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青い野を歩く (エクス・リブリス)

5.0 5.0 (レビュー1件)
著者: クレア キーガン
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    「青い野を歩く (エクス・リブリス)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      アイルランド出身の作家クレア・キーガンの8篇の珠玉の短篇が収録された「青い野を歩く」を、じっくりと噛みしめるようにして読み終えました。

      この「青い野を歩く」は、雨上がりのアイルランドの森に漂う草の匂いや、荒野を渡ってきた風が頬を叩く感触のように、寡黙な語り口の向こうに、更に深い物語の気配を感じる作品集だ。

      表題作の「青い野を歩く」では、叶えられなかった夢、ついえた希望を抱えて、結婚式帰りの神父が歩く夕暮れの野原を「青い野」と表現している。

      青と灰色の景色を渡る各篇の登場人物たちは皆、どこかで粉々に砕けてしまった心を内側に秘めて、口を閉ざす。

      恐ろしい家族の秘密を実家に置いて、ニューヨークへと旅立つ娘。
      高名な作家の遺した家にやって来た男をモデルに、「長く苦しい死」を迎える主人公の物語を書く作家。

      お話を語って聞かせるのが得意な、農家に嫁いで来た都会の女。
      厳しい自然と家庭環境に生きる、物静かで強い女たちの横顔が見られるところもいい。

      特に、最後に収録された「クイックン・ツリーの夜」は、静かだけどパワフルな一作だ。

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      2019/02/18 by

      青い野を歩く (エクス・リブリス)」のレビュー


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