探す「僕」が、インドで幻想に触れる12夜。

       著者はフェルナンド・ペソアに影響を受けたということですが、ペソアを読んで、その流れで本書を読んだことが非常に良かったと思います。

      「私は成長しない。旅をするのだ」

      「旅をするには存在するだけで十分だ。〜想像すれば、私には見える。わざわざ旅などして、それ以上なにをするというのか。感じるために移動しなければならないのは、想像力が極端に脆弱な人だけだろう」

      「人生とは、私たちが造り上げたなにかだ。どんな旅も、旅人たち自身だ。私たちが見るものは、見られたものではなく、私たち自身でできているのだ」
      (全て『不穏の書、断章』より抜粋)

       これこれ! 多分こういうことが込められてるんだ! とペソアの言葉と照らし合わせて、興奮しました。その考えが合っているかはわかりませんが、きっと何かしら影響された部分はあるのでしょう。(……あると思いたい。タブッキさんに共感できたと思いたい)

       物語が進むにつれ、その幻想感は強くなるのですが、インドが元々持っている幻想的なイメージによって「インドならきっとこういう感じなのだろう」と、むしろ現実味が増しました。ラストは物語の全てが幻想の中に飛ばされるような締めです。結果、私の感覚は、現実と幻想のどちらとも言えないところに着地しました。
      「この不思議なところはなんなんだ?」
      「あ、これがインドか!」
       と、こんな具合です。自分でもしっくりきていないところはあります。でも、きっとそれでいい作品なのだと思います。

       旅先の夜に読めば至高ですね。
      >> 続きを読む

      2015/06/06 by

      インド夜想曲」のレビュー

    • > と、こんな具合です。自分でもしっくりきていないところはあります。でも、きっとそれでいい作品なのだと思います。

       そうですね。雰囲気を楽しむ小説ですから。

      >物語が進むにつれ、その幻想感は強くなるのですが、インドが元々持っている幻想的なイメージによって「インドならきっとこういう感じなのだろう」と、むしろ現実味が増しました。ラストは物語の全てが幻想の中に飛ばされるような締めです。結果、私の感覚は、現実と幻想のどちらとも言えないところに着地しました。

       これがタブッキの意図かもしれませんね。あと、たくさん出てくるホテルの描写とか、あの世へ逝くつもりの紳士との会話、重い障害を抱えた子を背負う少年とのやり取り、あらゆる部分的な記述が奇妙に調和しているんですよね、インドという国のなかで。
       内容を忘れない程度あいだを空けて再読すると、もっともっとこの世界の魅力に惹き込まれるとぼくは思います。
      >> 続きを読む

      2015/06/06 by 素頓狂

    • >素頓卿さん
      夜寝る前に読んだおかげか、雰囲気は抜群に楽しめたと自負しています笑

      >あらゆる部分的な記述が奇妙に調和しているんですよね、インドという国のなかで。
      インドのイメージを利用しつつ、さらに引き出しているように感じました。

      『深夜特急』とか、インドを描いた作品を読んで、その度にインドを知った気になっているのですが、いよいよ実際に行きたくなってきました。
      この本片手に旅に出た人とかいるんでしょうか……笑
      >> 続きを読む

      2015/06/08 by あさ・くら


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