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神国崩壊―探偵府と四つの綺譚 (ミステリー・リーグ)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 獅子宮 敏彦
いいね! Tukiwami

    「神国崩壊―探偵府と四つの綺譚 (ミステリー・リーグ)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      戦国奇想ミステリ「砂桜に登りし者たち」で、なかなかユニークな小説を書く作家だなと目を瞠った獅子宮敏彦の「神国崩壊 探偵府と四つの綺譚」を読了。

      この小説は、中国王朝に蒙古を足したような架空世界を舞台に、過去の不可解な謎と壮大な奇想を暴いた四つの禁書を読み解くことで、宮城で発生した殺人事件の真犯人を探り出そうという、なんとも凝った構成が光る傑作だ。

      禁書の内容は、信仰に忠実な者はなんともないが、そうでない者には死をもたらす神の水。
      高さ三十メートルの城壁をものともせず、まるで空を飛んだか壁をすり抜けたがごとく進攻する軍隊。

      孤島に集まった十人のうち、顔に布を巻いて素顔を隠した男と、ただひとり生還した者の正体。
      七年をかけてできた新都が突如、消失し、半年後にまた現われた真相とは?-------。

      この禁書が原因で起こったと思われる、皇帝の側近殺害事件を調査するのが、高貴な人物の周囲で事件が起きた場合にのみ出動し、知力だけで捜査する特殊機関。

      それが探偵府なのだが、長官の突然の死でトップ不在の今、代理としてその任に当たるのは、遠い外国から帰ったばかりの長官の息子の利春。

      果たして彼は、真犯人を割り出し、無事に長官職を継ぐことができるのか?-------。

      第10回創元推理短編賞受賞作の「神国崩壊」が改稿され、まさかこんな膨らみを成すとは思いもしなかったが、とにかくこの本の一番の読みどころは、第二部「マテンドーラの戦い」と第四話「帝国擾乱」だろう。

      壁を抜ける軍隊、消える都の真相の愛すべき豪快な奇想には、まさに拍手喝采!!
      ただ、この禁書パートが雄大な歴史ロマンであるのに対し、利春パートの人物設定がどうにもライトノベル的で、この点は好き嫌いが分かれそうな気がします。

      とはいえ、そこを差し引いても、この本の素晴らしさに変わりはなく、本格ミステリのダイナミズムが全編に横溢していて、とても面白いと思いましたね。

      >> 続きを読む

      2019/01/08 by

      神国崩壊―探偵府と四つの綺譚 (ミステリー・リーグ)」のレビュー

    • 本格ミステリのダイナミズムを経験したいです(*^。^*)

      2019/01/08 by 月岩水


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