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たったひとつの浦川氏の事件簿 (ミステリー・リーグ)

2.5 2.5 (レビュー2件)
著者: 斎藤 肇
定価: 1,890 円
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    「たったひとつの浦川氏の事件簿 (ミステリー・リーグ)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0


      世にも奇妙な斎藤肇が書いたミステリ「たったひとつの浦川氏の事件簿」を読了しました。

      少年犯罪について思考を巡らしている中学生の加波賢也の前に、浦川氏が突然登場して「君さ、人を殺しただろ?」と聞いてくる。

      実際のところ少年は、その町で一昨日発生した殺人事件に、ある意味で関わっていたのだった。

      しかし、なぜそれがわかったのか? 浦川氏は、少年がネット上の掲示板に書き込んだ、アニメ番組に関するわずかな文章を手掛かりに、彼をその殺人事件と結びつけたというのだが-----。

      というような、8つの短篇からなる連作集の第一話の短篇だけを読むと、なるほど、これは浦川氏という探偵役の活躍する短篇集なんだなと思うのですが、続けて第二話「恥ずかしい事件」、第三話「はじめての事件」と読み進めていくうちに、あれっ?と首を捻ることになるんですね。

      なぜならば、殺人事件が起きているというのに、誰が殺したのか、なぜ殺したのか、といった重要な案件が、そこではなぜか等閑にされていて---いや、そもそもその殺人事件とやらは、いつ起きたのか、それぞれが同じものであり得るのか?

      それ以前に、この浦川氏とは果たして何者なのか、神出鬼没、変幻自在の探偵はいるにはいますが、ここまで変幻自在な探偵役が果たしていていいものかどうか?---という風に、読みながら私の前には、過去に体験したことのないような謎が山積するんですね。

      本格ミステリの謎というものは、通常ならば、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットといった形をとるものだ。
      しかし、そういった普通の謎では満足できないという、ひねくれた書き手ももこの世の中には存在するだろう。

      著者の斎藤肇は、この作品で、普通ではない謎に首を捻らされるという新種の快楽を、我々読み手に与えてくれているのだ。
      その試みが、成功しているか失敗しているかは別にして-----。

      最終話の「浦川氏のための事件」を読んでニヤリとするという特権は、この作品を最後まで読んだ者だけに与えられるものだと思う。

      >> 続きを読む

      2018/08/30 by

      たったひとつの浦川氏の事件簿 (ミステリー・リーグ)」のレビュー

    • 評価: 2.0

      全部で8つの話の連作集。
      探偵浦川の追及や、探偵になる前の初めての事件などを見せていく。

      冒頭作者が仕掛けを解説しており1~6までは各事件で、7で仕掛けをばらし、8がオマケの話となる。

      狙いは分かるんだけど、この構成が特に意味があるかといわれると苦しい。
      そもそも各話が単体として満足するか微妙な話が多い。

      だからネタをバラされてもカタルシスや驚きに繋がらない。

      8のオマケだけはそれなりに見れるが、全体とすると面白くはない。
      >> 続きを読む

      2018/07/26 by

      たったひとつの浦川氏の事件簿 (ミステリー・リーグ)」のレビュー


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